以前に「Echo Budsのイヤホンを充電ケースに収納しないで放置すると大幅にバッテリーを消費してしまう」というのを解説しましたが、その後にソフトウェアアップデートがあり改善されましたので紹介します。
以前の投稿はこちらです。
イヤホンを外して充電ケースにしまわないで放置すると「音楽を再生していないにも関わらず、1時間あたり10%以上もバッテリーを消費しており7時間40分でイヤホン本体のバッテリーは空になってしまう」という検証結果でしたが、その後のソフトウェアアップデートにより改善しました。
イヤホン左右のバッテリー消費は多少異なるのですが、悪い方の値をピックアップしています。また、実際の使用シーンに近づけるために、満充電の状態で充電ケースから取り出した後に一度耳に装着し音楽を再生→停止してから耳から外して放置しています。
経過時間 | アップデート前 | アップデート後 |
---|---|---|
0時間 | 100% | 100% |
1時間 | 88% | 94% |
2時間 | 76% | 90% |
3時間 | 62% | 86% |
4時間 | 49% | 83% |
5時間 | 35% | 79% |
6時間 | 20% | 75% |
7時間 | 8% | 71% |
8時間 | 0% | 67% |
9時間 | 0% | 64% |
10時間 | 0% | 59% |
11時間 | 0% | 55% |
12時間 | 0% | 52% |
充電ケースから出した状態で放置した時のバッテリー消費
ANC(アクティブノイズキャンセリング)モード
このようにイヤホンを充電ケースにしまわないで放置した時のバッテリー消費は大幅に改善しました。アップデート前は1時間で12~14%を消費して、8時間弱でバッテリー切れとなっていましたが、アップデート後は3~4%程度となり12時間経過時点で50%以上のバッテリー残量が残っています。
音楽再生時には1時間あたり20%くらいのバッテリー消費ですので、朝1時間の通勤で音楽を聴いて、残業して21に退社して、夜1時間の帰り道で音楽を聴くことができる計算です。もちろん会社についたら充電ケースにしまっておけば良いだけの話なのですが、1日の内でちょいちょい音楽を聴いたり聴かなかったりといったシチュエーションでも大幅なバッテリー消費は避けられそうです。
上の数値はANCでの値ですが、アンビエント(外音取込)モードでの計測でも同様でした。省電力でも同様でしたが、なぜか省電力モードでは数回に1回の頻度でバッテリーを異常に消費するケースがありました。
経過時間 | 正常時 | 異常時 |
---|---|---|
0時間 | 100% | 100% |
1時間 | 95% | 87% |
2時間 | 91% | 77% |
3時間 | 87% | 69% |
4時間 | 83% | 60% |
5時間 | 79% | 51% |
6時間 | 76% | 42% |
7時間 | 72% | 33% |
8時間 | 68% | 24% |
9時間 | 64% | 17% |
10時間 | 60% | 7% |
11時間 | 56% | 0% |
12時間 | 52% | 0% |
充電ケースから出した状態で放置した時のバッテリー消費
省電力モード
このように、正常な時には省電力モードでもANCモードやアンビエントモードと同等のバッテリー消費量なのですが、異常な時には1時間あたり10%前後を消費してしまい、10時間強でバッテリー切れとなってしまいます。アップデート前には8時間弱でバッテリー切れとなっていましたので、アップデート前よりはマシではあるのですが。なんども試してみましたが、どのような条件でこの現象が起きるかはわかりませんでした。
ちなみに、Echo Budsのソフトウェアアップデートの方法は、充電ケースの蓋を開けて、スマホのAlexaアプリでEcho Budsが接続されていることを確認(バッテリー残量が表示されればOK)してから、充電ケースの蓋を閉じてスマホの傍に30分以上放置します。公式では30分以上となっていますが、これはかなり余裕をもった時間ですので、実際には5分後とかにAlexaアプリでソフトウェアのバージョンを確認すると更新されていたりします。
Echo Budsのソフトウェアをアップデートする – Amazon
このアップデートは2月頭には配信されていたのですが、省電力モードでの異常消費を見て、なんども再検証していましたので、記事にまとめるのが遅くなってしまいました。省電力モードでのバッテリーの異常な消費は3回に1回とかくらいのそこそこの頻度で発生しましたが、ANCモード、アンビエントモードでは1度も発生していませんので、イヤホンを外した後に充電ケースにしまわないで、ポケットに放り込んでおくような使い方をする場合にはANCモードかアンビエントモードで使用するのが良いでしょう。