スポンサーリンク
Amazon
ライフレビュー

【暖房費の節約の最終兵器】パネルヒーターとブランケットで作る「おひとりさまこたつ」

本サイトでは広告から収益を得ることがあります。

202002_01_000

まだまだ、厳しい寒さが続きますが、暖房費はお財布へのダメージが大きいのが悩みです。しかし、金額が大きいということは節約できる余地も大きいということで、個人的に長年の研究テーマ(笑)でもあります。今回はこの冬より試してみた簡易的な「おひとりさまこたつ」をご紹介します。個人的にはなぜ製品化されてないのだろうかと不思議になるくらい気に入りました。

パネルヒーターで作る「おひとりさまこたつ」はアリか?

暖房の手段として良く話題になるのは「石油ファンヒーターか?エアコンか?」です。過去に実測してみたところでは、答えは「灯油の価格による」でした。今年はイラン情勢の悪化で原油価格が値上がり傾向ですのでエアコンのほうが良さそうな感じがしますが、私は寒い朝などはつけた瞬間からガツンと効く石油ファンヒーターを使っています。

しかし、結局のところ最強なのは「こたつ」でして、これは疑いようのないところです。温める体積が全然違いますので当然です。

こたつに潜り込みたいのはやまやまなのですが、写真の編集やブログの執筆など、こたつ+ノートPCでは、なかなかに不便なところがありまして、デスクトップPCを設置しているデスクの下に置けるような小さなこたつがあればとずっと探していました。そこで目に止まったのがパネルヒーターです。

202002_01_010

パネルヒーターの形状的に上からブランケットを被せれば「おひとりさまこたつ」ができるのではないか?と。実際に私が購入した製品にもブランケットが付属していました。

私が購入した製品は少々高価でしたが、通常の3面だけではなく、ホットカーペットとしても機能も持ち合わせているものです。

202002_01_020

まずは、このパネルヒーターのみで使ってみましたが、せっかく温めた空気が、どんどんと逃げてしまいますので、それほど暖かくありません。あくまでもホットカーペット+αで、とてもパネルヒーター単体では冬の寒さはしのげません。

202002_01_000

そこで、付属していたブランケットを上に掛けてみたところ、これがなかなか効果的でした。しかし、下のほうがノーガードですし、生地が薄くて軽いのですぐにズレてしまいます。

202002_01_030

それならばとシングルサイズの毛布を掛けてみたところ、まさに「おひとりさまこたつ」と呼ぶに相応しいものになりました。

毛布は十分な大きさがありますので、パネルヒーター自体も包んで保温できますし、体も胸のあたりまで持ってくる余裕があります。写真では足の後ろ側が空いてしまっているように見えますが、ここも毛布を折り込むことで更に密閉度を高めることができます。

202002_01_040

この状態にすると、3段階ある強中では暑くなり過ぎますので、弱にして使っています。安全装置として3時間で電源が切れるタイマー機能がありますが、切れたのがわからないので「なにか少し寒いな」と思ってスイッチを確認すると切れてるので入れ直す感じです。切れる時にピーとか音が鳴ってくれれば良いのにと思いました。

また、ペチャンコに畳むことができますので、シーズンオフの収納性は抜群です。地味ですが非常に大切なところだと思います。

「おひとりさまこたつ」の電気代を実測

202002_01_050

暖房コストを削減するためですので、実際にどれくらいの電気代がかかるのかは気になるところです。メーカーの表記では「1時間あたり約3.8円」を標榜していますが、効率の悪い電熱機器ですし、いわゆる中華製品ですので予想外に高コストだったら目も当てられませんので実測してみました。

計測は、毛布、ブランケットなしの状態と、毛布を使ったこたつ状態で、それぞれ強弱設定を1時間計測してみました。部屋の暖房は使わず室温は10度程度、暖房機器無しではすごせない室温です。

まずは消費電力からです。値はその時間までの累積値です。

経過時間 毛布なし・強 毛布なし・弱 毛布あり・強 毛布あり・弱
10分後 0.02kWh 0.02kWh 0.02kWh 0.02kWh
30分後 0.06kWh 0.06kWh 0.06kWh 0.05kWh
60分後 0.12kWh 0.12kWh 0.12kWh 0.11kWh

こたつなどと同じで、強弱は電力を絞るのではなく、設定温度になると電源をカットする仕組みのようです。消費電力はどの設定でも120W程度でした。室温が引くいために暖めたそばから冷えていき、なかなか設定温度までは上がらないのか、ほとんどのパターンではフル稼働状態のようでした。このため消費電力にはほとんど違いが見られません。唯一、毛布を使用した弱設定では途中で消費電力が0Wになる場面があり、消費電力が低く計測されました。体感で丁度良い設定が一番消費電力が少なくて良い感じです。

下表が消費電力から電気代を計算したものです。電気代は契約により変わってきますが、一般的なコストとして1kWhあたり25円で計算しています。

経過時間 毛布なし・強 毛布なし・弱 毛布あり・強 毛布あり・弱
10分後 0.53円 0.53円 0.53円 0.53円
30分後 1.61円 1.61円 1.61円 1.34円
60分後 3.23円 3.23円 3.23円 2.96円

1時間あたり3円前後です。メーカー表記の3.8円を下回っていますので信用できるメーカーのようです。以前計測したガチのこたつは1.9~2.4円でしたので、これには劣りますが、同じく以前計測したエアコンの1/6~1/8程度の電気代です。効率としては高くはありませんが、温める体積が小さいので有利なコストになりました。

1日に3時間使うと、1ヶ月で300円弱というのがこのパネルヒーターのコストです。暖房費としては破格ですね。

「おひとりさまこたつ」おすすめです。

202002_01_060

電気毛布となにが違うのか?と思う人もいるでしょうが、椅子から離れたり戻ってきたりした時に掛け直す手間が圧倒的に楽なのです。離れる時には毛布をパネルヒーターに掛けっぱなしにしておけますので、戻ってきた時にはその毛布を引き寄せるだけです。また、このパネルヒーターに関して言えば下面のホットカーペット部分がかなり温かいので最も冷えがきつい足の先がホカホカになります。電気毛布よりは、かなり快適です。また、この「おひとりさまこたつ」の場合には、パネルヒーター自体も毛布で保温しますので、熱効率が段違いだと思います。

今回の「おひとりさまこたつ」は大成功でした。この冬は、この「おひとりさまこたつ」で越すことができました。わたしのように暖房費は節約したいけど、デスクで作業したい人には超おすすめです。ちょっと大仰かもしれませんが、冷え性の人は職場に持ち込んでも良いのではないでしょうか。寒さをずっと我慢し続けるのなんて非効率ですしね。