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【寄り道したら目的地設定し直し?】続『ATOTO S8』レビュー

ATOTO S8 MSのレビュー第2回です。ナビゲーション中に寄り道した時など車の電源を切ったときの動作や、話題のワイヤレスに対応したAndroid Autoなどをどのように設定して、使用時にはどのように切り替えるか、一部モデルが対応している4G LTE通信のAPNなどの設定について紹介します。

ATOTO S8のナビゲーション

ATOTO S8シリーズのようなAndroidナビでは当然ながらナビゲーションシステムは好きなAndroid用ナビアプリを使用することになります。無料だとGoogleマップ、Yahoo!カーナビやmoviLink(モビリンク)、有料だとCOCCHi(コッチ)やカーナビタイム、ドライブサポーターあたりが有名どころでしょうか。

個人的には複雑な交差点や都市高速の入口などのイラスト表示は欲しいので、この時点でGoogleマップは選択肢から外れます。Yahoo!カーナビやmoviLinkなどの無料アプリを使ってみて、不足を感じてから有料アプリを試してみれば良いと思っていますが、パイオニアのCOCCHiはナビゲーションシステムの老舗がリリースしていて、月額料金も350円と安価ですので気になっています。開発にも力を入れているようで頻繁にアップデートしています。

どのナビアプリを使うかは、私もこれから試しながら考えていくつもりですが、一つ心配だったのは途中で寄り道などしてエンジンを切った時に、Androidが再起動することになると、再度ナビアプリの起動、ルート設定をやり直す必要があるのだろうか?ということでした。

しかし、心配は杞憂でした。エンジンを切ってACC電源が途絶えても、ATOTO S8の電源が切れるわけではなく、レジューム(PCでいうところのスリープ)状態となり、常時電源からの電力で状態を維持します。再び車の電源がONになると数秒でレジューム前の状態に復帰しますので、ナビアプリも起動したまま、ルート設定などもそのままで、何事もなかったかのようにナビゲーションを再開します。

ワイヤレスAndroid AutoとCarPlayに対応

ATOTO S8は他のディスプレイオーディオなどと同じく、GoogleのAndoroid AutoやAppleのCarPlayにも対応しています。残念ながら対応しているiPhoneを所有していませんので、CarPlayを試すことはできないのですが、少なくともAndroid Autoはとてもスムーズに動作しています。

まだ全然試していないのですが、少しいじった感じではナビゲーションと音楽再生のみを使用するのであればAndroid Autoの方が画面分割など、まとまっている感じはします。ただ、Android Autoは対応アプリが少なく、いずれのナビアプリもAndroid Autoに対応を始めたばかりですので、機能も不足気味で不具合も多そうです。素のAndroidで動かすと良い感じのYahoo!カーナビですが、Android Autoで動かすと現状では機能的にも揃っていなくて、全く使い物になりません。

Android Autoはあくまでも接続したスマホ側で処理した内容を車載器に表示するシステムです。上のスクリーンショットで右側に表示されているのはYahoo!カーナビですが、これはATOTO S8にインストールされているものではなく、スマホにインストールされているアプリが動作しています。

Android Auto自体もAndroidのアプリとして動作しています。ATOTO S8のアプリ切替ボタンをタップするとAndroid Auto(の動作環境をエミュレートしているアプリ?)がアプリとして動作しているのがわかります。左側がAndroid Autoとその上で動作しているYahoo!カーナビで、右側がATOTO S8のAndroid上で動作しているYahoo!カーナビです。Android Autoで再生されている音楽も、スマホ内に保存されている音楽です。

スマホをBluetoothでリンクする時に、右下にある「アクティベーションにより、CPまたはAAはBlutooth接続後に自動的に起動されます。」をONにしておくと、スマホとBluetooth接続した時に自動的にAndroid Autoに切り替わります。

Android AutoからATOTO S8のAndroidに戻るにはAndroid Autoのアプリ一覧にある「終了」をタップしたり、ATOTO S8の筐体についているホームボタンをタッチすることで、Androidのホームに戻ることができます。

「アクティベーションにより、CPまたはAAはBlutooth接続後に自動的に起動されます。」をONにしていない場合にはATOTO S8にプリインストールされている「CarbitLink」アプリをタップするとAndroid Autoが起動します。このアイコンがAndroid Autoの起動ボタンのようなイメージです。ATOTO S8をAndroidナビとして使うか、Android Autoとして使うかはユーザーが選択できるようになっている訳です。

Andorid Autoに切り替わってしまってからは、ATOTO S8がどうとかは関係のない話となりますので、別途Andorid Autoの現状として記事にしたいと思いますが、ATOTO S8をAndroid Auto主体で使う場合にも、ワイヤレスでスムーズに使用できます。

ATOTO S8の一部モデルはLTE通信に対応

ATOTO S8シリーズの一部のモデルは4G LTEによるモバイル通信に対応しています。私が入手したS8 MSも対応しています。SIMカードのサイズはmicroSIMです。私はスマホと差し替えたりしますのでnanoSIMにアダプターを装着しています。ちなみにS8 MSはコードの先にスロットが付いているタイプですが、モデルによっては本体のスロットに直接挿すモデルもあります。もちろん4G LTEに対応していないモデルでもスマホのテザリングでネットに繋ぐことはできます。普段はオフラインで本体内に保存した音楽データを再生して、ナビなどを使う時だけスマホでテザリングするという使い方も全然ありです。

対応バンド等は別途記事にしますが、手元の楽天モバイル、日本通信SIM(ドコモ回線)、povo2.0は何れもネットワークに接続できています。ATOTO S8に装着したSIMで通話することはできません。通話用のマイクがありますが、これは従来のナビと同じく、あくまでもBlutooth接続したスマホでのハンズフリー通話用です。しかし、通話SIM自体が使用できないという訳ではありません。単にATOTO S8に通話機能がないというだけですので、通話に対応したSIMをATOTO S8に挿しても、4G LTEによるデータ通信は可能です。実際に試した前述の3枚のSIMはいずれも通話対応のSIMです。

ATOTO S8シリーズはauのプラチナバンドであるBand18に対応していないので「郊外ではATOTO S8は楽天モバイルのSIMでは使い物にならない」という書き込みをネット上でみましたが、auのBand18の基地局はMFBIという仕組みでBand26によるBand18への接続に対応しており、Band26はATOTO S8で対応していますので、楽天モバイルやau(povo2.0)のSIMでも、ATOTO S8は問題なく使用できています。

上記はBand18にもBand26にも対応しているスマホで見るとBand18しかない場所で、Band26にしか対応していないATOTO S8の掴んでいるバンドです。Band18しか吹いていないエリアのはずなのですが、MFBIによりBand26として繋がっていることがわかります。実際に山間部をドライブしてみましたが、ずっとBand26で繋がっていました。1次ソースを確認したわけではありませんが、一般的にはauのBand18の基地局では、ほぼほぼこのようにMFBIで対応していると言われています。

最近の国内向けスマホではMVNOなどのプロファイルもプリセットされていて、ほとんどのSIMでは挿すだけで通信できますが、ATOTO S8ではそこまでは対応しておらず、大抵のSIMではAPN等の設定が必要です。

でも、つい最近まで皆さんしてましたから大丈夫ですよね?例えば「楽天モバイル APN設定」とかでググって書いてる通りにAPNやユーザー名等を入力するだけです。

4G LTE用のアンテナも付属していて、ダッシュボードなどに貼り付けるようになっています。

ちなみにこの記事の画像では楽天モバイルのSIMを挿していますが、ATOTO S8用に日本通信SIMの合理的シンプル290プランを契約しました。1GBまでであれば290円のみで、旅行などの必要な時には柔軟に容量の追加ができるところがポイントです。ちなみに日本通信SIMはドコモ回線です。

ATOTO S8 MSのLTE通信速度

4G LTEの通信速度を計測してみました。楽天モバイルのSIMを使用してBand3を掴んだ状態です。

3回計測しましたが、下りで40Mbps程度は出ています。

比較用にスマホ(Xperia 10 Ⅳ)でも計測(楽天モバイルは5G対応ですが、計測位置は5Gのエリア外です)してみました。こちらは多少バラついてますが同じくらいの通信速度でした。ちゃんと回線なりの通信速度が出ています。

ファイル操作とUSBストレージ

ATOTO S8にはファイル操作用に「ファイル管理」というアプリがプリインストールされています。UIがいまいちダサいのですがシンプルで使い勝手は良く、本体とUSBメモリーとのファイルのやり取りなどはこのアプリで完結します。

私は、このファイル管理アプリ以外にもGoogleの「File by Google」もPlayストアからインストールしています。なぜなら、所有しているスマホがAndroidであれば、ニアバイシェアによってスマホとワイヤレスでファイルのやり取りができるからです。ちなみにニアバイシェアは近々名前が変わってWindowsともファイルのやり取りができるようになるとか。

ニアバイシェアを使えば、いちいちUSBメモリーを用意したりUSBケーブルに繋いだりする必要がありませんので、音楽ファイルをATOTO S8にコピーしたり、逆にスクリーンショットなどを回収したりするのにとても便利です。ただ、なぜかプリインストールされているファイル管理アプリ以外ではUSBストレージにはアクセスできませんので、USBメモリーを挿してファイルをやり取りする場合にはファイル管理アプリを使うことになります。

CarbitLinkによるスマホのミラーリング

カーナビやディスプレイオーディオでググっていると「スマホ ミラーリング」というサジェストが頻繁にでます。恐らくYouTubeなどの動画を見たいというニーズによるものだと思いますが、ATOTO S8にもスマホをミラーリングする仕組みが用意されています。ATOTO S8にプリインストールされている「CarbitLink」というアプリを使用することで、スマホの画面をATOTO S8にミラーリングできます。

CarbitLinkはスマホ側にもインストールが必要です。もちろんGoogleのPlay ストアやAppleのApp Storeに登録されていますので、ATOTO S8で起動したCarbitLinkに表示される2次元バーコードをスマホのカメラで読み取ることでPlay ストアもしくはApp StoreでCarbitLinkのインストールページが開かれます。

CarbitLinkによるスマホミラーリングはUSBケーブルによる有線接続と、Wi-Fiによる無線接続ができます。無線接続ではスマホ側でテザリングをONにしてATOTO S8側でスマホのアクセスポイントに接続する形です。無線接続でも動画再生を含めてスムーズに動作しますが、ATOTO S8側でスマホを操作することができません。有線接続だとATOTO S8側のモニタにミラーリングされているスマホの画面をタッチしてスマホを遠隔操作することができます。

上のスクリーンショットでは画面が縦向きで表示されていますが、もちろんスマホの画面を横向きにすれば横向きで表示されます。YouTubeも大きく再生するボタンをタップすると自動的に横向きになります。下のスクリーンショットではスマホ(Xperia 10 Ⅳ)のモニタが細長いので上下の黒帯が大きめですが、通常のアスペクト比のスマホであればもっと大きく表示できると思います。

よく出来ているなと感心しますが、実際のところATOTO S8でYouTubeを含めてAndroidアプリが動くわけですので、わざわざスマホの画面をミラーリングするシチュエーションもないかなと思います。友人のスマホ内の動画をみんなで見るとか、そんな感じでしょうか。

フルセグ・ワンセグが欲しい場合には外部入力で

ATOTO S8には、いわゆるフルセグとかワンセグとかのTVチューナーは搭載されていません。私はNHK対策で部屋も含めて一切テレビチューナーを所有していないくらいですので、「フルセグもワンセグもTVチューナーを搭載していないこと」がカーナビの選定条件の一つなのですが、TVを見たいという人もいるでしょう。その場合には外部入力に別途用意したTVチューナーをRCAケーブルでつなぐことができます。

RCAケーブルで入力した映像・音声を見るためにはプリインストールされている「AUX」アプリを起動します。私は前述のようにTVチューナーは所有していませんが、エンジンチューニングに使用しているF-CON iSというサブコンがRCAに映像でテレメトリーデーターを出力しているので繋いでおきました。

吸気温度センサーが逝っている事が発覚して。。。(涙)


Androidナビは、メーカーに信仰心を抱いて、自由度よりもメーカーが提供してくるものの美しさを語るような層には向いていないかなとは思います。良くも悪くも自由度が高く、それだけにすべてがカチッとしていると言うわけではありませんので。

しかし、Androidアプリをインストールすることで、どんどんと可能性が広がる感じがとてもワクワクします。実際のところ車載ナビでそんなに色々とするか?と言われると、まぁそうなのですが、この「なにかできそう」というワクワク感がガジェット好きに刺さるのです。どうせなら面白い方が良いじゃないですか!

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