発表された時からずっと気になっていたXPERIA C5 UltraをEXPANSYSで購入してしまったので早速レビューです。海外の廉価モデルである為色々と問題はあるのですが、個人的には今まで購入したスマホの中で最高に気に入っています。
今まで使っていたXPERIA ZL2は性能的に飛びぬけた所はありませんが、Snapdragon801(QuadCore2.3GHz)プロセッサと3GBRAMの組み合わせで必要十分な性能でした。それまでのスマホは何かしら性能面に不満がありましたが、ZL2では性能面で不満に思った事は一度もありませんでした。下記のXPERIA C5 UltraのレビューはこのZL2基準で感じた事になります。
またスペック等に関しては下記エントリーを参考にしてください。
Xperia C5 UltraがビビっとキタのでXperia Z Ultraとスペックを比較してみました。 | |
がっかり Xperia Z5を他のXperiaと比較してみました。 |
初めてのSIMフリースマホは不安がいっぱい
今まではキャリアの一括0円プランで国内版の最新ハイエンド端末ばかり使ってきましたのでC5 Ultraを購入するまでは不安でいっぱいでした。でもまぁ「買わずにずっとモヤモヤするよりは、買って後悔する方がスッキリする」と思ってえいや!とポチりました。
プラチナバンド・FOMAプラスエリア非対応
海外版のSIMフリー端末はとにもかくにもこれが一番の問題です。特に私の住む中国地方は郊外はほとんどプラチナバンド・FOMAプラスエリアのみ対応のエリアになっています。またプラチナバンド・FOAMプラスエリアは障害物に強い周波数帯ですので、対応していないと他の周波数帯の対応エリアでも建物の中や影などでは繋がりにくかったりしないかと心配です。周波数帯が対応していない郊外は諦めるにしても普段の生活圏内である市街地で使えないのでは流石に困ります。
MediaTekのプロセッサって大丈夫か?
XPERIA C5 Ultraに搭載されているプロセッサは、ハイパフォーマンスでおなじみ(発熱問題もおなじみですが)のQualcommのSnapdragonではありません。大丈夫かな?
今時RAM2GBで足りる?
最近はRAM3GB以上が普通です。OSもAndroid 5.0 Lollipopとなります。新しいOSというのは要求するメモリー量が多いのが通例ですので不安です。
SDカードは挿せるけど内蔵ストレージ16GBで足りる?
もちろんデータやSDカードに移動できるアプリはSDカードに移動すれば良いのですが、どうしてもSDカードに移動できないアプリやデータ、キャッシュなどはあります。ZL2は内蔵ストレージ32GBでどんなにアプリを入れても溢れることはありませんでしたが、16GBだとちょっときびしいかも。
プラチナバンド・FOMAプラスエリアなしでどれだけ使えるか?
下のエントリーで説明していますが、Nexus6やiPhoneなど一部を除いて、ほとんどの海外版SIMフリー端末は「日本のプラチナバンド・FOMAプラスエリアに対応していない」という問題があります。
MVNOでSIMフリー端末を運用するなら必須!ドコモの周波数帯まとめ |
公式にエリア外とされている郊外はもちろんですが、Band1でカバーされている市街地でもプラチナバンド・FOMAプラスエリア(Band6・19)に対応していないと繋がりにくかったりするのではないか?いや市街地はプラチナバンドが登場する前に使えていたのだから大丈夫だろ?とか色々思うのですが、そのあたり実際のところどうなのかググってもなかなか出てこなくて不安でした。
このあたりの電波の掴みに関しては、この1か月間の私の生活圏内(岡山市内)ではまったく問題ありませんでした。なぜかアンテナピクトは1~2本とかしか立たないのですが、建物の中でも10Mbps程度、外では30Mbps以上出ています(もちろん場所や時間帯によります)
ちなみに3Mbpsくらい出てると十分に高速な速度で、10Mbpsと30Mbpsの違いはほとんど体感できないと思います。少なくとも市街地にいる限りは体感上の使用感は以前と変わっていません。電波についてはかなり覚悟していたのですが拍子抜けするくらい普通に使えています。
唯一無二のベゼルレスXPERIAは最高にカッコいい!
XPERIA C5 Ultraの最大の売りです。とにかくかっこいいです。マイナーチェンジのXPERIA Z5はともかく、新設計のXPERIA Z5 Premiumをなぜこのデザインで出さなかったのか本当に疑問です。C5 Ultraを見るとZ5は物凄く古臭く野暮ったく見えます。
ずっと探していた「ポケットに入れて持ち運べるギリギリのサイズ」
私は大きめのスマホが好きなのですが、いつもポケットに入れておける事が必須条件でしたのでXPERIA Z Ultraは流石に大きすぎました。C5 Ultraは左右が狭額で縦長のデザインなので片手で握るのも違和感はありません。
ズボンのポケットですが、スラックスの前ポケットは深くて余裕があるので入れていても邪魔とは感じません。ジーンズの前ポケットは縦長な分上に突き出します。
そのまま座ると腰に突っ張って邪魔なのですが、、、
自然と座る時に指で横にずらす癖がつきますので、私はジーンズでも前ポケットに入れています。後ろポケットだと座る時には取り出す必要がありますしね。
車はマニュアルミッションなので左足でクラッチを踏みますが座る時に上の写真のように横にずらしておけば邪魔になりません。
雑誌を拡大しないで読むことができる画面サイズ&十分な解像度
私は雑誌読み放題サービスやKindleなどの電子書籍を利用しています。
雑誌読み放題サービスがお勧めなので比較してみました。 |
今までは初代iPad miniで読んでいましたが先日のモデルチェンジの時に高く売れるうちにと売却してしまいましたので、スマホで読めないかと思っていました。タブレットを新調する事も考えたのですが、タブレットはいつも持ち運んでいる訳ではありませんし、スマホであればちょっと時間が空いた時に直ぐ読めるので電子書籍の利点である機動性をフルに生かせるのではと考えていました。ところがZL2のような5インチクラスのスマホだと特に雑誌は拡大しないと厳しいものが多かったので、5インチでギリギリアウトくらいなら6インチなら大丈夫じゃないか?と。結論的には目論見通りで6インチでも字が小さいのは変わりありませんが、5インチの「ギリギリアウト」から「ギリギリセーフ」になりました。
クリックで拡大写真を見て頂ければ差がわかると思います。
解像度はどちらもFullHD(1920×1080)で同じですが、6インチの画面サイズでもFullHDの解像度で十分で肉眼でドットを見分ける事は困難です。そもそもこの記事を書いているデスクトップPCのモニターは27インチでFullHDなのでそれと同じ解像度が6インチに詰まっていることはどう考えても過剰です。
廉価版の場合、液晶モニタはコストダウンしやすい個所のようで大抵の廉価版は解像度などが低く設定されています。C5 Ultraも解像度こそFullHDですが多少なりとも廉価版な液晶を使っているようでZL2と比べてみると確かに発色が良くありません。左のC5 Ultraは白が白ではなく青みがかかっていますし、赤も若干発色が良くありません。
ですが、写真に撮るとデフォルメされて実際よりも大袈裟に見えますので実際はここまでの差はありません。「言われて、並べて見てみれば確かに」のレベルでC5 Ultraを使っている時に不満に感じるようなことはありません。ちなみに照度は十分で晴天の野外でも視認性に問題はありません。
MediaTecのプロセッサは意外に高性能 RAMは2GBでは足りてない?
XPERIA C5 Ultraは廉価スマホによく搭載されるMediaTekのプロセッサが搭載されています。ZシリーズではおなじみのQualcommのSnapdragonではないのでちょっと不安を感じていましたが結論から言えば全然高性能でした。
手持ちのXPERIA ZL2と一緒にAnTuTu Benchmarkを取ってみました。XPERIA C5 Ultraのプロセッサは64bitに対応していますので、32bitと64bitと両方取ってあります。
ちなみにZ3は4万台半ば、Z4が5万前後、Z5が5万台後半というのが相場のようです。
XPERIA C5 UltraはXPERIA Z2やZ3と同等のスコアで十分に高性能と言えます。
実際の使用感ですが、3Dバリバリで負荷の高そうなメビウスファイナルファンタジーを動かしてみましたが、問題なくサクサク動いています。プロセッサの性能は十分なのだと思います(メビウスファイナルファンタジーはストレージをめちゃめちゃ消費するのでしばらく遊んで消しました)
ところが、ホームボタンを押したり、ホームボタンの右のボタンを押して動作中アプリ一覧の画面を表示したりすると、もたつく事がたまにあります。RAMの使用量をリアルタイム表示するアプリで監視しているのですが、常に残容量が200~300MB程度でアップアップなように見えます。調べてみると、どうもAndroid5.0以降ではメモリーリークの不具合で、本来Android5.0は搭載メモリーが少ない廉価機種でも快適に動作できるようにOSのRAM使用量を400MBに抑えているらしいのですが、メモリーリークによって1GB前後も消費されてしまうそうです。
Lollipopのメモリリーク問題がAndroid 5.1でも発生、Googleは今後のアップデートで対処すると明言 – juggly.cn
確認してみると確かに1GB弱をシステムが消費しています。この不具合は搭載RAMの少ないC5 Ultraには厳しいので早く直してほしいところです。アプリを使っている時は特に問題は感じないので個人的には良しとしています。
2016/02/03 追記
Android5.1へのアップデートが配信されてメモリーリークは解消!サックサクになりました。
思ったよりも早くキマシタ! XPERIA C5 Ultraのアップデート |
内蔵ストレージは16GBだと結構ギリギリ感
Androidのシステムが5GB程度使用するので実質的には10GB程度が使用できる容量です。いままでインストールしていたアプリを一気にインストールしてみましたが、内臓ストレージが16GBだと結構ギリギリです。ただXPERIAはSDカードが使えるのでSDカードに移動できるアプリは片っ端からSDカードに移動し、データ類も全てSDカードに保存してやりくりすれば何とかといったところです。ちゃんと管理して工夫しながら使えば大丈夫ですが、内蔵ストレージを32GB以上搭載している端末の感覚でなんでもかんでも入れっぱなしだと直ぐに溢れてしまいます。
海外版(香港版)ですので日本語に切替が必要です。
EXPANSYSで購入できる端末は基本的に香港版です。当然ながら初回起動時は中国語がデフォルト言語になっていますので、表示言語を日本語に切り替える必要があります。
また、日本語キーボードもインストールされていませんのでインストールする必要があります。日本語キーボードがないのにGooglePlayで「Google日本語入力」とどうやって検索すれば良いのか、、、と思いましたが、「Google」と打つとGoogle日本語入力が候補に出るので大丈夫です。
Google日本語入力をインストールしたら[設定]→[言語と入力]→[現在のキーボード]で切り替えましょう。
言語を日本語に切り替えても下記の場所だけ中国語が残ってしまっていますが[設定]→[ユーザー]で変更しましょう。
まとめ
とにかく「XPERIAで唯一のベゼルレスデザイン & 6インチ」これに尽きます。このデザイン、サイズだけで購入の価値を感じます。逆にそれ以外の部分については最近の至れり尽くせりの国内モデルに比べると色々と難点があるのも事実です。尖った部分に惚れこんで欠点は工夫して乗り越える。細かい事は気にしない漢にこそ使ってほしい唯一無二のXPERIAです。スポーツカーを購入して「乗り心地が悪い」とか言う人には向いていません。また、XPERIA Z5シリーズやiPhone6Sシリーズが10万円とわけの分からない高みに登ってしまった今、僅か4万円で購入できるところも見逃せません。前に使っていたZL2よりも明らかに性能的に劣りますが断然C5 Ultraの方がお気に入りです。
取りあえず主要なところだけ駆け足でご紹介しました。まだまだ細々と良い所悪い所ありますので別のエントリーで続きを紹介したいと思います。
ちなみに2015/11/17現在ではEXPANSYSが一番安く買えると思います。
EXPANSYSで購入時の税金(関税)は?送料は?保証は? |
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XPERIA C5 Ultra レビュー第3弾! その他こまごまと |
ではまた!
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