前回に引き続きPlayStation VRのレビュー第2弾です。だいぶ購入しやすくなったようですが、皆さんは新型を購入できましたでしょうか?私は買った途端に5,000円も値下げされてがっくしきていますが、気を取り直してレビューを続けます。今回は消費電力や設置時の注意点などを紹介したいと思います。
やっと買えたよ!「PlayStation VR」レビュー第1弾!使い勝手とか「テレビなしでプレイできるのか?」とか |
PSVRのレビュー第1弾は上の記事で!「寝ながらゲームプレイや動画鑑賞が可能か?」や「テレビなしでPSVRのみで使用できるか?」などを紹介しています。
ケーブル地獄!PSVRの設置はAVラックがおすすめと言うか必須。
上の写真はPS4&PSVRのシステム全体の画像です。とにかくケーブルが凄い事になっているのはおわかり頂けると思います。PS4本体とPSVRのヘッドセットの間にある黒い箱はPSVRのプロセッサーユニットと言われるもので、PSVRの処理をおこなっています。通常はPS4からテレビへとHDMIケーブルを繋ぐわけですが、PSVRではPS4とテレビの間にプロセッサーユニットを割り込ませる形になります。
電源はPS4本体に加えて、PSVRのプロセッサーユニットからも電源ケーブルが出ています。
更にプロセッサーユニットとPS4の間で処理をやりとりするためにUSBケーブルも互いに接続します。PROではないPS4(以下PS4スリム)はUSBポートが前面に2つしかありませんので、PSVRのプロセッサーユニットからのUSBケーブルは前面に接続する必要があります。この点PS4 PROは背面にUSBポートが1つ追加されていますのでスマートです。PS4スリムはコントローラーもUSBポートに接続するのであれば、これでUSBポートが埋まってしまいます。他の機器をUSBポートに接続したい場合はコントローラーは充電用に別途USB充電器を用意する必要があります。USB充電器はスマホ用のもので充分です。背面の専用ポートにPlayStation Cameraが接続されます。
接続はケーブルに番号札がついており「これでわからない人は社会生活は難しい」レベルの説明書が付属していますので、よっぽどの人じゃない限りは接続できると思います。
私はAVラックの中に一式入れてしまっていて、PSVRのヘッドセットのみケーブルを抜いて別に保管しています。プロセッサーユニットも軽い上に固定する金具等はありません。AVラックがないとかなりケーブルだらけで雑然とした状態になってしまうでしょう。
PSVRは思ったよりも電気食い
PSVRの消費電力を計測しました。今回はPSVRのプロセッサユニットの電源ケーブルでの計測です。PS4本体の消費電力に関しては下の記事を御覧ください。
小さい!軽い!省電力!「PS4 スリム」の消費電力などレビュー |
まずは電源OFFの状態での、いわゆる待機電力です。
これは安心の0W。電源OFFの状態でもPSVRのプロセッサユニットのLEDが点灯していますので、厳密には0Wではないはずですが、計測不能なほど低い消費電力であるということです。
次にPS4の電源はON、PSVRの電源はOFFの状態(PSVRのヘッドセットには別途電源ボタンがあります)です。PSVRを使わずに普通のゲームをテレビでプレイする時はこの状態です。
PSVRのヘッドセットの電源はOFFですが、前述のようにプロセッサユニットがPS4本体とテレビの間に入っている関係上、PS4からの映像信号をテレビへ中継するためにプロセッサユニットは電源ONとなります。これが9W程度の電力を消費してしまいます。この状態はPSVRを使っている訳ではなく完全に無駄な電力です。試しにプロセッサユニットの電源を抜いてみましたが、やはり映像信号がテレビに届きません。あまり気持ちがよいものではありませんが、PS4は24時間使うものでもありませんので電気代にすると微々たるものではあります。1日4時間、20日使って電気代は大体1ヶ月20円程度です。
最後にPSVRのヘッドセットの電源をONにした状態です。
これは17Wとそこそこの電力を消費します。PS4スリム本体の1/3~1/2程度の消費電力ですので結構なものですが、小さいとはいえ2つのモニタと、それぞれに表示する映像を処理しますので納得と言えば納得の消費電力です。PSVRを使用する時間は更に短いでしょうからこれも1ヶ月の電気代で言えば数十円レベルでしょう。
3D酔は大丈夫か?
PSVRに限らずVRの一番の懸念事項は「3D酔」でしょう。もし体に合わなくてすぐに3D酔するようであれば、せっかく購入しても使えません。実は私は3D酔が激しくて普通にテレビでFPSをプレイするだけでも2、30分が限界です。PS3の時に購入したコールオブデューティー4は全然進めることができなくて本棚に眠っています。グランツーリスモは一晩中プレイしていても平気ですので、人が歩きまわるようなものが苦手のようです。
そんな訳でバイオハザードはかなり構えていたのですが、ほとんど3D酔はしませんでした。グランツーリスモSPORTのベータテストも問題ありませんでした。自分の頭の動きに同期するVRの方が、自分の動きと関係なく揺れるテレビの映像よりも3D酔しにくいのかもしれません。
ただ、単純に興奮するからかヘッドセットの重量が負担になるのか、以外に疲労を感じますのであまり長時間のプレイには向いていないとは思います。
PSVRの視点ずれ問題の対処法
PSVRを使っていると必ずと言っていいほど視点が左右どちらかにずれていきます。どちらかというと右(画面が左)にずれることが多く、PSVRの「視点左ずれ問題」としてよく取り上げられています。どのくらいの頻度かと言えばグランツーリスモSPORTをしていると、毎周ストレートでOPTIONボタン長押しの視点リセットをするぐらいです。
しかし上の写真のようにテーブルなどの水平の場所に置いた状態でPSVRの電源を入れて、10秒ほど待ってから被ることで改善されます。電源が入った時にセンサーの初期化をしているようです。シネマティックモードではPSVRのヘッドセット内のジャイロセンサーのみで動作しているのに同様の症状が出ますのでPlayStation Cameraは関係ないと思われますが、私は一応PlayStation Cameraの正面に置いて電源をいれています。プレイ中もなるべく正面に座るようにしています。これで頻繁に視点がずれるようなことは解消できています。
気になる新型の違いは?
さて気になる新型PSVRとの違いですが、さほど差がある訳ではありません。
・電源ボタン・ボリューム調節ボタンがヘッドセット内蔵となった。
・イヤホンジャックがヘッドセットに内蔵になった。
・HDRパススルーに対応となった。
・ヘッドセットのケーブルが細くなった。
・ヘッドセットが10g軽くなった(610g→600g)
・プロセッサユニットが多少小型軽量化
と、こんな感じです。
↑がヘッドセット内蔵になりました。これに関してはどちらかと言えばコストダウンな気がします。
大きいのはHDRパススルーに対応したことです。これはHDR対応であるPS4 PROと、同じくHDR対応のテレビの間にPSVRのプロセッサユニットを接続すると、プロセッサユニットのところでHDR信号が無効になってしまうという旧型の欠点を改善したものです。私はPS4スリムですし、テレビもHDR対応ではないので関係ありません。
個人的には、やはり購入直後に5,000円の値下げが辛かったですね。いままで自ら購入しなかったのであればもちろんしょうがないのですが、品薄で手に入らなくてやっと手に入れた矢先でしたので。
とりあえずPSVRは凄い!これを体験しないのは損失です。
PSVRは本当に凄い臨場感です。これはスクリーンショットや言葉では表現できません。体験するしかありません。バイオハザートのタイトル画面で後ろを振り向くと、きったないトイレがあるのですが、ヘッドセットを外したあとも後ろを振り向くとトイレがあるような気がして振り返るのに抵抗を感じるくらいです。本当にその世界に入り込んでしまいます。
いよいよ今週はグランツーリスモSPORTの発売ですね!待ち遠しいです。PSVRに完全対応ではありませんが、それでも凄い没入感でベータテストは狂ったようにプレイしました。ハンドルコントローラーは安いもので充分なので絶対に用意しましょう!
ではまた!
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