買う買う言いながらもグランツーリスモの延期と共に購入を先延ばしにしてきましたが、やっと購入しました。薄型・省電力版の「CUH-2000AB01」通称「PS4 スリム」です。気になる消費電力などを計測しましたのでご紹介します。
とにかく小さい
上の写真は13インチのMacBookをPS4の上に置いたところです。上からの投射面積は同じくらいです。もちろん厚みは全然違いますが、重量も2.1Kgと軽いのでカバンに入れて毎日会社に持っていくこともできます。持っていきませんが。PS4 Proが3.3Kgですのでかなり軽量化されています。箱からスチロールのペーパーに包まれた本体を取り出した時には「あれ?」と一瞬違うものが入っているのかと思いました。据え置き機ですのでそれほど軽量である必要はありませんが、設置スペースが少なくて済むのは助かりますね。
低消費電力!驚きの静音性!
気になる消費電力を下表にまとめました。参考に手持ちのPS3も一緒に計測しました。
ゲームは「メタルギアソリッドV ファントムペイン」です。負荷の高い3D処理バリバリのゲームですが終始80w程度で安定していました。
メーカーのスペック表での最大消費電力は165wですが、私が確認した範囲では85wを超えることはありませんでした。最大消費電力はその機器が最大負荷で動作しても超える事がない値なのですが、かなり余裕があるようです。恐らくCPU、GPUやネットワークチップ、ディスクドライブなどそれぞれの部品の最大消費電力を積み上げた値なのでしょう。
参考に計測したPS3は最終型(最終型のCECH-4000は190w)ではありませんが、こちらもピーク値と思われる3Dゲーム(メタルギアソリッド4)のプレイ中で若干PS4よりも低い消費電力でした。しかしPS3は動画の再生でも同等の消費電力、メニュー画面のアイドリング時でも60w程度消費していますので、低負荷時には低消費電力となるPS4スリムの方がトータルではかなりの低消費電力と言えます。
低消費電力ということは低発熱であるということです。低発熱であれば冷却ファンを高速で回す必要がありませんので自然と静音ということになります。静かな室内でも目の前まで接近して、注意して耳を傾けないと電源が入っているのかわかりません。PS4スリムは驚くほど静音です。
ちなみにPS4からは電源OFF以外にスタンバイがありますが、コントローラーの充電用にUSB端子に給電するモードの場合は6wとそこそこ電力を消費しています。これは実際にコントローラーを繋いでなくても消費します。設定の[省電力設定]>[スタンバイ中の機能を設定する]>[USB端子に給電する]を[オフ]や[3時間]に設定して3時間経過後などUSB端子に給電しない状態の時は2wになります。
スタンバイと電源OFFの大きな違いはUSBに繋いだコントローラーを充電できるかと、ゲームなどのアプリケーションの状態を保持できるかどうかです。私はAVラックの中に設置していますのでいちいち開けてコントローラーを繋ぐのは煩わしく、スマホ用の充電器で充電していますので基本的に電源OFFで運用しています。しかし2wはざっと計算すると1ヶ月で30円程度の電気料金ですのでスタンバイでも問題はないと思います。ゲームをセーブポイント以外で状態保持することもできますし。ちなみに電源OFFの状態からでもコントローラーの無線で電源を入れることはできます。
コントローラーの充電はUSB充電器でOK
PS3のコントローラー(DUALSHOCK3)を充電する為にはUSBホストコントローラーに接続する必要がありました。つまりパソコンのUSB端子では充電できましたが、スマホ用のUSB充電器では充電することができませんでした。PS4のコントローラー(DUALSHOCK4)はUSB充電器で充電することができます。
充電電流値は0.5A程度ですので、ノートパソコンのUSB端子やモバイルバッテリーなど電源を供給可能なUSB機器であれば大抵充電可能だと思います(USB2.0の定格電流値が0.5Aであるため)
実際に電力不足で強制停止したDUALSHOCK4をスマホ用の充電器で充電してみましたが、2時間程度で電流値が下がり初めて2時間40分程度で充電完了しました。使用可能時間は5〜6時間程度ですが、当然ながら充電しながらでも使用できます。
メディアプレーヤーとして使えるか?
私はWindows PCのHDDに撮りためた動画をPS3 Media ServerでDLNAサーバー化、PS3をDLNAクライアントにしてテレビで視聴していました。むしろゲームはあまりしませんのでメディアプレーヤーとしての使い方がメインだったと言えます。PS4を購入するにあたってはこのメディアプレーヤーが使い物になるのかが一番気になるところでした。再生はできてもレスポンスが悪かったり、巻戻しや早送りに問題があるメディアプレーヤーが多いので。結論から言えば「多少PS3より劣るけど十分」だと思います。
L1 L2ボタンを押している間に巻戻しや早送りの動作となりますが、非常にというより異常に速く7秒程度で30分程度を巻戻し早送りできます。逆にセリフを聴き逃した時などほんの数秒戻すというのが困難で、ほんの一瞬ボタンを押しただけで20秒程度巻き戻ってしまいます。巻戻し早送り動作時には画面が変わらないので特定の場面を狙って巻戻し早送りすることもできません(シークバーと時間表示は追従します)。またコマ送りもできませんので一瞬映ったパ○ツを確認することもできません。
PS3ではシーンサーチという下の画像のように指定時間毎のサムネイルからジャンプできる機能がありましたが、これがPS4のメディアプレーヤーには実装されていません。巻戻し早送りやコマ送りなどと合わせて是非アップデートをお願いしたいところです(今のところPS4の唯一の不満点です)
余談ですが、20年以上前のまだPCでテレビ録画が技術的にハードルの高い時代にVAIOはこれをフィルムロールという名前で実装していました。あの頃のVAIOはオンリーワンのハードウェアで輝いていたと思います。その特別なハードウェアのドライバーの問題でOSがアップデート出来なかったりしたのですけどね。
逆にPS4のメディアプレーヤーはPS3に比べて各レスポンスが良いと感じますし、何と言っても消費電力が40%程度も低いので、PS4のメディアプレーヤーを使用しています。
便利な「HDMI機器リンク」は設定しておこう
設定の[システム]に[HDMI機器リンクを有効にする]という項目があります。デフォルトはOFFになっていますが、これをONにすることをおすすめします。
この「HDMI機器リンク」というのは公式には「ブラビアリンクに対応したテレビとPS4をHDMIケーブルでつなぐことで、電源のオン/オフなどの連動操作ができます。」となっています。PS4の電源を入れるとTVの電源が自動でONとなり、しかも外部入力までPS4が接続されているHDMI端子に切り替わります。非常に便利です。私はテレビとPS4の間にヤマハのAVアンプRX-V475が接続されていますが、問題なく動作しています。
そしてこの機能、「ブラビアリンクに」となっていますが、ブラビアリンクも他社の同等機能のレグザリンクやビエラリンク、AQUOSファミリンクなども、「Consumer Electronics Control」(CEC)と呼ばれるHDMIの標準規格がベースとなっていますので大抵互換性があります。実際に私のテレビは結構古いレグザですが問題なく動作しています。大抵のテレビは対応していると思いますのでとりあえずONにしてみることをおすすめします。
毎回「誰がこのコントローラーを使いますか?」を出さないようにする設定
PS4で最初に鬱陶しいと思ったのが毎回起動時に表示される上の画面です。「俺しかいね〜だろ」と。。。しかしこれも設定によりデフォルトで「俺」が選択されるようにできます。
設定の[ユーザー]>[ログイン設定]の[自動でPS4にログインする」をONにしておけば、その時にログインしているユーザーでログインして自動的にメニュー画面が表示されます。これも大抵のユーザーにはおすすめとなる設定です。
あれ?これ良いんじゃない?「リモートプレイ」
今まであまり気に留めていなかったのですが、リモートプレイが凄く良く出来ています。もちろんゲームもまったく遅延は感じられず、まるでPS Vitaのゲームをやっているかのようにプレイできます。結構インパクトあります。
ただし、PS VitaにはL2 R2 L3 R3ボタンがありません。これらは背面のタッチパットを4分割したエリアに割り当てられていますが、ちょっと操作しにくい上に誤タッチも多いです。PS Vitaでリモートプレイする場合には下記のような製品が必要かもしれません。RPGのようにこれらのボタンを使わないゲームであれば快適にプレイできます。
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またPS4からはWindowsやMacでのリモートプレイにも対応しています。すげぇ。
実際にMacBookにインストールして試してみましたが快適に操作できます。
PCの場合には操作はどうなるのだろう?と思いましたが、こちらはPCのUSB端子にPS4のコントローラーを有線で接続して使用します。アプリを立ち上げてUSBケーブルにコントローラーを接続すれば直ぐに自動認識して開始できます。マジすげぇ。
またこの手の、家の外からアクセスする機能は「ルーターのポートがど〜の」「グローバルIPでないからDDNSがうんたら」と言った難しい話になりがちですが、SONYのサーバーを経由して接続する仕組みであるためそれらは必要ありません。単純に双方がインターネットに接続できていればOKです。本当に簡単に接続できてしまいます。
ただし回線の通信速度はそれなりに必要で、スマホのテザリング経由で繋いだところ3Mbpsでなんとか、1Mbps以下だと接続することができませんでした。基本的にストリーミングですのでYoutubeが快適に視聴できる通信速度が目安だと思います。
MVNOではなく大手キャリアの回線であれば快適にプレイできると思いますが動画を見ているのと同等の通信容量を消費しますので、そこまでして携帯回線でプレイすることもないと思います。素直にWi-Fi環境で使いましょう。
パソコン上でのウインドウサイズは任意に変更でき、表示も追従して拡大縮小されますが、初期状態では解像度が低くくてモヤッとした画質になっています。PS4リモートアプリを立ち上げて接続する前に環境設定で解像度が変更できますので高解像度に設定しておくのが良いでしょう。
ただし最高解像度の1080pはPS4 Proのみ設定可能のようです。別にハードの性能は必要ない機能だと思いますが、差別化でしょう。
XPERIAの上位機種(Z、Xシリーズなど)ではスマホでもリモートプレイが可能なアプリが用意されています。私のXPERIA C5 UltraはXPERIAですが、対象ではありませんでした。残念。
対応したXPERIAならコントローラーを接続してリモートプレイを楽しむことができる訳ですが、実は対応XPERIA以外のAndroidスマホでリモートプレイが可能な非公式なアプリがありますので後で試してみようと思います。
また前述の「HDMI機器リンク」をONにしていると外出先からリモートプレイで電源を入れた時にTVの電源まで入ってしまうのではと思いましたが、リモートプレイで繋いだ時はTVの電源はONになりません。よく出来ています。一つだけ注意なのはリモートプレイでPS4の電源を入れる為にはスタンバイ状態にしておく必要があるということです。もちろんメニューの操作もできますのでリモートプレイからPS4をスタンバイにすることもできます。
リモートプレイは「外出してまでPS4のゲームをすることもないだろ」という感じもあるのですが、インドア派にも一つ大きなメリットがあります。「テレビを見ながらゲームプレイできる」ことです。
PSVR落ちた!日本○ね!
PS4買ったら当然PSVR欲しいですよね。という訳で12月17日に店頭での抽選が行われたビックカメラ岡山店に足を運びました。地方ですのでそれほど人が多いわけではなく「勝ったな。がはは」とか思っていましたが、、、
ま、私くじ運悪いのですよ。わかっていたことですよ。もちろん直ぐにWebの方の抽選も申し込みましたが、後日お決まりのように落選のメールがきました。グランツーリスモSPORTまでに手に入れば良いので気長に待ちます。
ちなみに重複申込対策に抽選番号の入った腕輪状の引換券を腕に巻かれます。冬は袖に隠していれば良いのですが、半袖のシーズンだと申し込みから発表までの2時間以上あれを付けたままというのはどうでしょう。別の方式になるのかな?
まとめ
ちなみにPS Vitaも良いですよ。PlayStation Plusに登録しているとそこそこの話題作が1年後くらいに無料でプレイできるような感じですので、別途ゲーム買わなくても遊びきれないくらいゲームがたまります。12ヶ月分の利用権を買えば1ヶ月あたり430円くらいです。一度ダウンロードしたゲームは契約中はいつでも再ダウンロードして遊び放題、仮に契約を切っても再契約すればそれらのゲームは再び遊べるようになります。私のPS Vitaには64GBのメモリーカードを挿していますが遊びきれないゲームでパンパンです(しばらく遊ばないゲームは削除しておけば良いのですが、なんか手元にあると満足するのです)
PS4は単純にゲームをする以外にも色々な使い方があって中々楽しめます。個人的にはメディアプレーヤーの操作性だけもう少し改善してくれたら満点です。リモートプレイも出張中のホテルや、今時期だと帰省した実家からPS4で遊べるのは大きなメリットだと思います。この手の機能は大抵電源入れっぱなしにする必要があったり、一度電源を入れると外から切れなかったりしますが、PS4のリモートプレイは本当に完璧だと思います。ソニー頑張ってる。あとグランツーリスモSPORT早く!
ではまた!
遂に発表された新型プレイステーション「PS4 Pro」は買いか? | |
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