前回「岩国は広島ではなく山口である」という衝撃的な真実から始まりました岩国基地フレンドシップデーのレビュー記事ですが、今回は地上展示機を中心に紹介したいと思います。もちろんあの最新鋭機「F-35B ライトニングII」も展示されていました。
超絶広大な基地内に物凄い数の展示機
まず最初に目についたのがこいつ「A-10 サンダーボルトII」です。見えた瞬間「おぁA-10だ」と思わず口に出てしまいました。昔から大好きだったのですが実機を見る機会がなくて。2014年に岡山空港にダイバードした時には体調を崩していて見に行けなかったのですよね。
A-10と言えばこれ。機種に搭載された30mmガトリング砲の「アヴェンジャー」です。なんでも反動が大きすぎて軸線上に搭載しないと射撃時に機体の向きが変わってしまうとか。この武骨な感じがまさに漢です。
エンジンの搭載位置も凄く個性的ですが、これも地上から撃たれにくく被弾しても2基同時にやられないないように離しているそうです。いわゆるピンポイントな機能美が我々おっさんの心を掴んで離さないのですよね(笑)
そんなA-10も現代の戦闘機(攻撃機)としては低速でしか飛べず、特徴の防御力も流石に対空ミサイルに耐えることはできませんので、今までも「いらないんじゃね?F16に対地装備で良いんじゃね?」と言われ、最近も「F-35に対地攻撃能力があるのだし」と引退予定でしたが「やっぱA-10ないと寂しい!」と言う声があったのかなかったのか引退は無期限延期となったのが記憶に新しいところです。
実際、陸軍から見ると他の任務ですぐいなくなってしまうマルチロール機よりも、最初から最後まで自分たちに張り付いて支援してくれるA-10の方が大人気だそうで。「いなくなると寂しいから引退しないで!」の声はあながち冗談でもなさそうです(笑) とにかくこの目で見ることができて嬉しい!プラモ買おう!できれば飛んでいる所が見たかった!
A-10の隣には「F-16 ファイティングファルコン」が並んでいました。
正直F-16ってスタンダード過ぎるイメージでぱっとしないというか、個人的にそんなポジションの機体なのですが、実機を見るとやっぱりカッコいいですね。F-22やF-35が登場していますが、まだまだ空軍の主力はこいつでしょう。安くて強くて良い機体ですよね。
よく見ると複座ですね。F-16に複座なんてあるんだ。
海軍の主力機「FA-18 ホーネット」です。
レガシー・ホーネットとスーパー・ホーネットの両方いました。
レガシー・ホーネットとスーパー・ホーネットの簡単な見分け方はエアインテークの形状です。丸いのがレガシー・ホーネット、四角いのがスーパー・ホーネットです。元々はいわゆるレガシー・ホーネットが配備されたのですが、海軍は気に入らなかったようでスーパー・ホーネットが新たに開発されました。実際は翼面積から全長から全然違う機体だそうですが、配備されたばかりなのに「新しいの欲しい!」は予算が通らないので「改良します!」と言って予算を通して実際は全然違う機体なのに見た目がそっくりなスーパー・ホーネットが登場したとか。
こちらも配備されたばかりの「E-2D アドバンスド・ホークアイ」です。
この機体も好きですね。というかこの時代の機体はどれもDNAレベルでスリ込まれています。アドバンスド・ホークアイは最新鋭機ですが、ホークアイ自体はめちゃくちゃ古い機体です。最近はこんな感じで近代化改修しながらなが~く使う時代ですね。ロービジーでないマーキングや動翼の可動部の赤い塗装が映画「ファイナルカウントダウン」世代の心にビシバシきます。
知らない人がみたら「なんで自衛隊に旅客機みたいな飛行機があるの?」と思うかもしれませんが、空中給油機「KC-767」です。
お尻から見ると空中給油用のブームがあります。
ワリとレアなもの見れたな感あるのですがどうなんでしょう?空中給油機は単に戦闘機の稼働時間を引き上げるだけではなく、通常は離陸が難しい量の爆弾を搭載してもその分燃料を少なくして離陸して空中給油で燃料を入れるといった使い方もできます。他国のSTOL機を搭載する空母がスキージャンプ式なのに対して米軍のそれはフラットな甲板ですが、それは空中給油機が常に使えるという前提だからです。
他に珍しいところではこんなのもいました。
このDC-3は世界一周の企画中に岩国に立ち寄ったそうです。これはこれで良いですな。もっとじっくり写真撮りたかったなぁ。できれば夕焼けバックとか夜景とかで。
当日はあっちやこっちにホーネットがあったりしてなんか整理されてないような感じを受けていたのですが、写真を整理していて気が付きました。空軍と海軍と海兵隊で展示場所が分かれていたのですね。なるほど。
もう一つの会場(海兵隊と自衛隊)は少し離れています。列に並んでいる時にトイレに行きたくならないように朝からなにも口にしていなかったので、道すがら米軍関係者のテントでスニッカーズを買いました。本国から運んで来たもの?
私「ジス、プリーズ」(スニッカーズを持って)
金髪の女性「100円です~」
私「サンクス!」(100円をわたしながら)
金髪の女性「ありがとう~」
あれ?
お目当てのF-35Bとオスプレイもじっくり
お待ちかねの最新鋭機「F-35B ライトニングII」です。他の機体に比べれば人は多いですが、さほど混むこともなくゆっくりと見ることができました。最新鋭機だけあって大きく柵で囲われていましたが、これくらいの方が見るにも写真を撮るにも良いです。
初めて見た印象は「ちっさ!」です。特に翼面積が異常に小さいです。F-16やFA-18はスリムな印象ですが実機をみると意外と大きいです。でもF-35Bは本当に小さいです。綺麗だからかオモチャっぽくも見えて「大丈夫か?これ」と思いました。でもこれなら空母に積むのに良いですね。
世間ではそのズングリむっくりな外見に「かっこわるい」との声が大多数ですが、私は嫌いじゃないですよ。なんかいかにも量産機って感じで(ガンダム脳) 量産機でない戦闘機などありませんが。
これは垂直離着陸が可能なB型ですのでノズルの下にいかにもパカっと開きそうなハッチが見えますね。ちょっとうにゅっと動かしてみて欲しいです。ロゴもMARINES(海兵隊)です。
列ができていたので何事かと思いましたが、「F-35Bを正面から撮るための列」でした。
私は並んでまで、、と思ったので少し横目からパシャリ。
このF-35Bは事前情報で飛ばないことはわかっていたのですが、前日の予行練習で格納庫から出てきて「お!飛ぶのか!?」と期待しましたが、みんなでデッキブラシでゴシゴシ洗車していました。残念!
マニアの人はもう見慣れたのかもしれませんが、個人的にはオスプレイも初めてなので楽しみにしていました。
貴重な変形メカですからね。大切大切。オスプレイは中も公開していました。ワリと開けっぴろげですね。米軍。
この時はテンション上がっていて冷静さを失っていたのと、時間が無いという脅迫観念にかられていましたが、今写真をみると全然並んでないので中入っておけばよかった、、、ちなみにオスプレイの向こう側にFA-18が見えますが、MARINESのロゴが入っていました。海兵隊もFA-18って持ってるのですね。知らなかったです。空母ないけどどんな運用しているのだろう?
オスプレイのローターは本当にでかいですね。
自衛隊もおなじみの主力戦闘機「F-15 イーグル」を展示していました。
F-15って後脚の位置のバランスのせいか、地上にいる時はなんかかっこ悪く見えます。飛んでいるとカッコいいのですけどね。米軍機に比べて人気がないようでしたのでちょっと丁寧にお尻を撮影しました。
他にも陸上自衛隊が「PAC3 ペトリオットミサイル」や「AH-1 コブラ」などそれだけでも主役張れそうな装備を展示していましたが、時間も精神的余裕もなく写真も撮っていません。。。
あとがき
とにかく時間が足りません。ショーが始まってからは夕方までみっちりスケジュールがありますし、お昼休みはトイレに並ぶだけで20分です。実質的には入場してからショーが始まる10時(実際には9時半前には陣取っていたのですが少し早かった)までの2時間弱で見て回ったのですが、全然時間が足りませんでした。この地上展示だけで丸1日いけます。もっとじっくり写真を撮ったりしたかったです。岩国基地フレンドシップデー、2デーイベントにしませんか?(笑) でも2デーになっても結局2日とも飛行展示に張り付くか。。。次行った時はもう少し落ち着いて広い視野で歩きたいです。
ではまた!
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