ミラーレスカメラって今まで未完成品だったと思うのですよ。連写時のEVFのあのパタパタ感。α6000シリーズでは「ほぼ問題ない」レベルになっていますが、フルサイズのミラーレスの代表格であるα7IIは残念ながら超パタパタのEVFです。止まっているものを撮るには最高のカメラですが動体を撮るにはお世辞にも向いているとは言えません。しかし「データの読み出し速度は超高速」と噂されていたメモリー一体の積層型フルサイズセンサーを遂に投入してきました。噂の「α9」です。
まったくパタパタしないα9のEVFが凄い
まずはこの動画の40秒からに注目です。これが本当にEVFのクオリティであればもうEVFに欠点などありません。α6000シリーズやα99IIはほぼ問題といってもやはり若干のパタパタ感はありますが、このα9のEVFはまったくパタパタ感がありません。
EVFがパタパタするのは撮った画像データをセンサーから読み出すのに時間がかかり、その間はEVFの画像を更新できないからなのですが、データ読み出し速度が超高速のメモリー一体の積層型CMOSセンサーによって連写中にもなめらかな表示を可能にしました。イメージセンサーの分野はソニーの独壇場ですので他メーカーには真似できないでしょう(そもそもキャノン以外はニコンもフジもソニー製のセンサーです。このセンサーしばらく売りませんよね。常識的に)
OVFは撮って見るまでどんな風に撮れるかわかりません。特に逆光や明度差の激しい状況ではちょっとしたカメラの向きで予想外に明るく撮れたり暗く撮れたり。露出補正して取り直してみるとさっきとは全然違った露出になって結局マニュアルモードで撮ったりします。LVで撮れば良いじゃんて?それならそもそもミラーレスで良いじゃないかと思うのです。やはりどんな写真が撮れるかリアルタイムでわかるEVFの方が使いやすいのは間違いありません。
α9の懸念点
連写速度やRAWで241枚も連写できる大容量バッファなどが数字でアピールできて注目されがちですが、正直そんなに連写しても後の選別が大変過ぎるので、あまり魅力は感じません。
後はAFの精度ですね。α9は画面内の93%とほぼ前面に測距点が配置されているのはピント位置の選択性で大きなアドバンテージですが、従来の像面位相差AFセンサーは色々なデータを見ているとやはりまだ一眼レフの位相差センサーにはまだまだ及んでいないようです。「一眼レフと比較できるくらいにはなってきた」程度のようです。個人的にはα9の懸念点だと思います。早く実機テストのデータが見たいですね。
Eマウントシステムも完成しました!「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」も颯爽登場!
APS-Cではα6500はミラーレスカメラの一つの完成系だと思います。α6000も今が底値です。ところが動体撮影が得意なのにEマウントには超望遠レンズがなかったのですよね。すごく片手落ち感がありました。しかし今回α9と一緒に「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」が発表されました。
しかも、GMシリーズは他社の同スペックのレンズに対して割高感があったのですが、このレンズは他社のレンズと同価格帯(少なくともドルでは)です。実売価格がいつ頃追いつくかはわかりませんが楽しみです。α6000やα6300はボディ内手振れ補正がありませんが、このレンズには手振れ補正が付いています。α9やα6500との組み合わせはもちろんですが、安くなったα6000とこのレンズの組み合わせでどんな写真が撮れるのか興味がありますね。
α9が登場したのでα7IIを買おう!
α7IIは動体撮影には向いていないと書きましたが、私はα7IIがずっと気になっています。というのも飛行場やサーキットへ行くときはEOS 5D MarkIIIを担いで行けばよいのですが、旅行や普段のスナップなどではやはり大きすぎるのです。EVFの方が使いやすいですし。超望遠以外はα7IIでカバーする体制にできたらなと。「α9か?α7IIIか?」と言われていたのがα9の登場でα7IIはまだしばらくは現行型でしょうし価格も今が底値だと思いますし今が買い時!と今日朝にα9のニュースを見てからα7IIが一日中頭を離れません。。。う~んう~ん
ではまた!
Source : SONY
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