ゴーヨン(500mm F4)などの超望遠レンズ(界隈では標準レンズだそうですが)を購入すると、そのサイズと重量に驚き、最初に心配になるのは「どうやって持ち歩こうか」です。今回は私が入手したカメラバッグ「ストリートウォーカー V2.0 ローリング バックパック」をレビューしたいと思います。
キャリーバッグとして引っ張りたいが、場所によっては背負う必要がある。
超望遠レンズを持っていく場所といえば、私の場合は飛行場(航空祭)やサーキットです。どちらもかなりの距離を歩くことになります。岩国フレンドシップデーなどは軽く10km以上は歩きます。ゴーヨンだけの重量は3kgほどですが、実際にはボディや標準レンズ、広角レンズも持っていく事になりますし、その他モロモロを合計するとドン引きするような重量感の手荷物が出来上がります。とても背負って完走する自信はありません。
そこでコロコロと引っ張り回せるキャリーバッグが必要になるのですが、航空祭では基地内でキャリーバッグが禁止されていることもありますし、サーキットでも舗装されていない場所や段差が多い場所があります。そういった場合にはバックパックとして背負えると助かります。そこで、
・ゴーヨンがボディに装着したままで入る
・キャリーバッグになる
・バックパックになる
の3点を条件にカメラバッグを探しました。それが今回レビューする「ストリートウォーカー V2.0 ローリング バックパック」です。
見ての通り車輪が付いていますので、キャリーバッグとして引っ張ることができます。
上部のファスナーを開けるとハンドルが出てきます。
ハンドルは太くてしっかり感があります。長さは長めで身長180cmの私でも腰よりも上に来るくらいの長さがあります。
バックパックにする場合は背面のファスナーを開けると肩紐が出てきます。
蓋はそのまま下へ織り込むと厚めのパットになります。このパットによって腰と車輪にクリアランスが確保されますので、背負っているときに車輪が背中に当たることを防いでくれます。背中に当たるパットも肩紐もクッションが効いたしっかりしたもので、背負えれば良いでしょ？的な簡易なものではありません。
両方の肩紐をつなぐチェストストラップも付いています。
ゴーヨンにカメラを装着したまま収納したい。
いくら良くてもゴーヨンが入らなければ意味がありません。もちろんカメラに装着したままです。ところが意外と「ゴーヨンが入りますよ」と謳っているカメラバッグは少ないものです。大抵の製品は内部の寸法を記載していますが、キャリーバッグの場合は内部に出っ張っているハンドルの収納部を考慮しなければなりません。
「ストリートウォーカー V2.0 ローリング バックパック」の内寸は、50 x 30 x 16～18cmとだけ記載があります。深さの16cmはハンドルが出っ張っている部分です。要は最大経となるレンズフードがこの深さ18cmの部分に収まるかどうかです。
深い部分の長さは実測で16.5cm程度です。
しかし、実際には出っ張っているところの下3cmくらいは中身がなくて指で押してみると凹みますので、19cmちょいくらいの長さまで入ります。まとめるとレンズフードの長さが19cmちょい×直径が18cmちょいくらいが目安です(バッグ自体が膨らみますのでもう少しいけると思います)
私のゴーヨンであるシグマの500mm F4 DG OS HSM Sportのレンズフードは被せ式のキャップを装着した状態で長さ18cm、直径16cmといったところですので、問題なく収まりました。
あと、システムの全長ですが、公表されている内寸では長さ50cmとなっていますが、実測では48cmくらいが目安だと思います。5D MarkIIIにシグマの500mm F4 DG OS HSM Sport＋TC-1401(x1.4テレコン)を装着すると全長は48cm程度になります。入れてみると丁度入るといった感じで、これ以上はちょっときついのではと思います。
幅はスペック通り30cmありました。
ゴーヨン入りのバッグを背負ってどれだけ歩けますか？
キャリーバッグのみ、またはバックパックのみのカメラバックであれば、もっと良い選択肢はあると思いますが、両方の使い方に対応しているものとなるとそう選択肢はありません。キャリーバッグとバックパックのハイブリットでは「ストリートウォーカー V2.0 ローリング バックパック」は有力な選択肢であると思います。
もちろん、三脚の取付、多数の小物入れ、レインカバー、ノートPC(15インチまで)用のポケットなどカメラバッグとしての基本的な機能は備えています。thinkTANKphotoは機能的で良い製品が多くて助かりますね。
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