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【SIMフリー版?】「Xperia 10 V」でも、楽天モバイル版の対応バンドが良いのか?

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Xperia 10 Vが発表されました。Xperiaは国内キャリアへの忖度があるのかSIMフリー版の売り方に癖があります。今回は現在発表されているキャリア向けのXperia 10 Vの対応バンドをまとめて「また楽天モバイル版が一番なのか?」を比較してみました。

Xperia 10 Ⅳでは楽天版がSIMフリー版だった

Xperia 10 Ⅳでは、7月の発売時にドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル版と、MVNOのIIJmio、mineo、NURO Mobile、OCNモバイルONE向けにリリースされました。

この楽天モバイル版と、MVNO版は実はXQ-CC44という型番のSIMフリー版で、翌年3月に一般発売されたSIMフリー版と同じものでした(型番も同じです)

Xperia 10 Vでは今のところドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイルの4キャリア向けとMVNOではUQモバイル向けのみがアナウンスされています。ドコモ版は「SO-52D」、au版は「SOG11」、ソフトバンク版は「A302SO」で、楽天モバイル版は「XQ-DC44」です。UQモバイル版はau版と同じ「SOG11」です。型番を見る限りはXperia 10 Vも楽天モバイル版がSIMフリー版のようですね。

2023/7/2 追記
やはり楽天モバイル版はSIMフリー版でした。

Xperia 10 V 国内版(キャリア版)の対応周波数帯

キャリア 対応周波数
4G LTE ドコモ 1, 3, 8, 18, 19, 21, 26, 42
au/UQモバイル 1, 3, 8, 18, 19, 41, 42
ソフトバンク 1, 3, 4, 8, 12, 18, 19, 41, 42
楽天モバイル 1, 3, 4, 5, 8, 12, 18, 19, 21, 38, 41, 42
5G NR ドコモ n1, n28, n77, n78, n79
au/UQモバイル n3, n28, n41, n77, n78
ソフトバンク n3, n28, n77, n78
楽天モバイル n3, n28, n77, n78, n79

記事執筆時点ではドコモとauのXperia 10 Vの対応バンドは未発表となっています。ドコモは特に記載がなく、auは「今後公開予定」となっていますが、ドコモも最後まで未公表ということはないでしょう。いずれも今後発表されたらこの記事に追記したいと思います。

各キャリア版では自キャリアのバンド(のみという訳ではないけど)に対応するのが通例です。キャリアは月々の料金が主な収入源でありスマホ自体はいわばエサですので、割引価格で販売したスマホを他のキャリアで使われるのは避けたいからです。また、対応するバンドを増やすとその分だけテストが必要ですし、バンド以外にもそれぞれのキャリアの商品として型番が変わりますので、おそらく技適もそれぞれで取る必要があるのでしょう。

既に公表されているソフトバンク版と楽天モバイル版はXperia 10 Ⅳから変更はありませんでした。恐らくドコモ、auも同じと思われます。Xperia 10 Ⅳについては下の投稿をご覧ください。

表を見ると、ぱっと見で、楽天モバイル版が対応するバンドの数が多いがわかります。以下で各キャリア版のXperia 10 Ⅳを他のキャリアで使用した時に、どれだけのバンドに対応しているか?実用になるのか?を表にしてみました。

ドコモ 対応周波数帯

4G LTE
バンド D A S R 備考
Band1(2.0GHz) メインバンドでありかなり広め。山間部などに行かなければ大体大丈夫。
Band3(1.7GHz) 東名阪で整備されている高速通信用のバンド。
Band19(800MHz) プラチナバンド。郊外~山間部では必要。
Band21(1.5GHz) X X 一部の地方都市で整備されている高速通信用のバンド。
Band28(700MHz) X X X X プラチナバンド。市街地~郊外用(?)で山間部には見られない。
Band42(3.5GHz) PREMIUM 4Gの高速通信用のバンド。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

Band28はドコモ社内でも重視されていないのか、ドコモ版のスマホでも上位機種など一部のみしか対応していません。ソフトバンク版が対応していないBand21は地方の高速通信用ですので、地方では速度的に不利なことがあるかもしれません。大抵の場合はBand19がカバーしているので、繋がらないということはないと思います。

楽天モバイル版はドコモ版のスマホでも対応されていないことがあるBand28以外の周波数帯をカバーしています。ただ、ソフトバンク版でも場所によっては速度的に不利なことがあるかもしれませんが、Band1、Band19をサポートしていますので、問題なく使えると思います。

5G NR
バンド D A S R 備考
n1(2.0GHz) X X X 4G LTEから転用された周波数帯のSub6です。Sub6の中でも周波数が低めなので速度は遅めです。
n28(700MHz)
n78(3.4~3.7GHz) 古くから整備されているSub6です。4G LTEよりは速度速めです。
n79(4.5GHz) X
n257(28GHz) X X X X ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

Xperia 10 Ⅳはミリ波には対応していません。ソフトバンク版はn79に対応していません。n79は関東などかなりエリアが広いようですので5Gのエリア的には、かなり不利になります。楽天モバイル版はドコモのSub6に対応しています。

ドコモ版はn1にも対応しているのがアドバンテージですが、n1は4G LTEと同じ周波数帯ですので、4G LTEの電波がつかめれば特に問題はないと思われます。

ソフトバンク 対応周波数帯

4G LTE
バンド D A S R 備考
Band1(2.0GHz) メインバンドの一つ。ドコモに比べるとかなり狭め。
Band3(1.7GHz) 他社を買収したバンド。エリアも広く高速通信が可能なバンド。
Band8(900MHz) プラチナバンド。
Band11(1.5GHz) X X X X あまり使用されていないバンド。
Band28(700MHz) X X X X プラチナバンドだがあまり整備されていない。
Band42(3.5GHz) キャリアアグリゲーション用の高速通信バンド。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

ソフトバンクの4G LTE回線に関してはどのキャリア版でも同じサポートとなっていますので、問題なく使用できると思われます。

5G NR

n1(2.0GHz)○XXX4G LTEから転用された周波数帯のSub6です。Sub6の中でも周波数が低めなので速度は遅めです。

バンド D A S R 備考
n3(1.7GHz) X 4G LTEから転用された周波数帯のSub6です。Sub6の中でも周波数が低めなので速度は遅めです。
n28(700MHz)
n77(3.4~3.7GHz) Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。
n257(28GHz) X X X X ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。

D = ドコモ A = au S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

Xperia 10 Ⅳはミリ波には対応していません。au、楽天モバイル版はソフトバンク版と同じ周波数帯をサポートしていますので、問題なく使用できると思われます。ドコモ版はn3に対応していませんが、4G LTEと同じ周波数帯ですので、4G LTEの電波がつかめれば特に問題はないと思われます。

au 対応周波数帯

4G LTE
バンド D A S R 備考
Band1(2.0GHz) メインバンド。
Band3(1.7GHz) 一部地域の高速通信用バンド。
Band11(1.5GHz) X X X X 一部地域の高速通信用バンド。
Band18(800MHz) プラチナバンドでありメインバンド。これが未対応だとかなりきびしい。
Band26(800MHz) X X X これに対応していたらBand18に対応していなくてもOK。
Band28(700MHz) X X X X プラチナバンドだがあまり整備されていない。
Band41(2.5GHz) X WiMAX2+と呼称される高速通信用バンド。
Band42(3.5GHz) キャリアアグリゲーション用の高速通信バンド。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

ソフトバンク版と楽天モバイル版はau版と同じ周波数帯をサポートしていますので、問題なく使用できると思われます。ドコモ版はBand41に対応していませんので、一部エリアで速度的に不利なこともあると思いますが、大抵は他のバンドで繋がるので問題はないと思われます。

5G NR
バンド D A S R 備考
n3(1.7GHz) X 4G LTEから転用された周波数帯のSub6です。Sub6の中でも周波数が低めなので速度は遅めです。
n28(700MHz)
n41(2.5GHz) X X X
n77(4.0GHz) Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。
n78(3.7GHz)
n257(28GHz) X X X X ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

Xperia 10 Ⅳはミリ波には対応していません。au版以外はn41に対応していませんが、4G LTEと同じ周波数帯ですので、4G LTEの電波がつかめれば特に問題はないと思われます。ドコモ版がn3に対応していない件についても同様です。

楽天モバイル 対応周波数帯

4G LTE
バンド D A S R 備考
Band3(1.7GHz) メインバンド。
Band18(800MHz) 楽天の言うところのパートナー回線。実際にはauのプラチナバンド。楽天モバイルの基地局はかなり増えてきているが、山間部などはこれが未対応だとかなりきびしい。
Band26(800MHz) X X X X auと同じく、これに対応していたらBand18に対応していなくてもOK。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

何れのキャリア版でも周波数帯の対応状況は同じですので、問題なく使用できると思われます。

5G NR
バンド D A S R 備考
n3(1.7GHz) X 4G LTEから転用された周波数帯のSub6です。Sub6の中でも周波数が低めなので速度は遅めです。
n77(4.0GHz) Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。
n257(28GHz) X X X X ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けます。

D = ドコモ A = au/UQモバイル S = ソフトバンク R = 楽天モバイル

Xperia 10 Ⅳはミリ波には対応していません。ソフトバンク版、au版は楽天モバイル版と同じ周波数帯をサポートしていますので、問題なく使用できると思われます。ドコモ版はn3に対応していませんが、4G LTEと同じ周波数帯ですので、4G LTEの電波がつかめれば特に問題はないと思われます。

国内キャリア回線 × キャリア版Xperia 10 Vの周波数帯の対応まとめ

各キャリア版のXperia 10 Vでは対応周波数帯にはバラツキがありますが、どの組み合わせでも致命的な問題はないと思います。ただ、ドコモ回線は5G NRで癖がありますので注意が必要です。特にソフトバンク版をドコモ回線で使うとn79に繋がらないのは残念なところです。

楽天モバイル版がドコモの5G NRのn1に対応していないのがドコモ版に劣るところですが、説明にある通り4G LTEからの転用周波数帯ですので気にする必要もないと思います。4G LTEに繋がれば速度など大差ありませんので。なんと言っても楽天モバイル版がSIMフリー版ですので、お勧めです。対応周波数帯うんねん以前にキャリア版はアンインストールできないクソアプリテンコ盛りですので。

Source:SONY ドコモ au ソフトバンク 楽天モバイル