先日発表されたASUSのZenFone 4ですが、既に台湾では発売になっています。EXPANSYSでも無印のZenFone 4と、ZenFone 4 Selfie Proが仮予約開始となっていますし、すぐに日本国内にも輸入品が入ってくるでしょう。そこで今回は海外版のZenFone 4とZenFone 4 Selfie Proを日本国内の格安SIMで使用する場合に気になる対応周波数帯などを調べてみたいと思います。
ZenFone 4 (ZE554KL)
対応周波数帯
LTE | Band 1, 2, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 28, 38, 39, 40, 41 |
---|---|
3G | Band 1, 2, 3, 5, 6, 8, 19 |
現在流通しているZenFone 4は台湾版です。台湾版(TW version)はドコモのメインであるBand 1の他に、人口の少ない山間部で必要なFOMAプラスエリアのBand 6、同じくプラチナバンドのBand 19、そして東名阪での高速通信に有利なBand 3に対応していますので、ドコモ系の格安SIMで使うのに不自由はないでしょう。このあたりはZenFone 3の台湾版や日本版と同じです。
他の地域用のバージョンではFOMAプラスエリア・プラチナバンドの周波数帯には対応していませんので、ZenFone 4の海外版を購入する場合は今のところ台湾版(ZenFone 3では台湾版と一緒に香港版も同一バージョンとして記載されていましたが、ZenFone 4では記載がなくなりました)が良いでしょう。ただグローバルサイトには「Operator」と記載されているバージョンがあり、このOperatorはBand6もBand19も対応しています。このOperatorというのは今までなかった表記だと思うのですが、何を指しているのかわかりません。逆にグローバルサイトには台湾版の記載がなかったりと今ひとつスッキリしないところです。
au系に関しては、海外版はau VoLTEに対応していない可能性が高いので、au系の格安SIMで使いたい場合は素直に日本版の発売を待つべきでしょう。
DSDS(Dual SIM Dual Standby)には対応しています。
キャリアアグリゲーション(PREMIUM 4G)
ZenFone 4はダウンロードがLTE Cat13に対応しており、いわゆるキャリアアグリゲーション(ドコモはPREMIUM 4Gと呼称しています)によって最大600Mbpsの速度を誇っていますが、規格上の最大数のアンテナ4本搭載していて、対応周波数帯のBand 1、3、19を全て受信できたとしても337.5Mbpsが理論値の最高速になるのでは思われます。もっとも格安SIMの場合は別にボトルネックがあって、たいした速度にはなりませんのであまり気にする必要はないでしょう。
ZenFone 4 Selfie Pro (ZD552KL)
対応周波数帯
LTE | Band 1, 3, 5, 7, 8, 18, 19, 26, 28, 38, 41 |
---|---|
3G | Band 1, 2, 5, 6, 8, 19 |
ZenFone 4 Selfie Proは現在デリバリー地域別に4バージョンが用意されています。こちらの仕様の対応周波数帯の欄には「TW/JP/HK version」と台湾版(TW)と一緒に既に日本版(JP)が明記されています。ドコモの周波数帯への対応状況はZenFone 4と同じで主要な周波数帯には対応しており、もちろんFOMAプラスエリア・プラチナバンドにも対応しています。
ただしau系に関しても無印のZenFone 4と同じく台湾版ではau VoLTEには対応していないと思われます。
DSDS(Dual SIM Dual Standby)に関しても同じく対応しています。
キャリアグリゲーション(PREMIUM 4G)
ZenFone 4 Selfie ProはバージョンによってLTEの対応カテゴリーが異なりますが、台湾/日本/香港版はLET Cat 6対応で、ダウンロード最大300Mbpsに対応していますが、こちらも格安SIMの場合はあまり恩恵に預かることはないでしょう。
まとめ
ZenFone 4シリーズの対応周波数帯は大体ZenFone 3シリーズを踏襲しているようです。ドコモ系の格安SIMであれば問題なく使えるでしょう。ドコモのPREMIUM 4Gの最高速に対応する為の新しい周波数帯Band 42には対応していませんが、Band42が普及するのはまだまだ先だと思います。au VoLTEはZenFone 3などで日本国内版では正式対応していますが、台湾版はファームウェアのアップデートで使えた時期があったり、その後使えなくなったりしたようですので、mineoのAプランやUQ mobileなどのau系の格安SIMで使いたい場合は日本語版の発売を待つべきです。
ではまた!
Source : ASUS
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