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カメラ

F16まで絞れ!TAMRON(タムロン)の超望遠レンズ「SP 150-600mm F5-6.3 Di USD(A011)」レビュー・後編

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前回は拙い作例で超望遠レンズの面白さをアピールしてみましたが伝わりましたでしょうか?今回は解像度チャートを使って、できる範囲で定量的にタムロンの「SP 150-600mm F5-6.3 Di USD(A011)」の特性を見てみたいと思います。

チャートによる画質検証

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早速ですが、焦点距離毎にチャートを見てみましょう。ワイド端の150mmで手持ちのチャートをいっぱいに撮ろうとすると最短撮影距離をきってしまいますので、200mm、400mm、600mmでチャートを撮ってみました。左から順番に左上周辺部、左上中間部、中央部です。

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やはりどの焦点距離でも開放ではきつい感じですね。F8くらいまで絞って中間部に解像感が出てきますが、周辺部はF11までは絞りたい感じです。F16くらいが解像度のピークのようです。

やはり超望遠が売りのレンズですので600mmに最適化されているのか、200mm、400mmではF8だと周辺部がまだまだですが、600mmであればF8でもそこそこ解像度がでている感じです。ただ中間部の画質をみると600mmでもやはりF11くらいまで絞りたいところです。

今まで「F8が解像度のピーク」みたいな固定観念があって、とにかく絞りはなるべくF8近辺になるようにしていたのですが、ゆるいと感じることがあったりしたのはこういうことだったのですね。そうわかってからF16まで絞って撮ってきました。

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300kmでぶっ飛んでくる新幹線でもかなりシャープに撮れていると思います。

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周辺部もちゃんと解像しています。

当日は曇りでかなり暗かったです。ノイジーなのはレンズではなくα65の性能によるものですが、F16まで絞ると光量の確保はコンディションによってはかなり厳しいのでAPS-Cのカメラだとこんなものかなとも思います。解像度自体はしっかり出ています。

ちょっと考えれば、開放F値はF6.3ですのでセオリー通りに2段絞ればF13となりF11~16で解像度が得られるのは当然といえば当然ですよね。F8で撮ってきたのが悔やまれます。せっかく撮るのですから特性を理解して美味しいところで撮りたいものですね。

動体を追える速いAF速度

USD(超音波モーター)によるAFは非常にスムーズかつ静かで速いです。メーカー純正のレンズと比べても遜色ないのではないでしょうか。ストレスなくスッスッと合掌します。

その他諸々

最低撮影距離はズームに関係なく2.7m、最大撮影倍率が1:5ですので並の標準ズームレンズよりも寄れます。下は最低撮影距離から600mmで撮影した写真です。

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レンズにはAFとMFの切り替えのスイッチの他に、フォーカスリミッターのスイッチがあります。フォーカスリミッターはフォーカスの範囲を限定する事でピントを見失った時に無駄にAFがサーチする事を防ぐ機能です。遠くのものしか撮らないとわかっている時は15m以上にしておきます。というか通常は遠くのものしか撮らないのでこちらがデフォルトです。

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レンズを下に向けている時にズームが自重で伸びてしまうのを防ぐズームロックスイッチもついていますが、最縮状態でのみロックできます。任意の位置でロックできると良いのですけどね。

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スペック上のF値はF5〜6.3ですが、各望遠域での開放F値は以下の通りです。

150mm〜 F5
360mm〜 F5.3
360mm〜 F6.3

これだけ巨大な直径のレンズですからワイド域ではもっと明るくても良いような気がするのですが、そのあたりはレンズの有効経とか難しい話があるのでしょうか。焦点距離を変えてもF値が一定のレンズとかもありますが、仕組みがよくわからないです。

ズームリングは回す量が多くて一発で150mmから600mmまで回すのは無理です。途中で何度も持ちかえる必要があるのですが、手持ち撮影の時に持ちかえる時はレンズの前側を支えている手を一瞬離す事になるので一気にカメラがブレて被写体を見失ってしまうこともあります。通り過ぎる被写体をずっと追い続けると150mmと600mmの間を往復したいので困っていましたが、レンズの先端(ズームリングの更に前の伸びる部分)を持って直接前後に伸び縮みさせれば、少々硬い部分がありますがズームリングを何度も持ちかえるよりはだいぶマシだと思います。

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また、AFでピントを合わせた後にスイッチを切り替えることなく、フォーカスリングを回してMFできるフルタイムマニュアルにも対応しています。

まとめ

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適当に撮ってしまうと、いまいちユルいそれなりの写真が撮れてしまいますが、ちゃんと特性を理解して使えば大迫力の写真がシャープに撮れます。これが実売10万円以下で買えるレンズとはとても思えません。

20万円出せる人は(200mmの差はトリミングで対応するとして)純正の400mmズームレンズなどを買った方が明るく開放寄りでももっと簡単に画質のよい写真が撮れると思いますが、このレンズを迷っているような懐具合の人であれば買って後悔することはないでしょう。私はもちろん満足しています。600mmの超望遠は撮影に新しい自由をもたらします。

キャノンやニコン用にはモデルチェンジしたG2(A022)が発売されていますが、まだ価格差があるのであえてA011を選択するのも全然ありだと思います。

ではまた!

201702_06_910 超望遠にしか撮れない写真がある!TAMRON(タムロン)の超望遠レンズ「SP 150-600mm F5-6.3 Di USD(A011)」レビュー・前編
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