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スマホ関連

ロケットモバイルの「神プラン」は本当に神プランか?

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5月に新たなMVNOサービスとして登場した、ロケットモバイルが通話プランに対応しました。通信速度を200kbpsに制限することで月額利用料を298円(税抜)に抑えた、その名も「神プラン」を売りにしたモバイル通信サービスです。でも200kbpsってどんな感じなのでしょう?価格的にはどうなのでしょう?利便性は?本当に神プランなのでしょうか?

「神プラン」の200kbpsってどんな速度?

「神プラン」で一番気になるのは上限200kbpsの速度制限です。実際にどんなものか、mineoのアプリ「mineoスイッチ」で帯域制限をONにすることで200kbpsの帯域制限を行いました。

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モニタの右上にスマホ側で計測した通信速度が表示されています。サイトの表示時に瞬間的に400kbpsを超えますが、これはmineoに実装されているバースト機能(読込開始時に瞬間的に速度を上げて体感速度を稼ぐ機能)によるものです。

いかがでしょうか?ちょっと使い物にならない感じですよね。Twitterのタイムラインを見るくらいであれば実用範囲ですが、それもバースト機能によるところが多分にあります。500kbps出ていれば一応の実用範囲になると思うのですが。確かに月額298円は安価ではありますが、この使い勝手では流石に「神プラン」の名はないと思います。

他の容量別プランはお得?

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他の料金プランに関しては、どうでしょう?サイトでおすすめとなっている3GBプラン(こちらは実質的に速度制限のない通常プラン)の場合は月額840円となり、mineoの同プランの900円より若干安価ではありますが、SMSオプションが30円高いのでSMSをつけると、その差わずか30円です。

しかもロケットモバイルは現在のところ、他のMVNOでは標準的な機能となっている容量の繰越もありません。上のmineoスイッチの画面を見て頂ければ分かるように、私は3GBプランで契約していますが、繰越やフリータンク(mineo独自のサービスで実質1GB追加できる)のおかげで今月は6GB(フリータンクで更に1GB)を使用することができます。ロケットモバイルは3日制限があるのも減点です。

とにかく容量の繰越が出来ないことや、簡単に現時点での使用容量が簡単にチェックできるようなアプリなどが提供されていないなど、利便性の悪さが致命的だと思います。

音声プランはどうか?

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5月のサービスインの時に公式ホームページに掲載されていたB級映画のキャッチコピーのような宣伝文句の通話プランが開始されました。さて「業界に未曽有の激震が走る」「前代未聞、空前絶後の通話プラン」でしょうか?

国内通話料20円/30秒
1年間の最低利用期間と最低利用期間未満での契約解除料(いわゆる違約金)9,500円
事務手数料3,000円

いずれも、まったく全然他社と同じですね。では月額料金はどうか?

データプランの容量により若干変わってきますが、ロケットモバイルの通話プランはデータプラン+550~660円です。他社の通話プランはデータプラン+700円が相場ですので、100円前後くらいは安いですが、容量別データプランで説明したように、利便性の悪さをカバーできる価格差でもないと思います。

如何でしょう?未曾有の激震が走りましたでしょうか?

あと、わりとどうでも良い話なのですが、データプランによって通話プランへの増額が異なるのはなぜなのでしょう?

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ポイントシステムで通信費を0円に!?

公式サイトではポイントを使うことばかりが強調されていて、具体的にどんなことをすれば、どのくらいのポイントが貯まるのかが一例も記載されていません。もうこの時点でお察しなのですが、調べてみるとやはりポイントを貯めるのはかなり難しいようです。アプリのインストールは、インストールだけではなく会員登録などしてゲームをある程度進めないといけなかったりするようです。それで40ポイント(40円)くらい。あとはクレジットカードを発行とか、、

このポイントシステムは「ロケットモバイルを選ぶ3つのポイント」として1番目に挙げられており、「ポイントを貯めて使用することで月々の通信費が最大で0円に!!」とアピールされていますが、現在のところアテにはできそうにありません。

今後、クラウドソーシングの単純作業などでポイントを稼げるようにする予定だそうですが、昨今のクラウドソーシングの単価を見ていると「なんで1000円の通信費を稼ぐ為にこんな苦労を、、、」ということになりそうな気がします。

しかし面白い試みであると思いますし、「5年以内に全ユーザーの携帯代金を0円にする」とまでいっているようですので、今後を注目したいと思います。

10年くらい早かったかも

例えばカーナビにSIMスロットが装備されて、通信がつながっている時にゆるゆると地図データを更新したり、渋滞情報や駐車場の空き情報を受信したりするようになったり、なにかを常時監視して常にデータ送信するようなドローンなどが使われるようになったりと、本格的なIoT時代になれば、神プランのようなSIMの出番だと思います。Raspberry Piなどに組み込んでなんか面白いことできないかなとか、技術者視点では面白いサービスだと思います。

半年間500円割引のキャンペーンを展開していますので、最低利用期間のないデータプランであれば半年で解約してしまえばとも思えますが、事務手数料が3,000円必要ですし、ここで月額の数百円を節約して大幅に利便性を落とす気にはならないのが素直な感想ですが、確かに究極的に安さを目指していくというスタイルはそれはそれでありなのかもしれません。「メインSIMの障害に備えたい」「使わないけど、一応持っておきたい」「とにかく10円でも安く!」という人向けでしょうか。新しい方向性と言う意味では、先のポイントシステムと合わせて面白いと評価できます。

何れにしても色々な特徴をもつ競合が出現するのは良いことですね。

ではまた!

Source : ロケットモバイル

201605_07_910 初めてのMVNO mineo(マイネオ)にしてから2ヵ月経過しましたので使用感などレビュー

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