ドコモの格安プラン「ahamo」などキャリアの料金プランの値下げが続いていますが、キャリアの格安プランに頭を抑えられるようにMVNOの格安SIMにも値下げの動きが広がってきました。今回は私も使っている「mineo」の新プラン「マイピタ」と旧プランとの違いをまとめてみたいと思います。
mineoの新プラン「マイピタ」のお得度
ディアルタイプ(通話+データ通信)は、どのプランでもかなりお得に
新プラン「マイピタ」と旧プランの月額料金を一覧表にしてみます。まずは音声通話に対応したデュアルタイプです。料金はすべて税抜です。
通信量 | 新プラン | 旧プラン | ||
---|---|---|---|---|
Dプラン(docomo) | Aプラン(au) | Sプラン(SoftBank) | ||
500MB | 1,400円 | 1,310円 | 1,750円 | |
1GB | 1,180円 | 1,500円 | 1,410円 | 1,850円 |
3GB | 1,600円 | 1,510円 | 1,950円 | |
5GB | 1,380円 | |||
6GB | 2,280円 | 2,190円 | 2,630円 | |
10GB | 1,780円 | 3,220円 | 3,130円 | 3,570円 |
20GB | 1,980円 | 4,680円 | 4,590円 | 5,030円 |
30GB | 6,600円 | 6,510円 | 6,950円 |
従来は7つの容量別に、更に回線によって料金が異なっていましたが、回線別の差額がなくなり、容量も4プランに集約されました。シンプルで良いですね。
例えば旧Dプランを例にすると
500MB → 1GBになって220円安くなる
1GB → 320円安くなる
3GB → 5GBになって220円安くなる
6GB → 5GBになって900円安くなる or 10GBになって500円安くなる
10GB → 1,440円安くなる
20GB → 2,700円安くなる
30GB → 20GBになって4,620円安くなる
といったところでしょうか。ちなみに契約者の99%が10GB以下の契約とのことです。そりゃそれ以上ならばキャリアやサブブランドと契約しますよね。
特に注目したいのはSプラン(SoftBank回線)
今回の変更で特に大きいのがSoftBank回線を使用するSプランです。グローバル版のSIMフリースマホだと、docomoやauのプラチナバンドに対応していないことが多いのですが、SoftBankのプラチナバンドの周波数帯には大抵対応していたりします。そのようなSIMフリースマホでは、SoftBank回線の格安SIMを使用するというのは有力な選択肢なのですが、当のSoftBankは以前からSIMロックの解除やMVNOに回線を貸すことに消極的でしたので、MVNOへの卸料金が高額であるらしく、料金はdocomoやau回線よりも高いのが通例です。グローバルに使用される周波数帯を確保していたり、3GBで1,950円と言われると「じゃぁワイモバでいいんじゃない?」という気にさせられたりと、とても商売上手だなと思います。
そんなSoftBank回線のSプランが他の回線と一律の料金設定になりました。これはSoftBankが卸料金を値下げしてくれた訳ではなく、mineoが差額をかぶってくれているそうです。素晴らしい!
個人的にはこのSプランの値下げが1番の注目点だと思います。ただし、DプランからSプランへなどの回線の変更には事務手数料3,000円+SIMカード発行料400円がかかります。
シングルタイプ(データ通信のみ)の場合は旧プランの方が良い場合も
通話のできないデータ通信のみのシングルタイプの料金表です。
通信量 | 新プラン | 旧プラン | ||
---|---|---|---|---|
Dプラン(docomo) | Aプラン(au) | Sプラン(SoftBank) | ||
500MB | 700円 | 700円 | 790円 | |
1GB | 800円 | |||
3GB | 900円 | 900円 | 990円 | |
5GB | 1,150円 | |||
6GB | 1,580円 | 1,580円 | 1,670円 | |
10GB | 1,550円 | 2,520円 | 2,520円 | 2,610円 |
20GB | 1,750円 | 3,980円 | 3,980円 | 4,070円 |
30GB | 5,900円 | 5,900円 | 5,990円 |
シングルタイプの場合はちょっと微妙かなというのが正直なところですね。例えば最も契約者の多い3GBの場合、5GBにすると当然ながら容量は増えますが料金も250円上がってしまいます。3GBで丁度良いという人にとっては、新プランは損になってしまいますので、旧プランに留まった方が良いと思われます。
これは「音声通信の卸料金が下がることを見越して」の値下げとのことですので、当然ながらデータ通信のみではその恩恵は受けられないということでしょう。
シングルタイプの場合でも旧プランはSプランの方が高いのですが、デュアルタイプに比べると誤差程度の金額差になっています。このことからSoftBankの卸料金が高いのは音声通話に関する部分であろうところが見て取れますね。
プラン変更は毎月25日までに手続きを
1GB、10GB、20GBと新プランの存在する旧プラン契約者は自動的に新プランの料金が適用されるので手続き不要とのことです(プレミアムコースは廃止されるため、プレミアムコース契約者は手続きが必要) それ以外、例えば旧プランの6GBに契約している場合は、5GBか10GBにするかはユーザーの判断が必要ですので手続きが必要です。音声通話SIMの場合にはどちらにしても大幅に安くなるのですけどね。
新料金プランの適用は3月1日からで、プラン変更は前月の25日までに手続きする必要がありますので、最速で新料金プランにするためには2月25日までに手続きする必要です。音声通話SIMの場合は、まず損はないと思いますので、取り敢えず新プランに乗り換えておけば良いと思います。ちなみにDプランからSプランへなどの回線の変更を行わなければ、容量の変更(もちろん旧プランから新プランへも)の手数料は無料です。
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