1万円値上げのPixel 8aの日本価格は「おま国価格」なのか？

Pixel 7aから1万円値上げとなった「Pixel 8a」の価格が話題になっています。

Pixel 8aの日本価格は1万円の値上げ

Pixel 8aは米国価格では499ドルですが、Pixel 7aも同じく499ドルでした。つまり米国価格は据え置きなのに日本価格は62,700円から72,600円へと9,900円値上げされました。9,900円というところがまた小賢しい(笑)

しかし、皆さんご存じの通り、今は空前絶後の円安です。ここ数日で乱高下していますが、大体1ドル155円あたりですね。仮に1ドル155円の為替レートでの499ドルは、77,345円になります。「お、5,000円も安く売ってくれているのか！」と思いましたか？違うのです。

Pixel 8aの本当の価格

米国の価格は499ドルは純粋な商品価格です。対する日本の価格の72,600円は、政治家が大好きな消費税込みです。つまりPixel 8aの日本での商品価格は66,000円なのです。本来は499ドル×155円＝77,345円+消費税＝85,080円(税込)で販売したいPixel 8aを12,480円OFFの72,600円(税込)で売ってくれるいう訳です。逆算すると1ドル132円の為替レートの販売価格になります。

一昔前に「おま国価格」と言えば、日本人には高価で売りつけようという事だったのですが、海外メーカーに情けをかけられるようになってしまった訳ですね。

ちなみに、同じようにPixel 8とPixel 8 Proを計算すると以下のようになります。

このように、Pixel 8やPixel 8 Proも割安ではあるのですが、Pixel 8aは飛びぬけて安価に設定されています。日本人の購買力を見透かされているようでモヤりますが、米国価格を見てもPixel 8やPixel 8 Proは100ドル値上げされたのに、Pixel 8aは価格据え置きな訳ですので、比較的安価な価格帯で勝負しようというのは日本に限らないGoogleの戦略なのでしょう。

Pixel 7aと比べると見えてくる共通点

Pixel 8aが、為替レート的にかなり頑張った日本価格だったというのはよくわかりましたが、でもPixel 7aと比べると1万円の値上げな訳です。しかし、同じようにPixel 8aとPixel 7aの価格を比較していくと、面白い共通点が見えてきます。

Pixel 7aが発売した頃の為替レート1ドル140円で、Pixel 7aを計算したのが。上の価格です。偶然かもしれませんし、割引率で見るとPixel 7aから少しトーンダウンしているのですが、金額でみるとほぼ一致します。単純に1万円値上がりしてしまってはいますが、Googleさんは変わらず頑張ってはいるのです。円安が悪いのです。あと、消費税が悪いのです。