Googleのハイエンドスマホ「Pixel 7 Pro」と「Pixel 7」の対応バンド(対応周波数帯)を紹介します。現在ドコモでは取り扱い予定がありませんが、そのあたりの事情も少し解説したいと思います。
「Pixel 7 Pro」「Pixel 7」の対応バンド
Pixel 7 Pro
対応周波数 | |
---|---|
4G LTE | B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71 |
5G Sub6 | n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78 |
5G ミリ波 | n257 / n258 / n260 / n261 |
Pixel 7
対応周波数 | |
---|---|
4G LTE | B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71 |
5G Sub6 | n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 75 / 76 / 77 / 78 |
5G ミリ波 | 未対応 |
まず、Pixel 7はミリ波には対応していません。
4G LTEや5G Sub6では何故か安価なPixel 7の方がPixel 7 Proよりも対応バンドが多い(表では赤字で記載しています)のですが、いずれも日本では使用されていないバンドですので、気にする必要はありません。
5Gのエリアは一気は広がってきて、ミリ波には対応していなくても「LETより少し高速な回線」としてSub6には対応していてほしい感じになってきました。イベント会場など極端に人が集まる場所では、4Gは繋がらないけど5Gは繋がるという事もあると思います。
最近はMVNO(格安SIM)でも5Gに対応していて、爆速なMVNOも出てきました。
ドコモ 対応バンド
4G LTE
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | ○ | メインバンドでありかなり広め。山間部などに行かなければ大体大丈夫。 |
Band3(1.7GHz) | ○ | ○ | 東名阪で整備されている高速通信用のバンド。 |
Band19(800MHz) | ○ | ○ | プラチナバンド。郊外~山間部では必要。 |
Band21(1.5GHz) | X | X | 一部の地方都市で整備されている高速通信用のバンド。 |
Band28(700MHz) | ○ | ○ | プラチナバンド。市街地~郊外用(?)で山間部には見られない。 |
Band42(3.5GHz) | ○ | ○ | PREMIUM 4Gの高速通信用のバンド。 |
Band21には対応していませんが、プラチナバンドを含め主要なバンドには対応していますので、問題なく使用できると思われます。
5G NR
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
n78(3.6~3.7GHz) | ○ | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n79(4.5~4.6GHz) | X | X | |
n257(29.10 ~ 29.50GHz) | ○ | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。 |
Sub6のn79に対応していません。この4.5GHz帯はドコモが5G用として重視している周波数帯らしいのですが、海外メーカーのグローバル版では対応されていない事が多いのです。技術的には干渉の少ない周波数帯とのことですが、海外メーカーの対応を見ていると、やっちまった感がありますね。ドコモでPixel 7シリーズの販売予定がないのは、このバンドに対応していないからだと言われています。ここまでn79への対応を重視しているということは、n79のエリアはかなり広いのでしょう。
ミリ波に関してはPixel 7 Proは対応していますが、Pixel 7はミリ波そのものに非対応です。
ソフトバンク 対応周波数帯
4G LTE
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | ○ | メインバンドの一つ。ドコモに比べるとかなり狭め。 |
Band3(1.7GHz) | ○ | ○ | 他社を買収したバンド。エリアも広く高速通信が可能なバンド。 |
Band8(900MHz) | ○ | ○ | プラチナバンド。 |
Band11(1.5GHz) | X | X | あまり使用されていないバンド。 |
Band28(700MHz) | ○ | ○ | プラチナバンドだがあまり整備されていない。 |
Band42(3.5GHz) | ○ | ○ | キャリアアグリゲーション用の高速通信バンド。 |
あまり使用されていないと言われているバンド11には対応していませんが、プラチナバンドを含め主要なバンドには対応していますので、問題なく使用できると思われます。
5G NR
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
n78(3.6~3.7GHz) | ○ | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n257(27.40~27.80GHz) | ○ | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。 |
Sub6への対応も問題ありません。ミリ波に関してはPixel 7 Proは対応していますが、Pixel 7はミリ波そのものに非対応です。
au 対応周波数帯
4G LTE
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | ○ | メインバンド。 |
Band3(1.7GHz) | ○ | ○ | 一部地域の高速通信用バンド。 |
Band11(1.5GHz) | X | X | 一部地域の高速通信用バンド。 |
Band18(800MHz) | ○ | ○ | プラチナバンドでありメインバンド。これが未対応だとかなりきびしい。 |
Band26(800MHz) | ○ | ○ | これに対応していたらBand18に対応していなくてもOK。 |
Band28(700MHz) | ○ | ○ | プラチナバンドだがあまり整備されていない。 |
Band41(2.5GHz) | ○ | ○ | WiMAX2+と呼称される高速通信用バンド。 |
Band42(3.5GHz) | ○ | ○ | キャリアアグリゲーション用の高速通信バンド。 |
バンド11には対応していませんが、プラチナバンドを含め主要なバンドには対応していますので、問題なく使用できると思われます。
5G NR
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
n77(3.7~3.8GHz) | ○ | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n77(4.0~4.1GHz) | ○ | ○ | |
n78(3.3~3.8GHz) | ○ | ○ | |
n257(27.80~28.20GHz) | ○ | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。 |
Sub6への対応も問題ありません。ミリ波に関してはPixel 7 Proは対応していますが、Pixel 7はミリ波そのものに非対応です。
楽天モバイル 対応周波数帯
4G LTE
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
Band3(1.7GHz) | ○ | ○ | メインバンド。 |
Band18(800MHz) | ○ | ○ | 楽天の言うところのパートナー回線。実際にはauのプラチナバンド。楽天モバイルの基地局はかなり増えてきているが、山間部などはこれが未対応だとかなりきびしい。 |
Band26(800MHz) | ○ | ○ | auと同じく、これに対応していたらBand18に対応していなくてもOK。 |
楽天モバイルはBand3のみであり、現在プラチナバンドの取得に向けてすったもんだしているのはご存じだと思います。楽天モバイルの電波をつかめない場所ではパートナー回線と呼ばれるauの回線(Band18またはBand26)につながるようになっていますが、こちらもauへ支払う費用の問題で、パートナー回線への対応エリアは順次狭まっているようです。
対応バンドは、パートナー回線も含めて、すべて対応していますので問題なく使用できると思われます。
5G NR
バンド | 7 Pro | 7 | 備考 |
---|---|---|---|
n77(3.8~3.9GHz) | ○ | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n257(27.00~27.40GHz) | ○ | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けます。 |
Sub6への対応も問題ありません。ミリ波に関してはPixel 7 Proは対応していますが、Pixel 7はミリ波そのものに非対応です。
Pixel 7 Pro、Pixel 7は話題のGoogleのSoCであるTensor G2(ベンチマークはSnapdragon 888と同等)を搭載しているGoogleのハイエンドスマホですが、この極端な円安の状況下でPixel 7 Proは124,300円から、Pixel 7は82,500円からと、比較的価格が抑えられています。
ちなみに、iPhone 14は119,800円から、iPhone 14 plusは134,800円から、iPhone 14 proは149,800円から、iPhone 14 pro maxは164,800円からです。iPhoneも円安を考えれば頑張っている価格ですし、スペックなどを考えると単純に価格だけで比較はできませんけどね。Xperia 1 Ⅳ(SIMフリー版)に至っては174,900円とぶっ飛んでいます。スマホに20万の時代か。。。Pixel 6aで十分じゃね?(笑)
Source : Googleストア
Google Pixel 7 Pro – EXPANSYS
Google Pixel 7 – EXPANSYS