AdobeのLightroomからの乗り換え先としてSkylumのLuminar 4を色々とテストしています。その中で1つ「これは凄い」と驚いた機能があります。それは不要なものを消去する、いわゆる消しゴムツールです。これがLightroomと比較して別次元に良かったので紹介しようと思います。
Lightroomよりも操作性がよく、できあがりも圧勝
画面に写り込んでしまった不要なものを消去する機能です。一時期、Adobeの広告を頻繁に目にしましたが、実際のところ少なくともLightroomでは小さなゴミを消すとか、シンプルな背景の場合であるとか、かなり限られたシチュエーションでしか使えませんでした。
実際にそこそこの大きさのものを消去しようとすると、光学迷彩的な何かになってしまいます。これは上のスクリーンショットでわかるように、似たような箇所の画像をコピペする方式だからです。もっと細かく何箇所かに分けてやればパッと見にはわからない程度にできることもありますが、この大きさを違和感なく消すのはかなり難しいです。
それではLuminarで同じように消去してみましょう。
驚愕です。マジで消えました。完璧に消えました。
等倍にしても全くわかりません。一体どんなアルゴリズムで消しているのか想像も付きません。これはマジで凄いです。もちろん、必ずしもこんなに完璧に消せるわけではありませんが、少なくともLightroomには圧勝です。
また、操作性もLightroomでは一筆書きで範囲を指定する必要があり、そもそもこのような複雑な形状をマスクするのは困難です。Luminarは指定範囲を追加したり削除したりできますので、拡大したりしてかなり攻めた範囲を指定することができます。もっとも、輪郭を教えてあげる感覚でざっくりマスクすれば十分ですので、そこまで細かく指定する必要もありません。
ラスボス Photoshopと対決!
Lightroomのは「スポット修正」という名の通り、空に写り込んだセンサーのゴミや、本当に小さい対象を消去するためのツールです。そうです。AdobeのフォトプランではPhotshopも使うことができます。折しもバージョンアップで、新機能「コンテンツに応じた塗りつぶし」が追加されましたので、早速ためしてみましょう。ググってみると何やら凄そうです。
「コンテンツに応じた塗りつぶし」は、もうちょっとわかりやすい日本語でお願いしますな感じですが、いわゆる消しゴムツールです。Lightroomのスポット修正とは違い本格的なツールですので、対象を指定するマスクも細かく編集できます。
で、出来上がったのがこちらです。
やはり光学迷彩的な、なにかが残っていますね。Luminarの何倍も時間をかけてマスクしたのですが。。。
もう1パターン試してみます。下の写真は紅葉シーズンの京都・嵐山で撮った渡月橋です。自分勝手なもので、写真に写り込んで欲しくなくものの一つに、他のカメラマンがあります(汗)。今回は左下に写り込んだカメラマンを消去してみましょう。背後は水面のみで均一性の高い背景ですので、難易度は低いのではと思います。
まずはLuminarからです。同じようにざっくりとマスクして処理すると、
きれいに消えました。拡大すると違和感は0ではありませんが、言われなければなんとも思わないでしょう。
次にPhotoshopです。なげなわツールで指定して「コンテンツに応じた塗りつぶし」を適用します。
若干ですが水面の波紋が途切れてしまっていて、やはり光学迷彩的な何かを感じます。こちらも言われなければ気が付かないレベルだと思いますが、あきらかにLuminarの方が自然です。
もちろん、Luminarでもきれいに消せないケースはたくさんありますし、Photoshopがきれいに消せるケースもありました。しかし、私がためした限りではPhotoshopできれいに消せた場合はLuminarでもきれいに消せましたし、逆のパターンはAdobeのサンプル画像だけでした。。。
もっと丁寧にマスクしたり、他の機能を駆使すればPhotoshopでもきれいに消えるのかもしれませんが、そこまで手間をかける気もありません。Luminarは大雑把にササッと指定するだけで、驚くほど違和感なく消去することができます。少なくとも、この不要なものを消去する、消しゴムツールに関してはLuminarは際立っています。
Lightroomに不満があった訳ではないのですが、そんなに頻繁に使っているわけではないのに、ダラダラと月額課金していることに疑問を感じ始めましたので、乗り換えを検討するためにLuminar 4を購入してみました。今後、Lightroomからの乗り換え先としてどうか?という視点でLuminar 4を比較レビューをしてみようと思っています。
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