「FREETELが楽天に買収された」と話題になりましたが、楽天が買収したのは格安SIMの事業だけで、端末開発・販売の事業はMAYA SYSTEMという会社に売却されました。しかしFREETELのブランドは消滅はしていなかったようで、「FREETEL REI 2 Dual」と「FREETEL Priori 5」が発売されることになりました。今回は格安端末のPriori 5を旧モデルのPriori 4やライベルと比較しながらお買い得度を見ていきたいと思います。
「Priori 5」はお買い得なのか?
Prioriと言えば最初は格安スマホの代名詞的なところがありましたが、最近はASUSが2万円の価格レンジに多数のスマホを投入していて情勢が変わってきています。Priori 5は今まで通りお買い得な端末なのでしょうか?
主要スペック的にはSoCにQualcommのSnapdragon 210、2GBのRAMに16GBのROM、5インチ 1280 x 720の液晶モニタ、800万画素の背面カメラ、2300mAhのバッテリーです。税別16,800円で税込だと18,144円になります。直販サイトなどはなくAmazonでの販売がメインのようです。
うぅぅん。正直なところ、既に微妙な香りがプンプン臭ってきますね。。。Snapdragonの200シリーズって久しぶりに目にした気がします。
「Priori 5」を「Piriori 4」や「ZenFone Live」と比較
FREETEL Priori 5 |
FREETEL Priori 4 |
ASUS ZenFone Live (ZB501KL) |
|
---|---|---|---|
OS | Android 7.1.2 | Android 6.0 | Android 6.0.1 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 210 Quad Core 1.1GHz |
MediaTek MT6737 Quad Core 1.3GHz |
Qualcomm Snapdragon 400 Octa Core 1.4GHz |
RAM | 2GB | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 16GB | 16GB |
SDカード | 最大256GB | 最大128GB | 最大128GB |
液晶モニタ | 5inch 1280 x 720 |
5inch 1280 x 720 |
5inch 1280 x 720 |
背面カメラ | 800万画素 | 800万画素 | 1300万画素 |
前面カメラ | 500万画素 | 500万画素 | 500万画素 |
バッテリー | 2300mAh 取り外し可 |
4000mAh | 2650mAh |
3G | 1/5/6/8/19 | 1/5/6/8/19 | 1/6/8/18/19 |
LTE | 1/3/8/19 Cat4 DL150Mbps |
1/3/5/8/18/19/28/41 | 1/3/8/18/19/26/28/41 Cat4 DL150Mbps |
au VoLTE | ☓ | ☓ | ○ |
DSDS | ○ | ☓ | ☓ |
Bluetooth | 4.1 | 4.0LE | 4.0 |
Wi-Fi | b/g/n(2.4GHz) | a/b/g/n(2.4/5GHz) | b/g/n(2.4GHz) |
指紋認証 | ☓ | ☓ | ☓ |
防塵防水 | ☓ | ☓ | ☓ |
重量 | 135g | 167g | 120g |
サイズ | 140 x 70 x 8.5mm | 144.8 × 71.5 × 9.5mm | 141.1 × 71.7 × 7.9mm |
価格(税抜) | 16,800円 | 14,800円 | 19,800円 |
実勢価格(税込) | 18,000円程度 | 15,000円程度 | 15,000円程度 |
まずPriori 4とPriori 5を比べてみると、、、基本スペックは全然進化していないように見えます。SoCはSnapdragonのネームバリューを手に入れていますが、200シリーズです。Priori 4のMediaTek製SoCは廉価機に採用されることからネームバリューはありませんが実力派です。AnTuTuベンチマークはPriori 5のSnapdragon 210が24000ほどであるのに対してPriori 4のMT6737は29000程度をマークします。20%も性能下がっているじゃないですか、、、
Priori 5のポジティブな変更点としてはバッテリーの取り外しが可能になったことがありますが、その分容量は4000mAhから2300mAhへと半減しています。Wi-Fiもこのクラスではめずらしく5GHzに対応していましたが、2.4GHzのみに退化しています。
一つ強力な売りとなるのは2枚のSIMで同時待ち受けする、DSDS(Dual SIM Dual Standby)に対応していることです。しかも2枚目のSIMとSDカードとの同時使用が可能です。3GのみSIMは非対応のようですが、ドコモやソフトバンクのVoLTE対応SIMでDSDSが可能です。これはこの価格帯では珍しいです。
DSDSが必要であればPriori 5しか選択肢はないと思いますが、そうでなければ同一価格帯ではASUSのZenFone Liveが良いと思います。正直Prioriシリーズは超廉価版丸出しの外見ですし、ZenFone Liveもおすすめのスマホとは言えないのですが、Snapdragonの400シリーズを搭載しています。Snapdragon 400は400シリーズといっても古いのでAnTuTuベンチマークは27000程度なのですが、それでもPriori 5よりは10%以上高性能です。
まとめ
2万円以下のスマホは、かなり無理をして低価格を実現しているため、あまりおすすめできません。特にストレージは深刻で16GBだとかなり窮屈です。逆に2万5千円くらいの価格レンジになると32GBのストレージを搭載した性能的に過不足のないスマホが買えます。
例えばZenFone 3 MaxやHUAWEI P10 liteなどです。特にP10 liteはAnTuTuベンチマークも57000程度と同クラスを圧倒しています。P10 liteのSoCはKirin658というHUAWEIの自社製SoCで「大丈夫か?」と思ってしまいますが、実はその中身にはARMのCPUが入っています。
Priori 5は「らくらくモード」や「安全キッズモード」がありますので、年配の方や子供に買い与えるのには良いと思います。最近のキッズはスマホとかに詳しいので拒否られるかもしれませんが(笑)
今回のPriori 5はFREETELは生きていることを知らしめる為か、取り敢えず急いで出しました感が拭えませんが、新生FREETELの今後に期待しましょう。
ではまた!
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