よく一緒に旅行へいく友人達もみんなカメラを新調しましたし、私もEOS 5D MarkIIIを購入したばかりでしたのでシーズン真っ只中の土日に一泊二日で京都へ紅葉を撮りに行ってきました。京都の夜景ならばやはり清水寺だろうと、今年も清水寺の夜の特別拝観へ突撃しました。
開門直後の入門よりも待機列が解消した後がオススメ
「清水寺」のライトアップの混雑ってどんな感じ?「夜間特別拝観」虎の巻! |
去年は夜の部の開門1時間前に現地着でスッタモンダしたのですが、その帰り際の時間帯であれば並ぶことなく入門できる感じでしたので、今年は時間をずらして20時頃に行ってみました。
これは大正解でした。ガラガラということはありませんが、ほとんど並ぶことなく入門することが出来ました。ただし中の混雑具合は変わりませんけどね。
秋の「夜の特別拝観」は17:30(開門)〜21:00(受付終了)です。20時からですと少し遅い感じもしますが、21時はあくまで受付終了の時刻ですので、直ぐに追い出される訳ではありません。実際に私は22時前までいましたが、まだまだ中には大勢の人がいました。
中はそれほど広い訳ではありませんので、ササッとまわるだけであれば所要時間は1時間くらいでまわれてしまいますが、丁寧に写真を撮ってまわると2時間でも少々忙しいです。後述するように清水寺に向かう道中も非常に雰囲気が良く、のぞいてみたいお店もたくさんありますので、19時くらいに現地に到着して列の様子を見つつ散策するような感じが良いのではないでしょうか。
意外と車でも大丈夫!少し離れたところに駐車して散策を楽しもう!
今回も前回と同じく車で行きました。143号線沿いにはいくつかのコインパーキングがあり、そこそこ空きがあります。休日の場合の駐車料金は20分300円程度と高額ですが、数人で乗り合わせて行く場合は人数分の電車やバスの運賃を払うことを考えれば悪くないと思います。バスも混雑しますが長蛇の列と言うほどではありませんし、ギュウギュウでも市内からの乗車時間は短いのでバスでも良いでしょう。京都駅から五条坂の登り口までは2.5Kmほどですので歩くのが苦で無い方は歩いてしまうのも良いと思います。ただ道中はあまり京都らしい景色ではないので退屈な散歩にはなります。
143号線よりも清水寺に近い東側(山側)にも駐車場はありますが、五条坂と松原通は人をかき分けながら進む事になるのでオススメしません。散策がてら143号線沿から徒歩が良いでしょう。今回は少し北寄りに駐車しましたが、北側から松原通に合流する八坂通は非常に風情がありオススメです。
通りは高低差がありますので立体的に風情のある建物が密集していてジブリ作品に出てきそうな独特の雰囲気があります。周りには色々な店があって見て回るだけでも楽しめます。時間があればゆっくりお茶でもしたかったですね。
帰りの22時頃には八坂通周辺はひっそりしていて、これまた雰囲気最高です。普段取れない写真が撮れます。
とにかく美しくて幻想的!何度でも行きたい!
何回行っても(と言ってもライトアップは2回めですが)清水寺は別格だと思います。周辺の雰囲気も含めて異世界感が素晴らしいです。
天空を照らすサーチライトは「観音様の慈悲の心を表している」という非常にありがたいものなのですが、ついつい「この超高出力なライトの電気代はいくらくらいなのだろう」とゲスな心が全開になる私はもう少し浄化される必要がありますね、、、
今回は紅葉シーズンのど真ん中を狙って行きましたので、もちろん素晴らしい紅葉具合でしたが、こういった観光地は多少シーズンを外しても綺麗に紅葉していたりします。それにしても素晴らしい。
真っ赤に紅葉しているのも綺麗ですが、私はこのように緑や黄色も混ざっている方が好きです。
今回はEOS 5D MarkIIIの夜景撮影のデビュー戦だったのですが、まだF4の標準ズームレンズしか持っておらず明るい単焦点レンズなどを用意できていませんでしたので、手持ちだとISO6400で撮ることになってしまいました。元画像を等倍で見るとかなりノイズが多いのですが、フルサイズのイメージセンサーですのでノイズの粒が小さくて等倍で見なければ全然綺麗です。上の写真は全て手持ちのISO6400で撮っています。小さいセンサーサイズのカメラで撮るとライトがあたっている箇所や暗い箇所は潰れてしまいベタッとした感じになりがちなのですが、ダイナミックレンジの広いフルサイズセンサーはちゃんと階調を保っているように見えます。高価なだけはありますねフルサイズ。
でもEOS 5D MarkIIIは、デカくて重いので、望遠レンズや連写性能の必要がない旅行などはソニーのα7IIのようなフルサイズミラーレスカメラと使い分けができると良いのですが、さすがに先立つものが(笑)
清水寺は三脚禁止?
京都の有名な神社仏閣などは基本的にどこも三脚が禁止です。人でごった返すのでしょうがないですね。清水寺も当然三脚禁止であると聞いていましたが、入り口付近で複数の外国人観光客が三脚を堂々と広げていたので、係の人に「三脚は禁止ですよね?」と確認してみたところ、「うーん、どうしてもの場合は端の方の邪魔にならないところで、、」と回答を得ましたが、舞台の上には明確に三脚禁止の看板がありました。あとで調べてみると舞台周辺の混雑する箇所のみ禁止だとか(?)はっきりしないので一応三脚を持っていって確認するのが良いでしょう。確かに塔の周辺などの端っこの方は邪魔にならないので、私も念のため持っていた三脚を使って数枚撮影しました。何れにしてもマナーの悪化から京都の観光地ではどんどん写真撮影への制限がきつくなってきていますので、とにかくマナー重視でいきましょう。
しかし、舞台上や舞台を撮影できる奥の通路は明確に三脚禁止ですし、たとえOKと言われても人が多すぎて物理的に無理です。そこで奥の通路から舞台の写真を撮るには手すりの上でカバンやビーンズバックなどをカメラの下に敷いて5〜10秒程度のシャッター速度で撮影すると非常に綺麗に撮れます。上の写真はそうやって10秒のシャッタースピードで撮影したものです。
シャッターを押す時にブレてしまいますので、シャッターリモコンは必須です。
下に落としてしまわないように、カメラはストラップを首から掛けたまま、カバンやビーンズバックなども手首に紐を掛けるなどしてください。人に押されたり、人がぶつかった衝撃で手すりが揺れたり、そもそも通路自体が揺れたりで成功率は30%といったところですので、ある程度枚数を撮っておくことが重要です。
手持ちで撮影する場合は、できるだけセンサーサイズの大きいカメラ、できるだけF値の小さい明るいレンズ(被写界深度の問題はありますが)、できるだけ強力な手ぶれ補正があればあるだけ綺麗に撮れます。今回はフルサイズセンサーと優秀なレンズ手ぶれ補正はありましたが、レンズはF4の標準ズームだけでしたので苦戦しました。F1台の単焦点レンズがあれば低ISOで満足のいく写真になっていたと思います。
あとがき
何度も言いますが清水寺のライトアップ(夜の特別拝観)は本当に素晴らしいです。何度でも行きたいです。また、明るい単焦点レンズを用意してリベンジしたいと思います。シグマのArtラインの単焦点レンズの評判が凄く良いので、気になっています。
広角寄りの単焦点レンズは手ぶれ補正がついているものが少ないので、ボディに手振れ補正が付いているα7系が良いでしょう。
後日、IS(手振れ補正)搭載の単焦点レンズCanon EF35mm F2 IS USMを入手しました。安価で使い勝手良いです。
ではまた!