mineo(マイネオ)はDプラン(ドコモプラン)開始でau回線とドコモ回線の両方に対応する初のマルチキャリア対応MVNOとなりました。これによりau端末、ドコモ端末、SIMフリー端末とスマホの選択肢が広がった訳ですが不安もありました。それはmineo内のネットワーク機器の一部がAプランとDプランで共用される事から、飛びぬけて速くはないけれど比較的安定していた回線速度がDプランに帯域を食われて劣化するのではないかという懸念です。それに加えて「半年間800円引き」という大盤振る舞いのキャンペーンですのでかなり契約数も増加するはずです。私は丁度Dプランが開始される1か月前にAプランを契約しましたので、その頃(8~9月)に計測した回線速度と、現在(10月)に計測した回線速度の比較を紹介しようと思います。
MVNOは料金の安さから設備投資は結構ギリギリなところを狙っていかないと厳しいようで、ここを選んでおけば間違いないというMVNOはありません。今速いと言われているMVNOでも来月はどうなっているかは分からないのが現状で、以前速いと言われていたIIJmioは一度没落していたのが最近復調してきていると言われていますし、IIJmio没落後に台頭したNifMoはまさに今没落が始まっています。UQ mobileは常に安定して高速な回線速度を維持していることで有名ですが、データ容量の繰越しも追加チャージもなしだったり3日制限の公称値が1GBと厳しめだったりで利便性はMVNOの中でも最低レベルです。逆にそれだけ使い手を選ぶので契約数が一気に伸びたりする事もなく安定した回線速度を維持できているのだろうと思います。
速度の計測はRBB TODAY SPEED TESTを使用しています。複数回のデータがあるのは同じ日に複数回計測したり異なる日に計測したりしたデータが混ざっています。最初は平均値のみを載せるつもりでしたので大きく外れた数値は削除してしまったのですが、今にして思えば実測データとして全て公開するべきだったと思っています。
まずは平日のデータです。先週Dプランに乗り換えてしまった為、10月のデータは揃っていませんが傾向は見て取れると思います。13時のデータは大きく低下しているように見えますが、13時は休憩時間が終わるため12時59分と13時1分では大違いでちょっとのタイミングのズレで数値がブレてしまいます。他の時間帯は低下している時間帯もありますが体感速度に差が出るようなところはないと思います。特にピークとなる平日昼の数値が落ちていないのは評価できます。どのくらい契約者数が増加しているのか分かりませんがかなり頑張っていると思います。
続いて日曜日のデータです。こちらも時間帯によっては多少の劣化はありますが、実質的には問題はないと言えます。休日は平日の昼や出勤・退勤時間のようにトラフィックが集中するような事がないので今後も問題はないでしょう。
mineoは飛びぬけた速さはありませんが、平日の昼もなんとか踏ん張っている感じで、キャンペーンで一時的に増えた契約の内の何割かはキャンペーン終了時に解約するでしょうから、現状で踏ん張れているのであれば先は明るい気がします。むしろあまり突出した速さが出てしまうと一気に契約者が流れ込んできて帯域が食われる事になるので、「そこそこ」とか「悪くない」とかいうくらいが良いのではないかと思います。mineoはデータ容量の繰越しや追加チャージに加えて、ドコモ、auの両回線にも切替可能という利便性を持っており、回線速度も程良い感じを安定的に保っていて、MVNOのベストチョイスの一つだと思います。
ではまた!