私が愛用しているフォトレタッチソフトLuminar NEOの拡張機能「スーパーシャープAI」が凄いというのを記事にした時に、あまりにも処理時間が長かったのも紹介しました。その後、グラボを追加して実用的な速度になりましたので紹介します。
LuminarのスーパーシャープAIの高性能ぶりを紹介した記事はこちらです。マジで凄い。
その時はPCにグラボを挿していなかったのですが、2200画素の画像1枚を処理するのに10分前後の時間がかかっていました。ちょっと厳しい感じですよね。AIと名打っているだけあってCPUは遊びまくっていて、CPU内蔵のGPUにガッツリ負荷が掛かっていましたので、グラボを購入してみました。
購入したのはコスパを考えてRADEONのRX6600です。グラボとしてはかなり安価ですが「フルHDであれば大抵のゲームは高いグラフィック設定で十分なフレームレートが出る」と言われているGPUです。Luminarだけではなく、これを機会にPCゲームも遊べるようにしたいな~的なところもありチョイスしました。
もう少しケチるのであれば、同じくRADEONのRX6400も良いと思います。ただ、RX6400はRX6600に対して価格は2/3程度になりますが、性能は1/2弱まで落ちますのでコストパフォーマンスは良いとは言えませんが、絶対的な価格を見ると購入への障壁はかなり低いと思います。
グラボでLuminarのスーパーシャープAIはどれくらい速くなったのか?
さて、本題の「どれくらい速くなったのか?」ですが、結論から言えば「最高14分かかっていた処理時間が20秒に短縮」されました。一覧が設定による処理時間の下記です。
内蔵GPU | RX6400 | ||
---|---|---|---|
ユニバーサル | 低 | 7分 | 10秒 |
中 | 8分40秒 | 14秒 | |
高 | 3分50秒 | 6秒 | |
ぼかし | 低 | 11分40秒 | 16秒 |
中 | 14分20秒 | 20秒 | |
高 | 4分20秒 | 7秒 |
10~20秒であれば全然実用範囲ですね。「ちょっと試しに」でやってみるレベルになりました。処理中のタスクマネージャーを見てみるとやはりガッツリとGPUを使用しているのがわかります。
GPUが激早になったことでCPUへの負荷も増えましたので、CPUもCore i5 8400からRyzen 7 5700Xへ変更して試してみました。
CPUのベンチマークでは3倍速くなったのですが、スーパーシャープAIでは一番処理時間が長い「ぼかし中」で20秒から19秒へと誤差程度しか変わりませんでした。わかっていたことですが、やはりGPUですね。
さぁ、これからはヘタクソな流し撮りでもカッキンカッキンにしていきますよ!!
スーパーシャープAI以外でもAI系の処理はいずれも爆速になりました。AI系以外でもGPUは使用されていますので、全体的に動きが軽くなりました。今回はLuminarですが、もちろんLightroomやPhotshopでも同様にGPUが使用されていますので、かなり効果があるはずです。相当な写真家でなければ写真レタッチだけのためにグラボを購入するのはハードルが高い気がしますが、ゲームもできますしね(笑)