第2世代のFire TV Stickを使っているのですが、いつの頃からかメニューが激重で動作が引っかかりまくり、とてもストレスに感じていましたので、ネットでよく紹介されている方法を試してみましたが・・・はたしてメニューは軽くなるのか?
いつの頃からか、やたらと第2世代のFire TV Stickの動作が重くなりました。再生を始めると問題ないのですが、とにかくメニューが重い。動作が引っかかったり、数秒間フリーズしたりもします。私はいわゆるテレビを持っていなくて、大型モニターにFire TV Stickを接続して映像コンテンツを楽しんでいますので、毎日とてもストレスを感じていました。以前はこんなことはなかったと思うのですが。。。
再起動、キャッシュの削除、工場出荷状態に初期化で軽くなる?
ググってみると再起動やキャッシュをクリアなどのお決まりの方法が出てきます。確かにこの手のデバイスではこれらの手順は定番ではあります。再起動、キャッシュのクリア、アプリの削除など段階的に色々と試して、最終的に工場出荷状態への初期化まで試してはみたのですが「多少マシになったかな?」という感じです。
第2世代以前のFire TV Stickの場合は買い換えてしまうのがおすすめ
モニタが4Kに対応しているので、いつかは買い換えようと思っていたことですし、丁度いいやと、結局Fire TV Stick 4Kに買い替えました。しかしこれが大正解で、メニューはサックサク。プライムビデオの再生や停止も速いですし、AbemaTVなどのアプリもめちゃくちゃ軽くなりました。第2世代のFire TV Stickの時はAbemaTVなんて本当に重くてストレスでしたからね。
この動画は第2世代のFire TV StickとFire TV Stick 4Kのメニューの動きやプライムビデオの再生開始の速さを比較したものです。
第2世代の方はメニューがところどころ止まっていますが、操作していない訳ではなくカーソルキーは押したままでフリーズしています。しかも上の広告が処理落ちして表示されたままになっています。この動画を撮った時は再現しませんでしたが、長い時は5秒くらいフリーズしたり、いつまで経ってもサムネイル画像が表示されなかったりする時があります。プライムビデオの再生開始にも5秒以上かかっています。動画には撮っていませんが停止する時もメニューに戻るのが遅く、メニューに戻っても数秒間音声が再生され続けたりします。
Fire TV Stick 4Kの方はメニューが引っかかるようなこともなく、プライムビデオの再生も3秒程度です。もちろん停止もスムーズです。
他にもAbema TVなどは第2世代ではいつまで経ってもストリーミングが開始されないこともあったりしますが、4Kの方ではそんなこともありません。とにかく第2世代では処理落ちが激しくて「重い」以上の不具合もあるような状態だったのが、4Kでは全て解消されます。操作に対してリニアに反応してくれるのは本当に気持ちが良いです。
パフォーマンスだけではない地味だけどストレスレスな4Kのメニュー
第2世代のFire TV Stickをスリープから復帰させた時の初期状態では、カーソルが一番上の「ホーム」にありますよね。そこから下のメニューにカーソルと移動するためには広告を跨いでいく必要があります。上の画面では「僕らのままで」のところです。
そんな意識高そうなタイトルには興味ないのですが、ここにカーソルがフォーカスされると宣伝動画が自動再生されます。これがまた鬱陶しい。そしていちいち重い。
ところがFire TV Stick 4Kのメニューは第2世代とは構成が異なっています。
このようにカーソルの初期位置の「ホーム」は広告の下にあるのです。カーソルを意図的に上に上げない限りは広告の動画が自動再生されることはありません。素晴らしい。これだけでも買い換える価値を感じます。
第2世代 Fire TV StickとFire TV Stick 4Kのパフォーマンス差
ここまではフィーリングの話をしてきましたので、スペックやベンチマークで数値的に比較をしておきましょう。まずはスペックからです。
Fire TV Stick (第2世代) | Fire TV Stick 4K | Fire TV Stick (第3世代) | |
---|---|---|---|
SoC | MediaTek MT8127D | MediaTek MTK8695 + MT7668 | MediaTek MTK8695D |
CPU | ARM Cortex-A7 1.3GHz 32bit | Cortex-A53 1.7GHz 64bit (32bit modeで動作) |
Cortex-A53 1.7GHz 64bit (32bit modeで動作) |
メモリー | 1GB LPDDR3 | 1.5GB DDR4 | 1GB DDR4 |
SoCはいずれもMediaTek製、CPUコアはARMのCortexシリーズです。新しい世代のCPUは64bit命令セットですが、32bitモードで動作しているようです。恐らく両方のバイナリーを用意するのが効果に見合わないためでしょう。4Kの巨大容量を扱うためにFire TV Stick 4Kはメモリーが増量されているほか、新しい世代はDDR4メモリーになっています。
実際にGeekbenchでベンチマークを取ってみたのが下の画像です。上が第2世代 Fire TV Stickで、下がFire TV Stick 4Kのものです。
シングルコアで1.63倍、マルチコアで1.75倍のパフォーマンス差があります。実際の体感では3倍とか5倍とかもっと大きな差があるように感じますが、第2世代はちょうど良い感じにパフォーマンスが足りていないのでしょうか(笑)
余談ですが、第2世代 Fire TV Stickの箱には「デュアルコア」と表記されているのですが、これは誤植だそうです。第2世代もクアッドコアです。
買い替えマジおすすめ
以前、第1世代から第2世代に買い替えた時には「買い換えるほどではない」とレビューしました。
旧型から買い換える必要あり?電気代は?新型Fire TV Stickレビュー |
しかし、第2世代以前のFire TV Stickの動作でストレスを感じている人にはFire TV Stick 4Kもしくは第3世代(所有したことないのですがたぶん同等性能?)への買い替えをおすすめします。文章にまとめていると今ひとつ「どうだ!」という感じにならず、なかなか伝わらないのですが、軽い操作感はストレスフリーで本当に買い替えて良かったです。
でもこれ、また時が経つと重くなったりしませんよね?ルーターのログで接続先を見ていると第2世代と4Kでどうも接続先のサーバー群が異なるような気がするのですよね。もちろんロードバランサーで振り分けていますので毎回接続先は変わりますし、1回の操作でものすごい数のサーバーに接続しているので何十回とか試行してデータ取りしてみないとわからないのですが、古いモデルが接続しているサーバー群は順次縮小していっているとか。。。あくまでも印象ですよ。
第2世代のFire TV Stickが以前はそんなに重くはなかったというのは記憶違いだったのか、それとも本当に重くなったのか。実際のところはどうなのでしょうね。。。みなさんの第2世代 Fire TV Stickはどうですか?