ついに発売されました!PS5版「グランツーリスモ7」!!リアルタイムレイトレーシングやほとんど待ちのない超高速ロードなどPS5のパワーを存分に活かしているところが注目されていますが、気になる部分もあります。
そんなに違うのか?PS5版とPS4版
上のスクリーンショット、綺麗ですよね!まぁグランツーリスモSPORTなんですけどね。
こちらがPS5版のグランツーリスモ7のスクリーンショットです。並べて比べて見ればPS5版のグランツーリスモ7の方が綺麗かなと思いますが、でも言うほどの差はないですよね。車のボディが大写しになると確かにテカテカ感が強いし、やたらと太陽が反射してキラキラしています。「キラキラし過ぎだろ」とか思いながら走っていますが。
確かにリプレイなどで車が大きく写った時にはレイトレーシングの描画力は感じますが、やたらと騒がれているグラフィック面では「言うほど差があるか?」というのが私の正直な感想です。グランツーリスモ7がどうこうというのではなく、グランツーリスモSPORTが既に満足な域に達していたということです。
逆に「これは凄い!」と感動を覚えたのがサーキットのロード時間の短さです。グランツーリスモSPORTではPS4でプレイしたときの30秒程度に対して、PS5でプレイすると15秒程度と半減して感動しました。
しかし、PS5の性能を引き出すソフトウェアの設計となったグランツーリスモ7では、3秒くらいでしょうか?画面が暗転する間に完了します。本当に爆速でほとんどロード時間を感じさせません。グランツーリスモSPORTの時には「ちょっとあっちのコースも走っておくか」という気分にはなりませんでしたが、グランツーリスモ7は気ままに色々なコースを走ることができます。これだけでもグランツーリスモ7の価値を感じますね。
グランツーリスモは「ドライビングシミュレーター」を目指しています。Amazonのレビューに「カーブはかなり減速しないと曲がりきれないのはゲームとしてつまらない」とかいうキッズのレビューがありましたが、勘違いしてないで別の『ゲーム』を買ってください。グランツーリスモでは本物の走行感がどれだけ再現されているかが一番大切なポイントです。本物の車はコーナーではかなり減速しないと曲がれないものなのです。
走行感はグランツーリスモSPORTでも、かなり完成度が高いと感じていましたが、グランツーリスモ7では更に良くなっているように思います。グランツーリスモSPORTでは、ノーマルに近い市販車では「もっと乗りやすいよ」と思っていましたし、純粋なレースカーでは(実際に乗ったことはありませんが)「こんなに乗りやすくはないのでは」と思っていましたが、グランツーリスモ7では市販車は乗りやすく、レースカーはピーキーになったような気がします。
ただ、私はABSはOFFか効かせても最弱で走っているのですが、グランツーリスモSPORTの時からブレーキング時のグリップ感が伝わってきません。ちゃんと効率良く減速できているのかよくわからないのですよね。映像と音だけでは難しいとは思いますがもう少しなんとか。
いろいろと余計なお世話。今までと違うゲームの流れ
グランツーリスモ7では初回起動のインストール中にミュージックラリーというモードで走ることができます。スポーツドライビングと音楽の融合をなんちゃらとかのどこかで聞いたようなフレーズの新モードですが、音楽が煩くてエンジン音や走行音が聞こえにくくてウザいだけです。まぁ本来はなにもできないインストール中にプレイできるものなので文句言うのも野暮ですね。
ゲームが始まると「冒険」とかわけわからないことを言い出します。別に「冒険」なんか望んでいません。
そしてそのまま中古車屋に連れて行かれて「フィットかアクアかデミオから選べ」と3択を迫られます。なんでゲーム内でまでそんな世知辛い思いせにゃならんのだ。。。そんなところはリアルにしないで良いのよ?
しかし!ワイは早期購入限定版を購入したので1,000万持っとるんや!金はあるんや!
ラインナップを見るとリアルで所有したことがある車はインテグラ Type Rだけだったので購入!え!?625万!?マジかよ。ま、まぁ1,000万あるし。。
このような車が大写しになる静止画だとレイトレーシングの威力を感じますね。ほんとうに実写かと思ってしまいます。
初代のインテグラ Type Rはマジで最高でしたね。1tちょいのボディにアホみたいに回るVTECエンジン。8400回転からのレッドゾーンも規格外ですが、レッドゾーンに入っても「まだまだいけまっせーー!!!」と雄叫びを上げながら8800回転のリミッターにぶち当たるエンジンでした。ちなみに高回転型なのにロングストロークで、数あるVTECの中でも異彩を放つエンジンです。ピストンスピードは当時のF1エンジンをも超えていたそうです。
車を購入すると、やたらと感じの良いカフェに連れて行かれます。いや、サーキットかチューニングショップに行きたいのですが。。。
カフェではコーヒーを出してくれる訳でもなく一方的に「メニューブック」と呼ばれるクエストを押し付けられます。グランツーリスモ7ではメニューブックを進めないと何もできません。何度も言いますがゲームの中でまでファミリーカーに乗りたい訳ではないのですが、集めてこいと強制されます。
仕方がないので指示されたようにファミリーカーレースに参加します。この中にインテRで混ざって良いものだろうか。。。
赤子の手を捻るがごとく3レースをこなして3車種を集めると「ミーティングプレイス」という機能が開放されました。このようにメニューブックをこなして行くことで機能やサーキットが開放されていきます。
「ミーティングプレイス」に入ろうとするとPSNへ課金しろと要求されます。後に開放される「スポーツ」(いわゆるオンライン対戦モード)など、オンライン要素はPSNへの加入が必要になります。まぁPSNはガンガンゲームをプレイする人には良い感じのサービスだと思います。
メニューブックの達成をカフェに報告に行くと次のメニューブックを言いつけられます。
「ライセンス」も強制ですか。。。今までのグランツーリスモでも上位カテゴリーに参加するために結局はプレイする必要がありましたが、タイミングを強制されると面倒くささが増幅されますよね。
3つ目のメニューブックをこなすとお待ちかねの「チューニングショップ」が開放されます。
余計なお世話だ。引っ込め。
7つ目のメニューブックをこなすと「GTオート」が開放されます。「GTオート」ではエアロやホイルなどをカスタマイズできます。
これこれ!これがやりたかったのですよ!あぁなんか落ち着くわぁ。
別途、GR86もイジってみましたが、ホイール換えて、少し車高下げて、軽くエアロ巻くと本当に化けますね。GR86欲しくなったかも。
そんなこんなで、グランツーリスモ7ではメニューブックに沿って言われたとおりにゲームを進めていくことになります。
いままでのグランツーリスモでは、複数のイベントが一度に開放されて好きにすすめることができました。興味のないレースをする必要はあまりありませんでした。「必要なものは揃えたので、あとは好きに遊んでください」というスタンスだったと思います。近年のグランツーリスモは多少押し付けがましいところが出てきた印象がありましたが、グランツーリスモ7で極まった感じがします。
メニューブックをすべて進めてしまえば、今までのように好きなコースで好きな車に乗って好きなように走れるのかな?
とりあえずレーシングカーでアタックしたい!
個人的に私は「レースカーもしくはサーキット専用モデルなどでサーキットをタイムアタックしたい」のです。グランツーリスモSPORTでは車両のラインナップに物足りなさを感じていました。特に恐竜時代のFIA GT1マシンに乗りたいのです。グランツーリスモ7のトレイラーにメルセデスのGT1マシン「CLK-GTR」が登場した時にはテンションがアガりました。
グランツーリスモSPORTでは、ゲーム開始時点でも「アーケード」モードである程度の車種が用意されていました。よくAMG GT3で走っていましたが、グランツーリスモスポーツでは早期購入特典がなければ、冒頭のファミリーカーしか走らせることができません。世知辛い。
早期購入特典では3台のレーシングカーが付いてきますので、サーキットさえ開放できればとりあえずタイムアタックできます。RX-VISION、ローアンドワイド、超ロングノーズでめっちゃかっこいいですよね。
問題はゲームを進めていく上で、乗りたい車の入手性です。いくらたくさんの車種をラインナップしていると言っても、入手できないのでは無意味ですからね。
「たくさんの車両を用意しました!(お前ら貧乏人が乗れるとは言っていない)」
グランツーリスモSPORTでは、車両をDLCとして安価に購入することができましたが、グランツーリスモ7ではゲーム内クレジットを購入する形式に変更になりました。問題はそのレートです。
例えば、私が大好きなマクラーレン P1 GTRのゲーム内の価格は3億6000万です。これは実際の新車価格に沿った金額です。
これがグランツーリスモSPORTのDLCでは509円でした。グランツーリスモSPORTの車両のDLCは100円からありP1 GTRはこれでも高い方です。ところがグランツーリスモ7ではゲーム内通貨を購入することになり、レートは2億が2,200円ですので、P1 GTRは3,960円になります。ぇぇ。。。
15時間ほどプレイ(イマイチやる気が出なくてあまりプレイしていません)して、現在メニューブックは20くらいですが、手持ちのクレジットは僅かに2,000万です。もちろん先に進めばもっとレースの賞金は大きくなるとは思いますが、現在の実績から雑に計算するとマクラーレン P1 GTRを購入するには270時間が必要な計算になります。これは極端だとしても、あれも乗りたいこれも乗りたいと言うのは難しそうです。
欲しくもないのに集めさせられた車両を売却できれば、かなりマシになると思うのですが、残念ながらレースの報酬などで手に入れた車両は売却できないようになっています。
GT7は、多様な手段で様々なクルマを楽しめるゲームにしていきたいと考えていて、特定のイベントだけを、機械的に繰り返しプレイせざるをえない状況は、できるなら避けたいと思っています。
今回のアップデートで車両が手に入りやすくなるのかな?と思いましたが、結局はお金稼ぎとして利用されていたレースの賞金を引き下げただけのようです。「機械的に繰り返しプレイしないで課金してください」と言うことでしょうか?
GT7 では課金なしでも多くのクルマとレースを楽しんでもらいたいと考えています。
嘘つきは閻魔様に舌を抜かれるらしいですよ?
グランツーリスモは多大な開発費がかかっているのはわかりますが、仮にもフルプライスのゲームでこれはと思いますよね。収録車種の多さを売りにしていますが、乗れないのではなんの意味もないということくらいはわからないのでしょうか?
ハンコン必須!
意外にもコントローラーでプレイしている人が多いようですが、グランツーリスモは、コントローラーでプレイすると「クリアを目的とするゲーム」になってしまうと思います。安価なものでも良いので、ハンコンでプレイするとグランツーリスモは「走ることを目的とするシミュレーター」になります。
ハンコンも最近は高価になってしまいましたが、私はHORIの安価なハンコンを使っています。
これでも十分その気になれます。ハンコンは座椅子ポジションがおすすめです。机に装着して椅子に座るようにするとミニバンになってしまいますからね。低いヒップポインで足を前に放り出す。これがレーシングカーもしくはスポーツカーのポジションです。
座椅子ポジションだとペダルには角度につける必要がありますので、ダイソーで買ってきたメタルラックの部品でフレームを組んで、タイラップで固定しています。
本当はかっこいいフレームのコックピットが欲しいのですが、先立つものが。
まだそれほどプレイしていませんが、グランツーリスモ7は個人的には残念でした。OPの映像とか見てるとあれもこれも乗りたいとめっちゃアガるのですけどね。もっとストイックに色々な車で走りたいのですよ。操縦性とかは良くできていると思うのですが。。。
悪気はないと好意的に見たとしても、SIEは「車を集めることが目的のゲーム」と勘違いしています。「リアルドライビングシミュレーター」と名乗ってますよね?「走ることを目的としたシミュレーター」のはずなのです。
これだけ叩かれれば、恐らくアップデートで改善されると思います。思わぬ批判を受けて、今も慌ててアップデートの用意をしていることだと思います。しかし、おかしなスケベ心を出してしまったSIEへの不信感は、しばらく払拭できないでしょう。私も失望しました。
2022/3/26追記
あまりに早い無条件降伏で笑いました。個人的にはメンテナンスに時間がかかってしまったことはしようがないと思うし、そこに謝罪はいらないのではと思います。
課金もさせるなと言っている訳ではないのです。ただ、フルプライスのパッケージに含まれているはずの収録車種まで法外な価格で課金させようとしていたのがNGだっただけで、例えば数ヶ月に1回、追加車両パックとか追加コースとか追加イベントとかが数百円とかであれば普通に課金するのです。継続的にデータを作成する経費に関して代価を支払うのは当然ですので。
この件に関しては「そんなに簡単に謝るくらいなら最初からするな」としか言えませんね。