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Apple Pencilに対応した新しい「iPad」は本当にお得なのか?

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iPadがリニューアルして、いままでiPad Pro専用だったApple Pencilに対応しました。もうiPad Proはイラナイ子なのでしょうか?またApple製品に拘りのない人にとってはスタイラスペンに対応しているZenPad 3S 10とどちらがお得なのかも気になるところでしょう。今回は新しいiPadをiPad ProやZenPad 3S 10と比較してどの製品を選択するべきかを考えてみたいと思います。

新型iPadは旧型から何が変わったのか?小さいけど大きな違い

iPad (2018) iPad (2017)
SoC A10 Fusion + M10 4コア A9 + M9 1.85GHz 2コア
メモリ 2GB 2GB
ストレージ 32 / 128GB 32 / 128GB
液晶 9.7型 2048 x 1536 9.7型 2048 x 1536
メインカメラ 800万画素
自動手ぶれ補正
裏面照射型センサー
800万画素
自動手ぶれ補正
裏面照射型センサー
インカメラ 120万画素
裏面照射型センサー
120万画素
裏面照射型センサー
Wi-Fi 11a/b/g/n/ac デュアルバンド 11a/b/g/n/ac デュアルバンド
Bluetooth 4.2 4.2
SDカード × ×
インタフェース Lightning x 1
ヘッドフォンジャック
Lightning x 1
ヘッドフォンジャック
サイズ 240 x 169.5 x 7.5mm 240 x 169.5 x 7.5mm
重量 469g(Wi-Fi)
478g(LTE)
469g(Wi-Fi)
478g(LTE)
バッテリー 32.4Wh 32.4Wh
急速充電 × ×
防水防塵 × ×
指紋認証
スタイラス Apple Pencil 別売 10,800円 ×
価格(税抜) Wi-Fi
37,800円(32GB)
48,800円(128GB)

LTE
52,800円(32GB)
63,800円(128GB)

Wi-Fi
37,800円(32GB)
48,800円(128GB)

LTE
52,800円(32GB)
63,800円(128GB)

実勢価格(税込) Wi-Fi
40,824円(32GB)
52,704円(128GB)

LTE
57,024円(32GB)
68,904円(128GB)

Wi-Fi
40,824円(32GB)
52,704円(128GB)

LTE
57,024円(32GB)
68,904円(128GB)

新型iPadで旧型から比べて変わったのは、SoCの変更とApple Pencilへの対応のみようです。あとはメモリやストレージ、サイズや重量、価格に至るまで全く同じです。ここで「SoCの変更とApple Pencilへの対応のみ」と書いてしまうと「たったそれだけ」みたいに見えますが、実は結構な差です。

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まずSoCですが、iPhone 6シリーズに搭載されるCPUのA9から、iPhone 7シリーズに搭載されているA10 Fusionに変更になりました。Fusionというのは相性みたいなものですので、特に新しい機能的ななにかが追加された訳ではありません。しかしそのパフォーマンス差は大きく、A9のAnTuTuベンチマークの13万程度からA10 Fusionは18万ものスコアをマークするまでに性能向上しています。

また、従来はApple Pencilを使いたいのであれば、倍近い価格のiPad Proを購入する必要がありましたが、4万円ほどのiPadで使うことができるようになったのは大きな違いでしょう。ただしApple Pencilは税込11,664円ですので、一番安いiPadとの組み合わせでも、ほぼ5万円の価格になります。「3万円台で!」という感覚だと請求金額にちょっと違和感を感じるかもしれません。

iPadがApple Pencilに対応したら、iPad Proはもうイラナイ?

iPad (2018) iPad Pro (2017)
SoC A10 Fusion + M10 4コア A10X Fusion + M10
2.38GHz 6コア
メモリ 2GB 4GB
ストレージ 32 / 128GB 64 / 256 / 512GB
液晶 9.7型 2048 x 1536 10.5型 2224 x 1668
メインカメラ 800万画素
自動手ぶれ補正
裏面照射型センサー
1200万画素
光学式手ぶれ補正
裏面照射型センサー
4K録画
インカメラ 120万画素
裏面照射型センサー
700万画素
裏面照射型センサー
Wi-Fi 11a/b/g/n/ac デュアルバンド 11a/b/g/n/ac デュアルバンド
Bluetooth 4.2 4.2
SDカード × ×
インタフェース Lightning x 1
ヘッドフォンジャック
Lightning x 1
ヘッドフォンジャック
サイズ 240 x 169.5 x 7.5mm 250.6 x 174.1 x 6.1mm
重量 469g(Wi-Fi)
478g(LTE)
469g(Wi-Fi)
477g(LTE)
バッテリー 32.4Wh 30.4Wh
急速充電 × ×
防水防塵 × ×
指紋認証
スタイラス Apple Pencil 別売 10,800円 Apple Pencil 別売 10,800円
価格(税抜) Wi-Fi
37,800円(32GB)
48,800円(128GB)

LTE
52,800円(32GB)
63,800円(128GB)

Wi-Fi
69,800円(64GB)
86,800円(256GB)
108,800円(512GB)

LTE
84,800円(64GB)
101,800円(256GB)
123,800円(512GB)

実勢価格(税込) Wi-Fi
40,824円(32GB)
52,704円(128GB)

LTE
57,024円(32GB)
68,904円(128GB)

Wi-Fi
75,384円(64GB)
93,744円(256GB)
117,504円(512GB)

LTE
91,584円(64GB)
109,944円(256GB)
133,704円(512GB)

新しいiPadがApple Pencilに対応した事で、iPad Proの立場が多少微妙になったのは確かですが、iPadがアップグレードしてもiPad Proとの差は依然として小さくはありません。

特に影響が大きいと思われるのはメモリで、iPadは今どきたったの2GBしか搭載していません。Appleの端末はコストに響くメモリの搭載量を減らして、OSで最適化して凌ぐというのが常套手段なのですが、流石に2GBはちょっとと思います。新しいiPadの売りはApple Pencilへの対応なわけですが、ある程度本格的に絵を書く場合にはレイヤーをたくさん重ねていきますので、メモリの搭載量はモロに響いてきます。メモリ2GBのiPadでバリバリ絵を書くというのはちょっと無理があるでしょう。もちろん「お試しに」というレベルでは充分ですが、お試しというにはApple Pencilは高価です。結局のところApple Pencil目当てでiPadを購入する場合は、iPad Proが必要になるのです。

SoCもA10 FusionとA10X Fusionでは「なんだマイナーチェンジか」と思ってしまうネーミングですが、A10X FusionのAnTuTuベンチマークは23万にも及び、A10 Fusionの18万からこれまた大きく性能向上しています。

カメラもiPad Proは光学式の手ぶれ補正に対応していたり、4K録画に対応していたりと本格的なものになっています。

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iPadは公式サイトで「4Kビデオを編集したり、」とミスリードを誘っていますが、iPadでは4K録画はできないところに注意が必要です。Appleってこんなやり方する会社だったかな。

外見もベゼルが薄くて、ひと目見てiPad Proの方が高級&新しく見えます。また、iPad Proで話題になったSmart Keyboardが使えるようなミスリードも誘っていますが、この写真に写っているのはSmart Keyboardではなく社外品のLogicool製Bluetoothキーボードカバーです。

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もっともSmart Keyboardは液晶面しか保護してくれず、背面は剥き出しになりますし、ボディーを守るためのカバーとは共存できず、個人的にはとてもとても残念なアイテムという印象ですけどね。

こんな感じで思いのほかiPadとiPad Proの差は大きく、iPad Proを購入すれば間違い訳ですが、ざっくりiPadの倍の値札をぶら下げています。iPad Proは一番安い64GBモデルでもApple Pencilと合わせると87,048円、256GBモデルになると大台の10万円を軽く超えます。タブレットの値段としてはドン引きですね。

新しいiPadはApple Pencilに対応したのが売りですが、むしろApple Pencilである程度本格的に絵を書きたい場合はiPad Proを購入するべきで、Apple Pencilが必要ない場合はiPadがお買い得という皮肉な事になっています。「別に本格的じゃなくても良いよ」という人もいるでしょうが、上にも書いたように、そのような用途にはApple Pencilは高価すぎます。Apple Pencil目当てで手軽にiPadを購入してもらい「やっぱり性能足りんわ」とiPad Proを追加購入してもらおうというAppleの思惑が透けて見えるような気がするのは私だけでしょうか?

スタイラスペンが使えるのだから、安いZenPad 3S 10の方がお買い得?

iPad (2018) ZenPad 3S 10
(Z500M)
SoC A10 Fusion + M10 4コア MediaTek MT8176
2.1 + 1.7GHz ヘキサコア
メモリ 2GB 4GB
ストレージ 32 / 128GB 32GB
液晶 9.7型 2048 x 1536 9.7型 2048 x 1536
メインカメラ 800万画素
自動手ぶれ補正
裏面照射型センサー
800万画素
インカメラ 120万画素
裏面照射型センサー
500万画素
Wi-Fi 11a/b/g/n/ac デュアルバンド 11ac/n/a/g/b
Bluetooth 4.2 4.2
SDカード × 最大128GB
インタフェース Lightning x 1
ヘッドフォンジャック
USB Type-C x 1
ヘッドホンジャック
サイズ 240 x 169.5 x 7.5mm 240.5 x 163.7 x 5.8〜7.15mm
重量 469g(Wi-Fi)
478g(LTE)
430g
バッテリー 32.4Wh 5900mAh
急速充電 × Quick Charge 3.0
防水防塵 × ×
指紋認証
スタイラス Apple Pencil 別売 10,800円 Z Stylus 別売 4,298円
価格(税抜) Wi-Fi
37,800円(32GB)
48,800円(128GB)

LTE
52,800円(32GB)
63,800円(128GB)

39,800円
実勢価格(税込) Wi-Fi
40,824円(32GB)
52,704円(128GB)

LTE
57,024円(32GB)
68,904円(128GB)

30,000円程度

ZenPad 3S 10には4万円台でLTEモデルもあるのですが、SoCから異なり大幅にアップグレードされていますので、今回は記載していません。

去年iPadが値下げされた事で、もうAndroidタブレットは買わなくて良いという意見もあると思いますが、実際にはAndroidタブレットに比べるとiPadはまだ高価です。

今回はiPadの対抗としてASUSのZenPad 3S 10と比較してみます。ZenPad 3S 10はスタイラスや4:3のアスペクト比を持つ液晶モニタなど、明らかにiPadを意識した構成になっています。個人的に10インチタブレットは電子書籍リーダーとして使っていますので、4:3の液晶モニタのものが欲しいのですが、Androidタブレットのほとんどは16:9の液晶モニタであり、ZenPad 3SかiPadくらいしか選択肢がありませんので、ZenPad 3S 10か?iPadか?は非常に悩ましいところです。

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外見は分厚いベゼルのiPadに対して、ZenPad 3S 10は左右のベゼルが薄くなっていて、どちらかと言えばiPad Proに近い外見です。縦はiPadとほぼ同じですが、幅は6mm程度狭く、厚みもZenPad 3S 10の方が薄いです。重量も10%弱程度軽いですが、これはバッテリー容量分として妥当な差です。ちなみにiPadは32.4Whと単位が異なりますが、mAhに換算すると6480mAhとなりますので、ZenPad 3S 10の5900mAhに対しての重量差はバッテリ容量の差として妥当な値です。

SoCはiPadの圧勝です。ZenPad 3S 10のSoCであるMediaTekのMT8176も悪くはないパフォーマンスなのですが、AnTuTuベンチマークのスコアは8万ほどで、新しいiPadの半分にも満たないスコアです。実際のところ8万もあれば充分な性能ではあるのですが、これだけの差があると無視できません。

逆にZenPad 3S 10にはメモリはiPad Proと同じ4GB搭載されています。最近はAndroidもiOSもマルチタスキングが増えてきましたので、メモリの搭載量はダイレクトに響いてきます。SoCとメモリーのどちらを取るかと言えばメモリかなと思います。

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スタイラスペンはASUS独自のZ Stylusが、Apple Pencilの半額以下となる税抜4,298円で用意されています。ただし筆圧などは対応していますが、Apple Pencilのように傾きまでは検知しません。必要かどうかではなく表現の幅として絵を書く場合には大きな差だと思います。そしてなにより何故かこのZ Stylusは入手困難です。ASUSの公式ショップですら売っていません。スタイラスペン目的であればiPad、ひいてはiPad Proを購入するべきでしょう。

ZenPad 3S 10の大きなアドバンテージはSDカードが使えることです。新しいiPad(の一番安いモデル)もZenPad 3S 10も内蔵ストレージは32GBです。通常使用であればまずまずですが、動画データや電子書籍データをある程度持ち運ぶことを考えると不安を覚える容量です。私は全然足りません。しかしSDカードが使えればその心配はありません。もちろん予算がある人はiPadやiPad Proの内蔵ストレージがたっぷり搭載されているモデルを購入すれば良いでしょうが、そういった人はそもそもZenPad 3S 10と比較する必要はありませんよね。

そしてなんと言ってもZenPad 3S 10は実勢価格で税込3万円程度で購入できます。新しいiPadの37,800円というのは税抜ですので、税込だと40,824円になります。ほとんどの場合は定価売りですので、ざっくり1万円差です。

安いスタイラス対応タブレットとしてZenPad 3S 10を購入するのはおすすめできませんが、ブラウジングや電子書籍リーダーなどとしてであれば、ZenPad 3S 10はコストパフォーマンスに優れたおすすめのタブレットです。まぁでもこのような用途であれば、スマホがAndroidだからタブレットはiOSをとか、その逆とか、そんなノリでも良いのではないかなと思います。

あとがき

iPadをディスり気味の記事になってしまっていますが、Appleのブランドバリューを考えればiPadは充分にお買い得だと思います。32GBの容量で足りるのであれば全然買いです。私は過去にiPad miniを気に入って使っていた時期もありますし、今もMac Book Proを愛用していますので別にApple製品が嫌いという訳ではありません。

私は楽天マガジンやKindleなどの電子書籍リーダーとして、激安10インチタブレットのQua tab 02を使っているのですが、やはりオーソドックスな16:9の液晶モニタですので、液晶モニタのサイズに対して実表示が小さいのですよね。特に雑誌は字が小さいことが多いので、無駄なく大きく表示できる4:3の液晶モニタを持つタブレットが気になっています。家からは持ち出しませんので12インチのiPad Proなんかも気になるのですが、こちらはいかんせんお値段が。。。まぁデータも溜め込みたい人ですし、楽天マガジンはSDカードに書籍データをダウンロードすることもできるので、ZenPad 3S 10が現実的な選択かなと思っています。3万円なら気軽に買える価格ですしね。

ではまた!

Source : Apple  ASUS

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