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PCレビュー

爆熱の第13世代Core i7をどこまで冷やせる?簡易水冷クーラー「Corsair iCUE H150i」レビュー

前の記事にて「第13世代 Core i7(13700K)を空冷CPUクーラーで冷やせるのか?」を検証しましたが、RaptorLakeは噂通りの爆熱CPUで見事に撃沈しました。結局、簡易水冷のCPUクーラー「Corsair iCUE H150i RGB PRO XT」を追加入手する羽目になりましたので、13700Kを冷やせるかをレビューしたいと思います。

前回の「第13世代 Core i7(13700K)を空冷CPUクーラーで冷やせるのか?」は下記記事にて紹介しています。

360mmまで必要か?240mmで十分ではないか?と、かなり葛藤がありましたが「240mmを入手してまた冷却が足りなかったら。。。」という懸念から「まず大丈夫だろう」というラインで360mmをチョイスしました。

水冷は水漏れなどが発生すると悲惨なことになりますので、ある程度の信頼をおけるメーカーということでCorsair(コルセア)の製品をチョイスしています。iCUEによるファン制御のカスタマイズも面白そうですしね。それでなくても360mmでは最安クラスの価格です。

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LGA1700対応を謡っている簡易水冷クーラーは少ない

第13世代Core(第12世代も)に使用する簡易水冷クーラーの選定にあたっては、冷却性能うんねんの前に「LGA1700に対応しているか?」が最初の壁となります。調べてみるとわかりますが、LGA1700対応と明記されている簡易水冷クーラーはとても少ないです。

各社の対応としては「購入後に申し込んでもらえば、LGA1700用のリテンションキットを無料(大抵は送料は負担要)で提供します」というものです。Corsair製品に関しても下記ページにて代理店が対応しています。

CORSAIR製、水冷CPUクーラーにおけるIntel LGA1700用リテンションキットの無償提供について | 株式会社リンクスインターナショナル
弊社取扱のCORSAIR製水冷CPUクーラーにおきまして、下記の対象製品はCORSAIRが提供するリテンションキットを使用することでIntel LGA1700へ取り付けることが可能となります。正規代理店リンクスインターナショナルが販売した対象製品をご購入いただいたお客様に限り、リテンションキットの無償提供を実施いたしま...

申し込みには製品のシリアルコードなども必要ですので、H150iが届いてから申し込み、更にリテンションキットが届くのを待つことになります。面倒だなぁ。

しかし届いたH150iの内容物を確認すると、ちゃんとLGA1700用のリテンションキットが付属していました。考えてみれば、LGA1700が第12世代Coreと一緒に登場してから、もう1年以上が経過している訳で、商品の回転がわるい店舗の長期在庫とかでなければ、内包されていると考えるのが妥当でしょう。少なくともAmazonで購入したものには付属していました。

LGA1700対応を明記している簡易水冷クーラーにはASUSの製品があります。どうしてもリテンションキットが不安な人はこちらを検討しても良いかもしれません。13700Kを240mmで抑えきれるかはわかりませんが。。

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360mmの簡易水冷クーラーでも13700Kの爆熱を抑えきれない?

それでは、肝心の冷却性能です。装着してアイドリングで確認してみましたが、負荷がかかっていない状況でさえ物凄い冷却性能です。

ハイエンド空冷クーラーと10度もの差が出ています。

次に空冷では瞬間的に100度を超えてしまったPassMark(CPU Mark)です。

100度には達しませんでしたが、短時間の負荷にも関わらずCPUの温度は94度まで上がりました。ちょっと不安をおぼえますね。

そして、長時間にわたり負荷をかけ続けるCINEBENCH R23を恐る恐る実行してみると

多少はましになっている?という程度で、ほとんど改善がされていません。マジか。360mmでも13700Kを冷やすには役不足ということでしょうか?それともH150iがヘボい?これ以上どうしろと。。。

Corsair H150iは初期設定で使うな!(?)

最近のCorsairの製品にはiCUEという管理ソフトウェアが付属しています。そのiCUEでファンの回転数や冷媒(冷却水)の温度などを確認することができます。よくよくファンの回転数を見ていると1700RPMくらいまでしか回っていません。H150iに付属の冷却ファンの最大回転数は2400RPMです。

iCUEのスクリーンショットを見ると、各ファンの冷却プリセットが「安定」となっているのがわかります。「安定」設定だと、CINEBENCH R23を実行中には頻繁に100度に達します。 H150i発売時点のCPUではこの設定でも十分に冷却できていたのかもしれませんが、爆熱のRaptorLakeでは完全に役不足です。

そこで「最速」設定にしてみましたが、それでもファンの回転数は最大で1800RPMくらいまでしか上がりません。ポンプの回転数があがるためか、ファンの回転数が上がってからは90度台半ばで安定しますが、テスト序盤の10秒間くらいは100度に達します。

最初から用意されているプリセットがどのような設定なのかは見ることができないのですが、冷媒の温度によってファンの回転数を決めているようです。理屈ではそれで良い気もしますが、瞬間的に上がるCPUの温度に冷媒温度のセンサーのレスポンスが追い付いていないように思えます。

この冷却プリセットは独自に作成することもできます。そして、カスタマイズ時には冷媒温度だけではなく、CPU温度を基準にファンの回転数を決めることもできます。そこで、CPU温度が高温になった時にファンの回転数をMAX(2400RPM)まで引き上げる冷却プリセットを作ってみました。逆に「安定」や「最速」ではアイドリングでも300RPMや800RPMくらいで回っていますが、冷却の必要がない範囲ではファンを止めるようにしています。

その結果、CINEBENCH R23でもCPU温度を瞬間的なピークでも90度半ば、平均的には90度以下に抑えることができました。2400RPMで回る冷却ファンは爆音ですが、1800RPMでも結構な煩さですし、ゲーム中のCPUにはあまり負荷はかかりませんので高速でファンが回ることはないでしょう。動画エンコードなどのCPUに負荷のかかる処理では冷却ファンは爆音で回りますが、それは必要なことですので致し方ないところです。


「余裕をもって360mm(キリッ)」とか思っていたのですが、蓋を開ければあまり余裕はないレベル。これからは420mmの時代だ!とか言いたいところですが、冷媒の温度を見ていると、CPUの温度を冷媒に伝えるのがもう限界な気がします。どうなってるの?インテルさん。。。

ちなみに取り付けも特に難しいところはありませんが、なにせラジエターのサイズが大きいので、PCケースが対応しているかの確認は必要です。今回のPCケースは280mmまでは上面に取り付けできましたが、360mmは前面にしか取り付けできませんでした。また、グリスは付属しているといいますか、最初から塗布済ですので箱から出したときに触らないように気を付けましょう。私は指につけてしまいました。

「Corsair iCUE H150i RGB PRO XT」には「冷えない」というレビューもありますが、恐らく標準設定で動かして言っているのではないでしょうか。適切な設定をすればTDP253Wの13700Kでも冷やすことができます。

標準の設定(「最速」には変更した方が良いと思います)でも、負荷のかかり始めで短時間100度に達するだけですので問題はないのかもしれません。静音性を重視する場合にはデフォルトの冷却プリセットもありだと思います。しかし、せっかくiCUEでカスタマイズできるようになっているのですから試行錯誤して、よりベターな設定を模索するのも自作の醍醐味ではないでしょうか。

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