新型のM2チップ搭載のMacBook Airが発売されましたが、発表時に話題になったのはどちらかと言えば継続販売されるM1チップ搭載のMacBook Airの値上げだったように思います。激しい円安や戦争を起因とする原材料の高騰など色々と言われていますが、実際のところ「どのくらい円安の影響を受けているのか?」というのを簡単に計算してまとめてみました。
M1 MacBook Airの価格はどれくらい円安の影響を受けているのか?
M1チップ搭載のMacBook Airは2020年11月に発売されました。この時の価格は税別で104,800円からでした。米国での価格は999ドルからです。とてもリーズナブルな価格だと思います。タイミングが合えば私も購入していたと思います。ドル円は1ドル105円程度でした。
そして2022年6月に同MacBook Airは税別で122,545円(税込で134,800円)となりました。税別表示から税込表示となったことも重なりインパクトのある差ですね。ちなみに米国での価格は999ドルからと据え置きです(いくつかのサイトで値下げと書かれていますが据え置きです)
新価格発表時点では1ドル131円程度でした。わずか1ヶ月後の7月現在は136円を超えています。今週は一時139円を超えた日もありました。一体どうなってしまうのか。。。
2020年11月の発売時と改定後のM1 MacBook Airの価格をまとめてみました。
日本価格(税別) | 米国価格 | 為替 | 米国価格×為替 | 日本価格上乗せ分 | |
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発売時 | 104,800円 | 999ドル | 105円 | 104,895円 | 95円 |
改定時 | 122,545円 | 999ドル | 131円 | 130,869円 | -8,324円 |
7月現在 | 122,545円 | 999ドル | 136円 | 135,864円 | -13,319円 |
日本価格は発売時ではほぼ為替レート通り、改定後に至っては発表時点の為替レートだと8,324円もAppleが被っていることになります。ちなみにわずか1ヶ月後の現在の136円で計算すると135,864円となり、なんと13,319円もAppleが被ってくれている事になります。そりゃ値上げもするわ。「おい!日銀仕事しろや!!」と、みんなが思っている事でしょうが、Appleも「日銀くんさぁ」と思っていることでしょう。
M2搭載の新型も同様に計算してみました。
日本価格(税別) | 米国価格 | 為替 | 米国価格×為替 | 日本価格上乗せ分 | |
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発売時 | 164,800円 | 1199ドル | 131円 | 157,069円 | 7,731円 |
7月現在 | 164,800円 | 1199ドル | 136円 | 163,064円 | 1,736円 |
こちらは余裕を持って上乗せしてあったはずですが、発表からわずか1ヶ月で風前の灯といったところです。
M1は普及用として、かなり価格的に頑張っているのが見て取れます。以前は「おま国価格」とか言われた日本用に価格が上乗されたりした時期もありますが、Appleもやっと日本人の懐具合を理解できたのでしょうか。
もしも円安になっていなければ、、、
もちろんM1 MacBook Airは税別104,895円で購入できましたし、新型のM2 MacBook Airも税別164,800円ではなく125,895円で購入できました。この価格ならば買っちゃおう!って気になりますよね。本当に残念な話です。
個人的にも10年ぶりにデザイン変更したM2 MacBook Airは買っちゃおうかと思っていたのですが、(価格だけが理由ではありませんが)見送ることにしました。最近はWindowsでもデルの新型XPS 13 PlusなどMacBookよりも先鋭的でかっこよくメチャ欲しいモデルもあるのですが、余裕で20万円オーバーで私のような貧乏人には無理めです。特にM1 MacBook Airは価格、性能、デザインを総合すると、値上げされた今でさえ、最もお買い得なノートPCと言って差し支えないでしょう。
M1 MacBook Airの旧価格は税別表示であることもありますが、104,800円というのは今見るとかなりインパクトがありますね。また、こんな価格で新型のMacBookが購入できる日が来ると良いですね。
ちなみに、Amazonだと数千円分のポイントがつくので、浅い傷で購入できます。