Xperia XZ2までのXperiaにはCompactと称する小型モデルがラインナップされ、他のスマホが大型化されていくなかで一定の人気があったのですが、XZ3からはCompactはラインナップされなくなりました。Xperia 1も1モデルのみの展開でCompactモデルはないようですが、SIMフリーの海外向けの廉価モデルであるXperia 10がCompactのユーザー層をカバーできそうな感じがします。
Xperia 10の幅はXperia XZ2 Compactと同等
このように並べてみるとXpria 10は6インチで、5インチのXperia XZ2 Compactよりも明らかに大きいのですが、Xpria 10は21:9の超縦長液晶モニタですので横幅ではXperia 10が68mm、Xperia XZ2 Compactが65mmと3mm程度の差です。
Xperia 10 Plus | Xperia 10 | Xperia XZ2 Compact | |
---|---|---|---|
液晶モニタ | 6.5インチ 21:9 | 6インチ 21:9 | 5インチ 18:9 |
サイズ | 73x167x8.3mm | 68x156x8.4mm | 65x135x12.1mm |
質量 | 180g | 162g | 168g |
しかも特筆すべきはその厚さで、Xperia XZ2 Compactが12.1mmと決して薄型ではありませんでしたが、Xperia 10は8.4mmとかなりの薄型です。手に持った感じでは同程度のサイズ感でしょう。しかも6g軽量です。
Xperia 10には一時的にUIを右下か左下に寄せるいわゆる「片手モード」も搭載されていますので、Xperia XZ2 Compactよりも操作性が良いかもしれません。少なくとも左右方向はかなり楽に片手操作可能だと思います。
Xperia XZ2 Compactには及ばないが十分なXperia 10のスペック
Xperia 10 | Xpria XZ2 Compact | |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 630 | Snapdragon 845 |
RAM | 3GB | 4GB |
ストレージ | 64GB | 64GB |
背面カメラ1 | 1 / 3 inch 1300万画素 4K録画 |
1 / 2.3 inch 1900万画素 4K録画 |
背面カメラ2 | 1 / 4 inch 500万画素 4K録画 |
なし |
前面カメラ | 1 / 4 inch 800万画素 | 1 / 5 inch 500万画素 |
バッテリー | 2870mAh | 2870mAh |
急速充電 | Power Delivery | Quick Charge 3.0 / Power Delivery |
Xperia XZ2 Compactは当時のハイエンドモデルですので、基本スペックには差があります。Snapdragon 630のAnTuTuベンチマークは70000程度に対して、Snapdragon 845は実に260000程度と何かの間違いかと思うようなスコアです。
しかしカメラは時代を反映しており、Xperia 10の背面カメラはデュアルカメラになっています。ただし画素数は必ずしも多い方が良い訳ではありませんが、センサーのサイズはXperia XZ2 Compactの方が大きく高価なカメラユニットを搭載していることが伺えます。
海外モデルのSIMフリー版「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」は国内で使えるのか?周波数をチェック |
対応周波数帯もドコモ、auのプラチナバンドには対応しておらず、山間部での電波の掴みには不安はあります。
安くて個性的で身近なXperia。足りないのはプラチナバンド対応だけ
このようにスペックを比較するとXperia 10は廉価版らしくXperia XZ2 Compactには及ばないのですが、Xperia XZ2 Compactはかなり過剰であり、実用上はXperia 10のスペックで不足ということはないでしょう。
そして何と言ってもXperia 10は4万円程度で購入することができます。超縦長のデザインも個性があると思いますし、お手頃で良い選択肢なのではないかと思います。私が今スマホの買い替えタイミングであればXperia 10かXperia 10 Plusを購入すると思います。
これはXperia 10 Plusの画像ですが、なかなか個性的でかっこいいですよね。ちなみに多くのスマホが失ってしまったイヤホンジャックも装備しています。
対応周波数帯についても、過疎地域でなければプラチナバンドに対応していなくても、私は困ることはあまりありませんでした。しかし、現代人は常に繋がっていないと不安もあるでしょうから、できればプラチナバンドに対応して日本投入してほしいものです。もう日本人にはハイエンドXperiaの10万という価格はなかなか厳しいと思います。
Source : Sony Mobile Communications