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Xperia XZ Premiumの国内版(ドコモ版)と海外版(SIMフリー版)の違い

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海外で発表されてからほぼ3ヶ月。ドコモ版のXperia XZ Premiumが発表されました。最近のSIMフリー端末はドコモのFOMAプラスエリア、プラチナバンドの周波数帯に対応していることが多く、Xperia XZ Premiumも対応していますので繋がる繋がらないに関しては日本国内で安心して使えます。ではXperia XZ Premiumは国内版(ドコモ版)と海外版(SIMフリー版)は同じなのかと言えば違いがあります。特に今回はタイミング的にドコモのPREMIUM 4Gへの対応状況が気になりますので解説したいと思います。

基本的なスペックには違いはなし

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最新のSoC「Snapdragon 835」、Android7.1、Xperia Z5 Premium以来の5.5インチの4K HDR液晶モニタ、カメラ好きならば分かる驚きのMotion Eye Exmor RSイメージセンサーの1920万画素のカメラ、4GBのメインメモリ、64GBの内蔵ストレージ、サイズや重量に至るまで同じです。

防水・防塵はドコモ版が「IPX5/8 IP6X」、SIMフリー版は「IP65/68」となっています。ドコモ版の方が「X」が付いていて強力そうだ!と思ってしまいますが、これは表記方法が違うだけで同じ防水・防塵性能です。

しかし日本特有のおサイフケータイ(Felica)やワンセグ・フルセグはドコモ版のみ対応しています。おサイフケータイはSUICAやEdyなどの電子マネーを常用する人ならば是非欲しいところですね。

PREMIUM 4Gへの対応状況には違いが

Xperia XZ PremiumはドコモのFOMAプラスエリア・プラチバンドの周波数帯にも対応していますので違いはないような感じがしますが、実は最近は日本国内の周波数事情が多少違ってきています。

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新たな周波数帯 3.5GHz帯 – ドコモ

ドコモのPREMIUM 4Gは4x4MIMOと呼ばれる最大4本のアンテナを同時に使うことで通信の高速化を行います。規格上は下り最大788Mbpsと驚きの速度です。Xperia XZ Premiumは共通仕様としてLTE Cat16や4x4MIMO、256QAMなどのPREMIUM 4Gが採用している高速化技術に対応しており、ハードウェアスペック的には下り最大1Gbps(1000Mbps)という更に上の驚異的なスペックを持っています。理論値とはいえ携帯回線でギガビットの時代が来るとは。。。

では、Xperia XZ PremiumはSIMフリー版でもドコモのPREMIUM 4Gの788Mbpsの速度に対応しているのでしょうか?実はそうはいかないようです。

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ドコモのPREMIUM 4Gの788Mbpsは新しい周波数帯の3.5GHz(最大294Mbps)を2本と1.7GHz(最大200Mbps)を1本を束ねる事で実現します。この新しい3.5GHzの周波数帯はBand42です。ところがSIMフリー版のXperia XZ PremiumはこのBand42に対応していません。

「Xperia XZ Premium」「Xperia XZs」の対応周波数

ではSIMフリー版はダメなのか?と言えば悲観する必要はありません。まずPREMIUM 4Gには3.5GHzが必須という訳ではありません。あくまで3.5GHzに対応していると規格上の最高速になるというだけです。複数の周波数帯を束ねるのは3.5GHz以外の周波数帯でも行われますので充分な速度が得られますし、他にたくさんボトルネックとなる箇所がありますので実際の通信速度にはそれほどの差はでません。そもそもSIMフリー版+MVNOの場合は実効速度が数Mbps程度ですので完全に無意味です。

しかも、このPREMIUM 4Gの788Mbpsに必要な1.7GHzの周波数帯に対応しているのは東名阪の一部だけです。ドコモのサービスエリアマップの「LTE(速度別エリア)」を見ればわかりますが、最高速に対応する範囲は関東でもこの程度(緑色のエリア)です。四国が異常に広かったりしますので自分の生活圏の対応状況はドコモのサイトで確認してください。

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サービスエリアマップ – ドコモ

SIMフリー版+MVNOで通信費を抑えて縛りのない自由を謳歌するか、ドコモ版で速度とFelicaやワンセグも手に入れるか。最近はドコモが新しい割引プランも発表していますのでなかなか悩ましいですね。私は格安SIMの安さを味わってしまったので、もうドコモなどのキャリアには戻れない体になってしまいましたが(笑)

ではまた!

Source : ドコモ  SONY Mobile Communications

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