ドコモから「Xperia XZ」と「Xperia X Compact」の11月発売が発表になりました。キャリア版は少なからず国内用にカスタマイズされますので、Xperia XZとXperia X Compactの国内版(ドコモ版)と海外版(SIMフリー版)で何が違うのかを比較してみます。
「Xperia XZ」の海外版とドコモ版の違い
基本性能には違いはありませんが、ワンセグ/フルセグやFelica(おサイフケータイ)に対応しています。海外版はNFCには対応していますが、いわゆるおサイフケータイには対応していません。
また海外版はシングルSIM+ストレージ32GBのF8331と、デュアルSIM+ストレージ64GBのF8332の2つのバリエーションがありますが、ドコモ版はシングルSIM+ストレージ32GBの1タイプのみラインナップしています。
防水/防塵は海外版とドコモ版で表記は違いますが同じものです(防水IPX5と防塵IP6Xを合わせて表記するとIP65となります)
気になる対応周波数は、ドコモ版は具体的に表記はありませんがドコモの主要周波数には当然対応しているはずです。しかし海外版でもBand21以外はFOMAプラスエリアやプラチナバンドも含めて対応していますし、Band21はBand1と重複して整備されていることが多いのであまり気にする必要もないでしょう。
キャリアアグリゲーション(CA)については海外版もLTE Cat6に対応していることから規格上は対応していますし、通信経路的にはMVNOであっても同じところを通りますので海外版+MVNOでも使えるような気がするのですが、ドコモがIMEIで弾いているとか機種によるとか情報が錯綜していてはっきりしません。しかしMVNOの場合はいくら基地局までの通信が早くなったところで後続のネットワークにボトルネックがあるため、その恩恵はほとんど受けられないでしょうから気にする必要はないと思います。VoLTEはHD+という「よりクリアな通話品質を実現する技術」に対応していますが、正直どっちでもよいかなと。
またXperia XZは256QAMという通信技術により従来の下り最高375Mbpsから500Mbpsへと理論値が速度アップしています。実測でどれくらいの差があるのか興味はありますね。
「Xperia X Compact」の海外版とドコモ版の違い
Xperia X Compactも基本性能は違いはありません。Xperia XZと違うのは「海外版は防水/防塵に対応していない」こと、「ドコモ版はワンセグのみでフルセグには対応していない」ことです。
海外版の対応周波数も日本に関係ないところが若干異なりますが、国内で使う分にはXperia XZと同等と言って良いでしょう。ドコモ版については下りの最大速度が理論値で262.5Mbpsと表記されています。Xperia XZの500Mbpsと比べると約半分の値ですがあくまで理論値ですので実際にはあまり変わらないのでは思います。実測での通信速度はせいぜい数十Mbpsですのであまり気にする必要はありません。またVoLTEもHD+に対応していませんが同じく気にする必要はないと思います。
まとめ
ワンセグ/フルセグとおサイフケータイ、Xperia X Compactの場合は防水/防塵、それに高速な通信速度が必要な人は少々お高い月額料金を支払ってドコモと契約する必要がありますが、大抵の人は海外版のSIMフリー端末にMVNOの格安SIMを挿せば事足りのではないでしょうか。最近は海外版のSIMフリー端末でもドコモのFOMAプラスエリアやプラチナバンドに対応するようになってきて選択肢が広がり、とても良いことだと思います。
ではまた!
Source : Sony Mobile Communications Inc. Sony Mobile Communications Global site
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