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カメラ

その写真、本当にスマホで良いの?スマホ、コンデジ、ミラーレスを比較しました(後編)

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前回は晴天で光量が十分というカメラにとって非常に良い条件でスマホのカメラ、コンデジ、ミラーレスで撮った写真を比較しましたが、今回は条件を変えて比較してみます。

薄暗い夕方の画像

夕方に車がヘッドライトをつけ始めるくらいの暗さで撮った写真です。上からXperia C5 Ultra、IXY630、α5000です。

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クリックで少し大き目の画像が見れます。

Xperiaは写真の外側が暗いのがわかります。これは「周辺光量落ち」と言います。詳しくは説明しませんが、レンズの端っこにはある角度以上の斜めから入る光が入りにくいことからこのようになります。どのような高性能なレンズでも起こりえるのですが、スマホのレンズでは物理的に制限が大きいため起こりやすいのでしょう。

小さい画像で見ると、さほど差がないように感じますので一部を拡大してみます。

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クリックで少し大き目の画像が見れます。

通常暗い所で写真を撮るとノイズが載ったボソボソ感のある写真が撮れます。このボソボソがどれだけ少なく綺麗に撮れるかがカメラの性能を計る指標の一つです。IXYは観念して素直にボソボソになっている感じですが、Xperiaは前回の晴天時にも見られたように画像処理で無理やりボソボソを目立たないようにしようとして油絵みたいな画像になっています。後ろの木などはまるでポリゴンです。

このように条件が悪くなるとカメラの性能差が如実に出ます。「そんなに暗い所で撮らないよ」と思うかもしれませんが、人の目は「暗闇に慣れる」ように、暗いところでもその環境に合わせて脳が映像を明るく補正しているので、人の目で見て明るいと思っていても、実はかなり暗いという事はよくあるのです。

屋内での画像

「目で見たより暗い」の代表的なのが屋内です。晴天の屋外の明るさというのは10万ルクスと言われていますが、通常の照明で照らされている屋内は100~1000ルクス程度と言われています。つまり屋内は100倍は暗いのです。下の画像は8畳用のかなり明るいLEDシーリングライトを灯けた部屋の中です。上から同じくXperia C5 Ultra、IXY630、α5000です。

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光量的にかなり厳しいです。「夕方の屋外よりは多少マシ」というくらい光量が足りていません。これもぱっと見だと、Xperiaが色が鮮やかにも見えますが、拡大してみると

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Xperiaは無理に鮮やかに見せようとコントラストを上げすぎてガサガサになっています。IXY630もノイズ感があってボソボソしていますね。一目瞭然でα5000が綺麗に撮れているのがわかります。

ところで上の全身の写真をXperiaと他の2台で比べてみると、Xperiaで撮ったガンダムは、なにかスタイルが悪いような気がしませんか?実はIXY630とα5000はXperiaよりも30cmほど離れて、少しだけズームして撮っています。Xperiaはデジタルズームしかないのでズームしないで撮っています。広角で近くから撮るとレンズの中心が盛り上がったように写ります。魚眼レンズは広角の極端な例です。

つまりスマホで撮ったガンダムは胴が大きく手足が短く写っています。顔を中心に写せば顔が大きく引き伸ばされて写ります。当然ながら人を写した場合も同じことになるので、顔が大きく写ったり、短足に写ったりするのを避ける為には少し離れてその分だけ望遠で撮りたいのですが、光学ズームのないスマホでは画像が荒れてしまいます。

また望遠で撮ると「望遠圧縮」と呼ばれる効果で、奥行きが狭まったように写ります。上の写真でも広角で撮ったXperiaの写真よりも、他の2台が望遠で撮った写真の方が背景のソファーが近くにあるように写っています。ケースバイケースではありますが、この望遠圧縮を活かして撮ると映像の密度が上がって迫力のある写真になることが多いです。

今度はα5000と他の2台で撮った写真を比べると、α5000の方が背景がボケているのがわかります。これは色々な要素があるのですが、端的にイメージセンサーのサイズが大きい方が、背景が良くボケます。なんでもボカせば良いというものでもないと思いますが、取り敢えず背景がボケているとプロっぽい感じのする写真になるのも確かです。このボケ味の為にミラーレスや一眼レフを選択する人は少なくありません。もちろん設定やレンズの選択でボケないようにすることもできます。

更にα5000はレンズが交換できますので、高価なレンズに交換することで、これよりも格段に綺麗に撮ることも可能ですし、色々な種類のレンズに交換することで多種多様な表現をすることができます。端的に言うと写真を撮ることを楽しめるのです。

まとめ

このようにスマホ、コンデジ、ミラーレスは、その携帯性とトレードオフで確実に綺麗な写真が撮れます。

コンデジは中途半端で、個人的には「それならば安価なミラーレスを」と思いますが、やはりミラーレスはレンズが大きいので、どうしても「ズボンのポケットに入れていつも持ち歩く」とはいきません。コンデジも最近はSONYのRX100のように、コンデジにしては大き目のイメージセンサーを搭載して画質の評判が良いものもありますので、携帯性を確保しつつ綺麗な画像を残したいと言うのであれば、このような高級コンデジも有力な候補だと思います。実際、私もα5000を買う時には価格が近いこともあって、可用性の高いRX100とかなり迷いましたが、最終的にレンズを変更したりして遊べそうなα5000にしました。

良いギターを買っても良い曲が弾けるわけではありませんし、液晶ペンタブレットを買っても上手に絵が描けるわけではありませんが、カメラやレンズは高価な物を買えば、大抵の場合はその分綺麗な写真が撮れるのが、お財布的に逆に困ったものです。

ではまた!

201606_10_920 廉価でも高画質なAPS-Cセンサー搭載のミラーレス ソニー「α5000」レビュー
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