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ゲストOKの共有フォルダなのに「ネットワーク資格情報の入力」が表示される理由

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Raspberry Piでゲスト接続OK(IDやパスワードの入力なしでアクセスできる)のNASを作っていたのですが、Windowsからアクセスしてみると「ネットワーク資格情報の入力」というウインドウが表示されてユーザー名とパスワードの入力を求められてしまうのですが、今回はこのおかしな現象の原因を紹介します。

Raspberry PiにSambaでNASを構築して、ゲストでの接続をOKとする設定にしていたのですが、アクセスしようとすると「ネットワーク資格情報の入力」とかいう、お役所の文章のような日本語がちょっと不自由めなタイトルのウインドウが表示されます。普通に「ログイン」とかで良いと思うのですが。

それはそれとしてゲスト接続OKの設定でSambaを設定しているはずなのに、なぜログインを求めるウインドウが表示されるのでしょう?ちなみに今回の場合は、NASを構築しているRaspberry Piのユーザー名とパスワードを入力すればアクセスできます。

Sambaの設定が間違っているのかと数時間悩みましたが、試しにChromebookからアクセスしてみると、ユーザー名やパスワードを入力することなくゲスト接続できます。

なぜ「ネットワーク資格情報の入力」が表示されるのか?

他のOSからはゲスト接続できたことで、原因はWindowsにあることがわかりました。Windowsにはネットワークの設定で「パブリック ネットワーク」と「プライベート ネットワーク」があります。

一昔前は、フリーWi-Fiなどの公衆のネットワークでは「パブリック ネットワーク」、自宅などのローカルなネットワークでは「プライベート ネットワーク」を選択するような使われ方でしたが、いつのまにか自宅も「パブリック ネットワーク」となっています。もはや自宅のLAN内ですら安心できないというのがマイクロソフトの考え方のようです。自宅内のネットワークはWi-Fiルータがファイヤウォールになっていますので、個人的には「そこまで・・・」と思いますが。

今回の現象は、この「パブリック ネットワーク」を選択している時には、自端末以外の共有フォルダやNASなどにゲスト接続を禁止するようになっているために起こっていました。なぜ、今更そんな問題が出てくるのか?と言えば、Windows 10のあるUpdateからそうなったそうです。

この場合には、「プライベート ネットワーク」に変更するか、素直にユーザー名とパスワードを入力するかの2択です。家から持ち出さないデスクトップPCであれば「プライベート ネットワーク」に切り替えてしまっても良いのではと思いますが、ノートPCの場合には「パブリック ネットワーク」に戻し忘れてフリーWi-Fiなどに繋げてしまうリスクがありますので、後者が良いでしょう。


Windowsに限らず、どのOSでも年々セキュリティ対策は進んでいるものですが、この仕様はクソだと思いますね。Windowsは一段と高いセキュリティが確保されていて安心ですね。こちらがなにもしていなくても、外部から侵入されてしまうようなことは絶対に防ぐ必要がありますが、公衆ネットワークで見知らぬ共有フォルダの中を覗いてしまうような愚行の面倒まで見なければならないのか?とも思いますし、ハニーポットであれば、どのようなユーザー名やパスワードでも通すようにしておくでしょう。あまり効果はないと思いますし、いままで出来ていたことができなくなる訳ですので、今回の私のように無駄に時間を浪費する人が少なからずいるはずです。