モトローラから発売されましたスナドラ870搭載のSIMフリースマホ「moto g100」の対応周波数帯について解説します。
moto g100の対応周波数帯
対応周波数 | |
---|---|
4G LTE | 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 26, 28, 32, 34, 38, 40, 41, 42, 43, 66 |
5G | n1, n3, n5, n7, n8, n28, n38, n41, n66, n77, n78 |
グローバル版ではあまり対応されないBand42に対応しているのがポイントです。Band42は3.5GHzとLTEの中では高い周波数帯で、楽天モバイルを除くキャリア3社が高速通信用に採用している周波数帯です。MVNO(格安SIM)の場合は他にボトルネックがありますので、あまり気にする必要はありませんが、3キャリアのSIMでmoto g100を使う場合はその回線の性能を活かせるでしょう。
5Gに関しては、Sub6のみに対応しているようです。Qualcommのサイトで確認すると、moto g100に搭載されているSoCであるSnapdragon 870はミリ波に対応しているようですが、moto g100のスペック表にはミリ波に関する記載はありません。
ドコモの対応周波数帯
4G LTE
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | メインバンドでありかなり広め。山間部などに行かなければ大体大丈夫。 |
Band3(1.7GHz) | ○ | 東名阪で整備されている高速通信用のバンド。 |
Band19(800MHz) | ○ | プラチナバンド。郊外~山間部では必要。 |
Band21(1.5GHz) | X | 一部の地方都市で整備されている高速通信用のバンド。 |
Band28(700MHz) | ○ | プラチナバンド。市街地~郊外用(?)で山間部には見られない。 |
Band42(3.5GHz) | ○ | PREMIUM 4Gの高速通信用のバンド。 |
プラチナバンドであるBand19やBand28を含め、主要なバンドを網羅しており全く問題なく使用できるでしょう。日本市場に投入されるモトローラのSIMフリースマホは、日本の主要な周波数帯に対応しており安心して使用できます。。
5G NR
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
n78(3.6~3.7GHz) | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n79(4.5~4.6GHz) | X | |
n257(29.10~29.50GHz) | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。 |
ミリ波には対応していませんが、Sub6には対応しています。
ソフトバンクの対応周波数帯
4G LTE
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | メインバンドの一つ。ドコモに比べるとかなり狭め。 |
Band3(1.7GHz) | ○ | 他社を買収したバンド。エリアも広く高速通信が可能なバンド。 |
Band8(900MHz) | ○ | プラチナバンド。 |
Band11(1.5GHz) | X | あまり使用されていないバンド。 |
Band28(700MHz) | ○ | プラチナバンドだがあまり整備されていない。 |
Band42(3.5GHz) | ○ | キャリアアグリゲーション用の高速通信バンド。 |
ソフトバンクはプラチナバンドがグローバル版で大抵サポートされるBand8がプラチナバンドであるためSIMフリー端末で非常に使いやすいSIMです。もちろんmoto g100でも問題はありません。
5G NR
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
n78(3.6~3.7GHz) | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n257(27.40~27.80GHz) | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。 |
ミリ波には対応していませんが、Sub6には対応しています。
auの対応周波数帯
4G LTE
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
Band1(2.0GHz) | ○ | メインバンド。 |
Band3(1.7GHz) | ○ | 一部地域の高速通信用バンド。 |
Band11(1.5GHz) | X | 一部地域の高速通信用バンド。 |
Band18(800MHz) | ○ | プラチナバンドでありメインバンド。これが未対応だとかなりきびしい。 |
Band26(800MHz) | ○ | これに対応していたらBand18に対応していなくてもOK。 |
Band28(700MHz) | ○ | プラチナバンドだがあまり整備されていない。 |
Band41(2.5GHz) | ○ | WiMAX2+と呼称される高速通信用バンド。 |
Band42(3.5GHz) | ○ | キャリアアグリゲーション用の高速通信バンド。 |
auの場合はドコモに比べてBand1のカバーエリアが狭く、プラチナバンドと呼ばれるBand18もしくはBand26が実質的なメインバンドになります。このBand18もしくはBand26に対応しているかどうかがau系のSIMで使用できるかどうかの判断になります。
グローバル版のSIMフリースマホの場合はBand18もしくはBand26に対応していないことがほとんどですが、日本市場に投入されるモトローラのスマホは、これらのバンドにもバッチリ対応していますので安心です。
5G NR
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
n77(3.7~3.8GHz) | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n77(4.0~4.1GHz) | ○ | |
n78(3.3~3.8GHz) | ○ | |
n257(27.80~28.20GHz) | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けるようです。 |
ミリ波には対応していませんが、Sub6には対応しています。
楽天モバイルの対応周波数帯
4G LTE
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
Band3(1.7GHz) | ○ | メインバンド。 |
Band18(800MHz) | ○ | 楽天の言うところのパートナー回線。実際にはauのプラチナバンド。楽天モバイルの基地局はまだ少ないため、これが未対応だとかなりきびしい。 |
楽天モバイルはBand3のみであり、その基地局もまだまだ整備中であるため、楽天モバイルの電波をつかめない場所ではパートナー回線と呼ばれるauの回線(Band18)につながるようになっています。
auのところで説明したように、moto g100はBand18に対応していますので、楽天モバイルのSIMでの使用は問題ないと言えるでしょう。
5G NR
バンド | 対応 | 備考 |
---|---|---|
n77(3.8~3.9GHz) | ○ | Sub6と呼ばれるあまり周波数の高くないバンドです。LTEの延長のような周波数です。 |
n257(27.00~27.40GHz) | X | ミリ波と呼ばれる非常に周波数の高いバンドです。周波数が高いので高速通信が可能ですが、遮蔽物などに弱いために通信できる範囲は限定的です。遮蔽物どころか雨程度にも影響を受けます。 |
ミリ波には対応していませんが、Sub6には対応しています。
日本で必要な周波数帯に対応していて安心なスマホ
moto g100はハイエンド機に搭載されるSnapdragon 800シリーズを搭載して5万円台という価格で登場したことで注目を浴びています。メインメモリも8GBを搭載していて、AnTuTuベンチマークのスコアは68万を記録するようですので、この性能のスマホが5万円台で手に入るというのはお買い得感があると思います。
対応周波数帯に関しても必要なバンドは網羅しており、安心して使用できるスマホです。
Source : motorola