ネタバレあり「インディペンデンス・デイ：リサージェンス」感想

なぜ7月4日に公開しなかったのか？と小一時間問い詰めたい気持ちもありましたが、7月9日に日本公開となった「インディペンデンス・デイ：リサージェンス」を見てきたので、辛抱堪らず感想をぶちまけたいと思います。ネタバレありますので鑑賞予定の方はこの先はご覧にならないようにしてください。

前作の「インディペンデンス・デイ」は若い頃に劇場で見ました。チープな娯楽作品と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、ベタながらも王道として抑える点をきちんと抑えていて、盛り上がる場面は本当に盛り上がり、テンポが良くて大好きです。DVDも所有していてワリと最近まで見ていたので思い出補正とかではありません。本当に良い作品だと思います。

大好きな作品ですので、続編が出ると聞いて非常に楽しみにしていました。初日はそこそこ席も埋まっていたようですので、PCで席を予約して行きましたが、2日目はガラガラでした。

結論から言うと、非常に残念な出来です。

まず一番感想として残るのは

「セーフなのかYO！！！」

です。多くは語りません。見た人なら分かるでしょう。

まったくこんな雑コラ作ってる場合ではありません。

巨大宇宙船 vs ユニコーンガンダムいまだかつて無い衝撃的なコラボポスターが完成！！

映画「インデペンデンス・デイ：リサージェンス」予告より
TM c Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. c Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

前作で地球に降下した円盤は直径24Kmでしたが、リサージェンスではなんと直径4800Kmの超巨大円盤が降下します。

「うはぁ～スケールでけぇ～～～！！ん？」

よく考えてみると前作で地球に降下した円盤は直径24Kmでしたが、軌道上で待機していてMacbookに敗れたマザーシップは直径550Kmです。楕円球体ですので今回の円盤よりも体積は大きいのではないでしょうか。質量も月の1/4もありましたしね。あれ？微妙にスケールダウンしてない？円盤の見せ方もイマイチで、スケール感が伝わってきません。

「なんかよくわからんけど町が破壊されている」ような感じで、エイリアンに攻撃されているというよりは天災のようです。「やばいやばい人類負けちゃう！」感がいまいち感じられません。デヴィッドのお父さんがボートで逃げるシーンが無駄に長すぎです。

それに20年掛けて地球側が備えてきた武力もあまりにあっけなく、力技であれ？あれ？と言ってる間に退けられてしまいます。もう少しひねりが欲しかったような。球体の件も凄く雑な展開でしたよね。あれ要りました？誤った判断で撃ってしまった！ってのも「結局のところ、撃っても撃たなくても、どっちでもおｋ～」みたいな。普通はあそこで撃ってしまった事で大きく情勢が変わったりするのではないでしょうか、、、

大体エイリアンは、物凄いテクノロジーを持っていますが、とてもそんな高度な知能を持っているとは思えません。じっくり地球を蹂躙、と言っても直径4800Kmもの円盤が通った後は壊滅状態な訳ですから大した時間は掛かりませんので、それからゆっくり事を成せば良いだけの話です。円盤が撃ち落とされた時も破片の中で息を潜めて大量の増援なり、4800Km円盤を呼べば良いのです。そもそもボス自らたった1隻の円盤で出て行く必要もないですよね。なんでスクールバスなんか追いかけるのか。本当にアホなんですかね？エイリアン。とにかく展開に「必然」を感じません。全編ツッコミどこ満載です。ノートパソコン持ち込んでツッコミ実況しながら鑑賞したら凄く楽しめると思います(ほんとにやっちゃだめですよ？)

主人公たちが4800Km円盤の中に入るくだりも訳がわかりません。力で圧倒しているエイリアンがなぜ罠として円盤内にわざわざ誘い入れるのか。話の流れとしても彼らが円盤内に入る必要性があったのでしょうか？「死んだと思ったけど生きてたー」ってノリがやりたかっただけだと思いますが、なんか物凄く中途半端です。

それでもインディペンデンス・デイみたいな作品は突っ込みどころがあっても良いのですが。ちゃんと盛り上げるところを大切に盛り上げていれば。盛り上げていれば(大事なことなので以下ｒｙ