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Windows RTの失敗は成功だったのでは

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私にとって初めてのWindowsタブレット、ASUS TransBook T90Chiをさわっていて色々と思うところがあったので軽く記事にしようと思います。

今までデスクトップPCでWindows8.1を使っていて「なんかまとまりに欠けるUIだなぁ」くらいに思っていたのですが、Windowsタブレットで使ってみると「あれ、これ結構いけるんじゃね?」と大きく印象が変わってきました。

キーワードは「統合」

兼ねてよりAppleはiOSとMacOSXを一つに統合したいと考えていました。
例えばLionから搭載されたLaunchpadがその第一歩としてMacOSXに組み込まれました。

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世代を重ねてYosemiteになってもこの通り動作します。
もっとも誰も相手にも話題にもされませんが。
(使ってます?

AppleがiOSとMacOSXを統合したいと考えた頃は、まだモバイルデバイスのハードウェアの性能がMacOSXを運用できるレベルに達していなかったり、iOSは既に普及していたので切り捨てる訳にもいかず、統合の話はいつの間にやら聞かなくなりました。
(ネットを見てるとApple派の人達の間ではタブーになっているのか、この話題には「そんな必要はないからだ!」と凄い勢いで食いついてきます)

AppleはiOSとMacOSXの統合を断念したのでしょうか?必要ないと判断を変えたのでしょうか?それとも水面下で着々と進んでいるのでしょうか?

出遅れて、しかも盛大に失敗したマイクロソフト

iOSやAndroidの成功を横目にマイクロソフトの焦りは誰の目から見ても明らかで、慌ててSurfaceを開発してきました。
やはりまだモバイルデバイスのハードウェア性能ではフルサイズのWindowsを動かすのは無理だったのでしょう。モバイルデバイス用の新OSを開発しました。そうです!あの伝説のOSです!

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WindowsRTは中身はまったく違うのに外見はWindowsとまったく同じというOSです。
中身が違うのでWindowsのソフトは動きません。
一体なにを考えていたのか理解に苦しみますが、Windowsだと思って買ってしまって泣いた人が結構いたのではないでしょうか。
このWindowsRTをまったく異なるモバイル用UIで作っていれば、目新しさとかで成功した可能性もあったと思います。
誰か買うのだろうと思っていましたが、やはり誰も買わなかったようで最近マイクロソフトから白旗宣言があったのは記憶に新しいところです。

Windows RTは大失敗? 開発完全終了をマイクロソフトも認める : ギズモード・ジャパン

時は流れて、、

いつの間にかモバイルデバイスのハードウェア性能も上がり、Atomで普通にデスクトップOSが動いてしまうような時代になりました。
するとモバイルデバイス用の(まともな)OSを持っていなかったマイクロソフトはどーんとフルサイズのWindowsをwith Bingで大盤振る舞い。あっという間に巷にはWindowsタブレットが安価に溢れかえるようになりました。
対してiOSデバイスや代表的なAndroidデバイスは値上がりしています。

気が付けば、マイクロソフトはいつの間にやらAppleが出来なかったデスクトップOSとモバイルOSの統合が(大した手間もなく)できてしまったのです。
もしもWindows RTがバカ売れして普及してしまっていたら、こうはならなかったでしょう。

そして今私の手のひらの上でWindows8.1がAtomプロセッサで軽々と動いています。
凄い時代になったものだなぁとしみじみと思うT90Chiと戯れる日曜の午後です。

ではまた!