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レビュー

Essential Phone PH-1で見るPD(Power Delivery)の実力

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色々と規格があって混乱する急速充電ですが、Essential Phone PH-1はPD(Power Delivery)に対応しています。個人的にPD対応の機器は初めてですので、その充電時間などを実測してみました。

急速充電技術はQualcommのQuick Chargeが早くから普及していてデファクトスタンダードとなっていましたが、USBの仕様を策定しているUSB.orgから登場した規格です。iPhone 8やiPhone X、Mac Bookが採用した他、GoogleもPDを支持していますのでPixel 2もPDに対応しています。

そんな流れからEssential Phone PH-1もPD対応となっています。非純正の充電器やモバイルバッテリーのラインナップが充実しているので、Quick Chargeの方が嬉しいのが正直なところですが。。。

Essential Phoneの充電電圧・電流値

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元々のUSBの規格では電圧が5Vと決まっており、従来は電流値を上げることで急速充電していましたが、電流値ばかりを上げていくと弊害が出てくるために、電圧も可変にしたのがPDやQuick Chargeです。通信により相手を確認してから、何ボルト何アンペアで充電するかを決めるため、通信可能な結線がされているケーブルが必要です。いわゆる充電専用ケーブルでは高速充電できません。

Essential Phoneはあまり電圧は上がらず、6V ✕ 2A = 12W程度の電力供給です。付属のACアダプタが27Wの供給量を持っているので9V ✕ 3A = 27Wの超高速充電を期待していましたが、ちょっと拍子抜けです。しかし他のスマホも電圧と電流の組み合わせは色々ですが大体10Wちょいくらいが相場のようです。

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なぜか後半の充電速度が落ちるフェーズでは高電圧になりました。他にもロックを解除した状態だと同じように電圧が9V近くまで上がり、代わりに電流が1.3A程度まで落ちたりして、今ひとつ供給電力を決めるロジックはわかりません。しかし、9V ✕ 1.3A = 11.7Wとトータルの供給電力は変わっていませんので、そういうものなのかもしれません。

Essential Phoneの充電時間を実測!

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Essential Phone PH-1には、PD対応の充電器と耐久性の高そうな編込タイプのケーブルが付属しています。計測ではPDでの充電に、Essential Phone PH-1に付属のACアダプタを、通常の充電にはPDには対応していないAnkerの充電器を使用しました。

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では、PDと通常の充電時間の比較です。バッテリーを使い切って自動的にシャットダウンした状態でケーブルを接続して、起動したところからの数値です。PDは起動するまでにもどんどん充電してしまいますので0分で3%になっています。

経過時間(分) PD(Power Dellivery)
バッテリー残量(%)
通常
バッテリー残量
0 3 1
10 20 11
20 34 20
30 50 31
40 66 42
50 79 51
60 89 60
70 94 69
80 98 77
89 100
90 85
100 92
110 96
120 99
129 100

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最初の30分間で見事に50%まで充電してみせました。Essential Phoneはバッテリーの持ちが良いので50%もあれば半日使えるでしょう。ちなみにiPhone Xも「30分で50%」を標榜していますが、PD対応の充電器は付属しておらず別売りになっています。あんなに高いのに、、、

後半はバッテリーへのダメージを抑えるために充電速度が落ちていきますが、それでも90分でフル充電です。通常の充電では130分掛かっていますので、その効果は絶大ですね。

普段は寝ている間に充電しますので速度は求めませんが、出先での充電や、充電を忘れてた!という時でも身支度をしている30分間で50%充電できます。

Essential Phoneの充電速度はハイエンド機に相応しいものでした。

供給電力量は思ったよりも少なめだったのですが、実測での充電時間はスマホの最高クラスの早さで大満足です。私は普段の生活ではスマホがバッテリー切れになるようなことはないのですが、旅行に出かけると、移動中に調べ物をしたりで必ずバッテリー切れになるので、PDに対応したモバイルバッテリーなども入手していきたいと思います。

ではまた!

Essential Phone PH−1レビュー「あの悪い評判は本当か?」
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