前回の神龍湖編に引き続き、紅葉シーズンの帝釈峡の北帝釈エリアを紹介します。渓谷を流れる綺麗な清流の脇を歩いて、自然の岩でできた巨大なアーチ「雄橋」をめざします。もちろん駐車場事情も紹介します。
巨大な雄橋と清流が流れる渓谷の雰囲気がとても良い北帝釈
北帝釈は神龍湖周辺とは雰囲気が異なり、帝釈川の脇の遊歩道を散策します。観光の目玉は自然の岩でできた巨大なアーチ「雄橋」ですが、そこまでの道中もとても雰囲気が良いのです。
神龍湖は天候のせいか湖面が濁っているように見えたのですが、そこに流れる帝釈川の水面はとても澄んでいて綺麗です。
夏に川辺に座って素足を付けたらとても気持ち良さそう。
帝釈峡は帝釈川の侵食によって形成されたカルストの渓谷で、所々に侵食された岩盤を見ることができます。
清流のせせらぎを聞きながら、のんびりと散策していると、あっという間に一番の見どころである「雄橋」が見えてきます。
雄橋は石灰岩が溶食されてできた自然の巨大なアーチで、全長90m、幅18m、川底からの高さが40mもあります。
写真では、その巨大さがなかなか伝わらないのですが、人が写りこんでいる写真を見るとそのサイズ感がわかると思います。実際に見ると本当にデカくて雄大です。この雄大さを伝える写真技術が欲しいと思いますが、ネットで検索しても伝わってくる写真は見たことがありませんので、実際に見に行くことをお勧めします。
帝釈峡が日本五大峡とか日本百景とか言われてもいまいち「すげー」とは思いませんが、この雄橋は世界三大天然橋だそうです。世界です! 田舎の観光地のこの手のキャッチフレーズはいまいち胡散臭い感じがしますが、この世界三大天然橋のあと2つは、アメリカのナチュラル・ブリッジと、チェコのプレビッシュトアーといわれています。ナチュラル・ブリッジはデカ過ぎて「これと並べるのは失礼では?」と思いましたが、プレビュッシュトアーは「雄橋の勝ちかも」と思えるので、世界三大天然橋は眉唾という訳ではなさそうです(笑)
さらに先にある素麵滝は、歩行距離が倍になる割にはネットで写真を見ていると、いまいちな感じがしましたので雄橋で引き返しました。駐車場から雄橋までの距離は1.5kmほど、所要時間は写真を撮りながらゆっくり歩いて片道30分程度でした。
北帝釈の駐車場事情と混雑具合
神龍湖から北帝釈までは8km、車で15分程度と、そこそこの距離があります。
北帝釈の駐車場は2か所あります。第1駐車場に駐車すると400mくらい無駄に歩くことになりますので、第2駐車場がお勧めです。
私たちが13時頃に到着した時には、なぜか第1駐車場が満車で、第2駐車場に駐車しました。係の人が誘導していますので、もしかしたら第1駐車場を優先して埋めているのかもしれません。また、帝釈峡ではトイレが簡易トイレな場所もありますが、この第2駐車場のトイレは新しくて綺麗でした。
どうしても歩きたくない人には500円の貸自転車もあります。乗っている人は見かけませんでしたが。
個人的には神龍湖よりも北帝釈の方が気に入りました。まぁ帝釈峡に来たら両方寄ればよいのですけどね。上帝釈はとにかく雰囲気が良いです。紅葉は確かに良いアクセントになっていますが、「紅葉すげ~」というほどではないので、紅葉で有名な帝釈峡ですが、実は紅葉シーズンよりも新緑の季節の方が良いかもと思ったりもします。