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遂に発表された新型プレイステーション「PS4 Pro」は買いか?

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以前より「Neo」と呼ばれていた噂の新型「PlayStation4 Pro」と小型省電力化された新型の「PlayStation4」が発表されました。ProはGPU性能が2倍で4K対応となり、4Kテレビはもちろん4Kテレビでなくてもグラフィックの向上の恩恵を受ける事ができるとの事です。ちまたでは「Proを買うしかない!」といった論調ですが本当にそうでしょうか?

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CPUやメモリにはスペック上の変更はありません(CPUはクロックアップされているらしい)が、GPUは実に倍以上の性能向上です。そして目玉が「4K対応」です。しかも有り余るGPU性能により3Dグラフィックスのレンダリングはより細かくできるでしょうからグラフィックの向上は4Kテレビではなくても恩恵を受けることができます。

またProに限りませんが新型はWi-Fiが11acに対応したのが地味に良いです。逆に今時対応していなかったのかいと言う気もしますが、ゲーム機は意外と対応しておらず、私はWi-Fiを5GHz専用のアクセスポイントを使用していたのですが、PSVitaが対応していないがために古いWi-Fiルーターも併用する羽目になりました。現状で11acに対応しているのはXbox Oneだけ、任天堂などは全滅です。11acに対応することで通信速度の理論値は最低でも3倍以上になります(規格上はアンテナ1本で6倍以上、最大アンテナ8本を束ねる事が可能)

Proの気になるところ「消費電力」

ぱっと見て最初に気になったのが消費電力です。PlayStationシリーズは昔から優秀な暖房機器として有名ですが310Wはなかなか豪快です。スリムがかなり省電力化されているため実に倍近い消費電力です。ではこの150Wの差がどれくらいの電気代になるのか計算してみましょう。

電気料金は電力会社によって異なりますが、私の住んでいる地域の中国電力の場合は通常1kWhあたり27円程度ですので、150Wの1時間あたりの電気料金は

150W / 1000 x 27円 = 約4円

です。1日に2時間で1ヶ月に20日間使用するとすると

4円 x 2時間 x 20日間 = 160円/1ヶ月

計算してみると意外と大したことありませんでしたね。ただしPlayStationはメディアプレーヤーとしての側面もありますのでBDやネット動画の再生などに使用すると稼働時間は桁違いになると思います。1時間4円を目安に自分の稼働時間に当てはめて考えて見てください。

Proの気になるところ「4Kブルーレイディスクの再生に対応していない」

私にとってはPlayStationはゲームはもちろんですが、メディアプレーヤーとしての役割が非常に大きいです。今後ブルーレイディスクは4K対応のUHD BD(Ultra HD Blu-ray)ディスクに移行していきます。私はPlayStation4 ProにはこのUHD BDの再生機としての期待も大きかったのですが、残念ながら今回は対応していないようです。ドライブのハードウェアの問題ですので今後ソフトウェアアップデートで対応するということもないでしょう。全然注目されていませんが個人的には結構致命的だと思っています。

Proの気になるところ「スリムの1.5倍の価格」

人によっては「たかだか1万5千円くらい」と思う人もいるでしょうが、Proはスリムの1.5倍の価格です。確かにGPUの性能は倍に向上していますが、既にPlayStation4の画質は充分なレベルに達しており、これ以上高精細にレンダリングしたからといってそれほど違いは感じないのではないでしょうか。ゲームに熱くなっている時ならなおさらです。

あとProだけの話ではありませんが、PlayStation4 Proの欧州での価格は399ドル、絶賛急降下中のドル円レートは現在1ドル101円まで落ちています。なんで日本の販売価格が40,299円ではなく44,980円なのでしょうか?日本のメーカーの商品なのに日本で購入するのが一番割高です。

今回はPROではなく、安くて低消費電力なスリムを選択するべき

まとめると、私には「PlayStation4 Pro」にスリム版の「PlayStation4」の1.5倍のお金を払うのは贅沢であると思います。ここは安い方を買っておいてUHD BD対応版への買い替えも視野に入れておいたほうが良いのではないでしょうか?ただ1つだけ注意点があります。スリム版の方は光デジタル出力が省略されています。AVアンプなどはHDMIで音声も出力するため問題ありませんが、コンポなどに光デジタルで音声を出力している人は注意してください。

スリム版は9月15日発売ですが、Proは11月10日まで待つ必要があるのもポイントです。

HDDは小さい方を選んで自分で換装するのがお得

スリム版にはHDDが1TBのモデルと500GBのモデルがあり価格差は5,000円程度ですが、これは小さい方を買っておいて必要になれば自分でHDDを交換するのが良さそうです。メーカー保障外となりますが、最初の500GBで1年は使えるでしょうから、メーカー保障が切れた後に交換すれば良いと思います。現在でも充分安いですが、1年後には更に安く大容量のHDDが手に入るでしょう。ちなみに私もPS3はそのパターンで交換しました。

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あとがき

私はPSVRも予約戦争で惨敗ですし、グランツーリスモSPORTも来年以降発売未定になったので急ぐ理由もなく、今は予算的にも厳しいので来年、グランツーリスモSPORTが発売して、PSVRが潤沢に在庫され、ファイナルファンタジーが中古で2,000円くらいで手に入るようになった頃に購入しようかなと思います。いつもどおり衝動買いする可能性は否定できませんが。

ではまた!

Source : SONY

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