マツダのディーラーの前を通った時に新型ロードスターが見えたので、ちょっと見てきました。
どうやら展示・試乗車は十分な数があるようで、この岡山マツダ野田店には赤色の試乗車1台(恐らくMT)と黒色の展示車1台(AT)がありました。もう、どのディーラーにも展示車くらいはあるのではないでしょうか。
事前予約すれば試乗できるようで、赤は私がいた間は常に稼働していました。予約しようか迷いましたが、買う気がないのに試乗するのも気が引けるのでやめておきました。
S660の時は台数も少なく完全な新型車と言うことでかなりの人が見に来ていましたが、ロードスターは張り付いて写真を撮ったりするのは私だけで、ちょっと恥ずかしかったです(笑)
RX-7(FD3S)で乗り付ければ如何にも買いそうな感じがするのではないかと思うのですが、沢山いた営業マンは誰一人私に声をかけてきませんでした(汗)
そう言う方針なのでしょうか。それとも隠し切れない貧乏オーラを感じ取ったのでしょうか(笑)
ロードスター雑学
マツダロードスターは今回のモデルチェンジで4代目になります。
初代から順番にNA、NB、NCという型式で今回の4代目はND型です。
「ロードスターに乗ってます」と言ってしまうとどの型式のロードスターか分からないので、車好きは「NCロードスターに乗ってます」といった感じで型式を付けたりして区別しています。
ちなみに私もNA型に1年乗りましたが、ボディー剛性の緩い感じが好きになれなくて1年で乗り換えてしまいました。私の愛車歴ではぶっちぎりで短期間です。そんな訳で実はあまり良いイメージを持っていなかったりします。
スタイリング
スペース的な制約がある上に、コンパクトカメラすら持ってなかったのでスマホ撮影で、しかも展示場所が暗くて一方から強い光が入ってくる場所と条件が悪く、写真はとても残念な感じになってしまいましたが、、、
いやもうかっこいいの一言ですね。
NC型も良かったですが、ND型は外連味もあって凄く良いです。
フロントはちょっとだけどこかバランスが悪い気もするのですが、リアは本当に絶品です。
リアフェンダーからリアエンドにかけての絞り込みのラインは本当に美しいです。
このリア周りのデザインは歴代の日本車でも1、2位と言ってもよいのではないでしょうか?
アルファロメオかBMWのバッチ付けたら400万で売れると思います。
昨今のマツダのデザインは本当にかっこよくなりました。他の国産メーカーのデザインがひどくなる一方なのでより際立ちます。
インテリア
例によって運転席も助手席も座ってきました。
両席共に十分に広くて快適です。
助手席はグローブボックスが廃止されていて小物入れはシートの後ろに設置されています。
これは実に良い設計で、助手席の足元に非常にゆったり感があります。
幌も閉めてみましたが、身長179cmの私で頭の上に指5本が入ってまだ余裕がありました。
実は最近、友人がデミオの新車を購入しまたので、ギンギン(笑)に試乗させて貰いました。
その時に面白いと思ったのが、デミオには戦闘機とかについているHUDが付いているのです。
これがイグニッションOFF時は倒れていて、イグニッションONで電動で起き上がってきます。
オジサンのハートにビシバシきます!(笑)
ここに車速だけではなくてナビゲーションの矢印や距離も表示されます。凄く便利でした。
これが、ロードスターに付いて、スポーツモードとかに切り替えたら回転計もしくはシフトタイミングライトになったら最高だなぁと思っていたのですが、残念ながらこの装備自体ないようです。
今のRX-7も昔乗っていたNAロードスターもシフトフィールはいまいち(そもそもFRなので悪くはないのですが、FRにしてはいまいち)なので、最新型はどうかと楽しみにしていましたが、残念ながらAT車しか触れなかったのでお預けです。
脚周り
臆面もなく下からリアサスペンションを覗き込んでみました。
アームは鉄パイプを溶接した如何にも安っぽい感じですが、今時4輪ダブルウィッシュボーン系(リアはマルチリンク)であるのは感動的ですらあります。昔は当然でしたが、、、
フロントのダブルウィッシュボーンのアームはちゃんと高そうなアルミの鋳物です。
ちなみにS660は軽自動車で200万もするのに4輪ストラットです。
カタログを見ると「4輪独立懸架サスペンション」とアピールしてあり、逆にスポーツカーで4輪独立懸架じゃなかったらびっくりするわ!って思いました。
エンジン
エンジンは1500ccにダウンサイジングされていますが、それを知っていても見た瞬間にコンパクトだと思いました。
エンジンルームに特筆すべきような事は見当たりませんでしたが、バッテリーは未だに鼻先に積んでるのですね。前後重量配分アピールするならトランクに配置して欲しいところです。
ちなみに純正のバッテリーは一般的に15~20Kgもあります。以前サーキットでこれを5Kgの小型バッテリーととっかえひっかえして乗り比べてみましたが、どんな人でもわかるくらいの違いが出ます。
エンジンもマツダのエンジンはいまいち回らないのが通例なのであまり期待はできないのではと思いますが、ND型はどうなのか気になるところです。
価格・グレード
これは真ん中のグレードの価格ですが、最廉価グレードだとナビが付きません。
マツダは後付ができないので、購入するならこのS Special Packageが現実的なところだと思います。
ちなみに、純正のナビですが、友人のデミオで旅行に行きましたが良いナビだと思います。
センターコンソールについている「コマンダーコントロール」と言われる仰々しいネーミングの装置で集中コントロールできるのですが、これが非常に使いやすかったです。
スポーツカーに大切なもの
スポーツカーに大切なものって何でしょう?
パワー?ブレーキング性能?重量配分?
確かにそれらも大切なファクターですが、もっと大切な事があります。
マツダもよくアピールしてますよね。
「人馬一体」
って。これなんですが、メーカーがアピールする前後重量配分がどうとか、ボディ剛性がどうとか、そんな事よりもっともっと簡単で大切で今の車が失っているものがあるのです。それは
「リニアリティ」
どういう事かと言うと
「ドライバーの意志に忠実に走る」
事です。いやそれメーカーがアピールしてる事とどう違うの?と思うでしょうが、もっと簡単な事なんです。例えば街中を走る時に私はスムーズに車を走らせたいと思っていますので、アクセルやブレーキ、ステアリングを意識して細かく操作しています。そんな時に1mmアクセルを踏んだら1mm分加速して2mmアクセル踏んだら2mm分加速して欲しいのです。ただそれだけなのですが、それが今の車はそうではないのです。燃費やら安全性やらを考慮して必ずしもドライバーの操作通りには走らないのです。
信号が青になってスムーズに発進する為に1mmアクセルを踏みます。「あれ?加速しないな」と思って2mm3mmと踏んでいくとあるところからいきなり加速したりします。
もうとにかく電子制御が間に入って勝手なことをします。
あのピュアスポーツで名高いS2000でさえ、後期型で採用された電子制御スロットルは評判が最低で、クソ呼ばわりされています。
自分の意志で車をコントロールしようとしている時(スポーツ走行だけに限らず街乗りでも)に電子制御に勝手なことされると本当に気分悪いのです。そんなのスポーツカーではないのです。
これはTCS(トラクションコントロール)とDSF(ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステム、簡単に言うと「横すべり防止装置」)をOFFにするスイッチです。
これでこれら電子制御をOFFにした時に電子制御スロットル等も完全にリニアになってくれれば万事解決です。
ところが「電子制御の介入は緩くなるが完全にOFFにはならない」と言うのが良くあるパターンで、「人馬一体」を掲げているND型ロードスターがどのような設定になっているか興味津々ですね。
まとめ
私はロードスターを世間で絶賛されているほどは評価していないのですが、それでもこの時代にこの車を開発販売するマツダの姿勢にはほんとに関心します。
上の方でチクチクと不満点も上げていますが、トータルで見て全然良いスポーツカーです。
S660は基本的にはナビがない(スマホのナビをモニタに映す仕組み?)ので、その部分を勘案すれば価格差はざっと50万円強といったところでしょうか。1500ccと軽自動車を同列に比べるのもどうかと思いますが、もし自分が購入するならこっちですね。
納期を聞いてみましたが、なんと「早くて1か月、遅くとも2ヵ月後くらいには」と言っていました。
生産台数は正式発表はないのですが、S660とそう変わらないと聞いています。
確かにNC型の正常進化ですので、完全新型車のS660ほどのインパクトはないと思いますが、あまり売れてないのでしょうか?
貴重なスポーツカーです。皆さん買い支えましょう!(私はお金ないので買えませんが)
ではまた!
Source : マツダ
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