Xperiaの海外向け廉価モデルとしてラインナップされていたXperia XAシリーズの後継機にあたるXperia 10シリーズが登場しました。今までのXperia XAシリーズは日本国内に投入されなかったために、ドコモのプラチナバンドなどに対応しておらず山間部では電波の掴みに不安がありましたが、大きくフルモデルチェンジしたXperia 10シリーズはどうなのでしょうか?周波数をチェックしてみましょう。
Xperia 10
6インチのXperia 10はシングルSIM、デュアルSIMや、対象地域別にI3113、I4113、I4193、I3123の4タイプがあります。
モデル | 対応周波数 |
---|---|
I3113 | 3G : 1,2,5,8 LTE : 1,2,3,5,7,8,20,28,32,38 |
I4113 | 3G : 1,2,5,8 LTE : 1,2,3,5,7,8,20,28,32,38 |
I4193 | 3G : 1,2,5,8 LTE : 1,2,3,5,7,8,20,28,38,39,40,41M |
I3123 | 3G : 1,2,4,5,8 LTE : 1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,25,28,29,66 |
Xperia 10 Plus
6.5インチのXperia 10 Plusです。こちらも同様に4タイプが用意されています。
モデル | 対応周波数 |
---|---|
I3213 | 3G : 1,2,5,8 LTE : 1,2,3,5,7,8,20,28,32,38 |
I4213 | 3G : 1,2,5,8 LTE : 1,2,3,5,7,8,20,28,32,38 |
I4293 | 3G : 1,2,5,8 LTE : 1,2,3,5,7,8,20,28,38,39,40,41M |
I3223 | 3G : 1,2,4,5,8 LTE : 1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,25,28,29,66 |
Xperia 10、Xperia 10 Plus共に残念ながらFOMAプラスエリア・プラチナバンドには対応していません。通常はBand1に対応していれば困ることもそうないのですが、山間部や郊外では繋がらないことが多いでしょう。
新しいプラチナバンドとなる700MHz帯のBand28には対応していますが、残念ながら肝心のドコモ側の方のBand28の整備が全然進んでいないようです。
Snapdragon 636に搭載されているX12 LTE modemはLTE Cat12/Cat13に対応しており通信速度の理論値は下り600Mbps、上り150Mbpsになります。キャリアアグリゲーションにも対応していますが、ドコモのPREMIUM 4Gの最高速に必要な3.5GHz帯であるBand42には対応していません。
こう書くと、なんだ全然だめじゃんと思うかもしれませんが、通信速度は10Mbpsも出ていればスマホには十分な速度ですし、対応周波数帯に関しても上でも触れたように山間部に行かなければだいたい大丈夫です。山間部や郊外でも幹線道路沿いや観光地などはたいてい繋がります。私もXAシリーズの前身であるXperia C5 Ultraを2年使いましたが、特に困ることもありませんでした。
auの場合も同じくプラチナバンドであるBand18、Band26に対応していないのはドコモと同様ですが、auはドコモよりもBand1でのカバー率が低いようですので、Xperia 10シリーズでの利用は少々きびしいと思われます。
ソフトバンクの場合は主力のプラチナバンドである800MHz帯のBand8に対応していますので、ソフトバンク系のSIMが一番よさそうに思えます。mineoのSプラン(ソフトバンク) と組み合わせて使うと良さげです。
Source : Sony Mobile Communications